スパイ映画007シリーズとは? 人気シリーズに関するトリビアを一挙紹介!

スパイ映画「007シリーズ」は謎に包まれていたスパイの存在を
イギリス国内のみならず世界中に明らかにした作品です。

ダンディでプレイボーイであるイギリス人スパイのジェームズ・ボンドが活躍し、
美女との身を焦がすような恋と強烈な個性を放つ悪役との対決が描かれていきます。

第1作目である『007/ドクター・ノオ』公開から60年以上を経ても人気を得ている
スパイ映画「007シリーズ」に関するトリビアを紹介していきます。

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●1:日本が舞台になっている作品がある

ショーン・コネリーがジェームズ・ボンドを演じる人気スパイ映画
「007シリーズ」第5作目である『007は二度死ぬ』は日本が舞台になっています。

アメリカとソ連の直接対決を企む犯罪組織スペクターの陰謀を阻止するために
イギリス人スパイであるジェームズ・ボンドが立ち向かっていきます。

スパイ映画「007シリーズ」の中で初めて日本が舞台になっている作品であり、
ボンドガールを日本人女優若林映子(わかばやしあきこ)と浜美枝が演じ、
日本の情報機関のボスであるタイガー田中を丹波哲郎が
存在感たっぷりに演じています。

ショーン・コネリー演じるイギリス人スパイのジェームズ・ボンドが日本人に
変装して偽装結婚をしたり、丹波哲郎演じる情報機関のボスが電車で移動したりと
非現実的で荒唐無稽な描写があります。

●2:「007シリーズ」生みの親は誰なのか?

1962年に公開された映画『007/ドクター・ノオ』から続く人気スパイ映画「007シリーズ」の生みの親がイアン・ランカスター・フレミングです。

スパイ映画「007シリーズ」の生みの親であるイアン・ランカスター・フレミング
は1908年8月12日、イギリス・ロンドン生まれです。

陸軍士官学校を卒業後に銀行員を経てロイター通信社で勤務し、
支局長としてソ連のモスクワに赴任しました。

1939年からイギリス海軍情報部に所属したフレミングは第二次世界大戦中に
秘密情報部員として特殊作戦の指揮を執り、1945年に第二次世界大戦終結と共に
退役します。

海軍を退役後、ジャマイカにある別荘に移り住み、海軍情報部時代の経験を
基にして小説を書き始め、1953年に「007シリーズ」第1作目の小説
『カジノ・ロワイヤル』を発表しました。

その後も『死ぬのは奴らだ』、『ムーンレイカー』、『ダイヤモンドは永遠に』

『ロシアから愛をこめて』、『ドクター・ノオ』、『ゴールドフィンガー』を
世に送り出し、映画化されています。

『サンダーボール作戦』、『私を愛したスパイ』、『女王陛下の007』、
『007は二度死ぬ』、『007/黄金の銃を持つ男』の長編小説も発表し、
映画化されています。

長編小説の中でも1957年に出版された5作目の小説
007/ロシアから愛をこめて』はアメリカのケネディ大統領が愛読していたと
言われています。

『007/リビング・デイライツ』と『007/消されたライセンス』で
ジェームズ・ボンドを演じたティモシー・ダルトンは、1963年に公開された
「007シリーズ」第2作目の映画『007/ロシアより愛をこめて』が
好きだとインタビューで答えています。

『007号の冒険』(『薔薇と拳銃』に新版再刊時に改題)、『読後焼却すべし』
『007号/ベルリン脱出』(新版では『ベルリン脱出』と改題)、
『ナッソーの夜』、『007号の追求』(新版で『オクトパシー』と改題)の
短編も執筆し、映画化されています。

「007シリーズ」の映画の中では窺い知ることができませんが、
「007シリーズ」の小説の中では食事のシーンが克明に描写されています。

原作者であるイアン・ランカスター・フレミング自身も大変は美食家であったと
言われており、映画と小説の主人公ジェームズ・ボンドは不健康な設定です。

原作者であるフレミング自身も心臓血管の病気を抱えて生活していたそうです。

1964年8月12日、スパイ映画「007シリーズ」の生みの親である
作家イアン・ランカスター・フレミングは56歳で生涯を終えました。

●3:MI6とは?

MI6とは、人気スパイ映画「007シリーズ」に登場するイギリス人秘密情報部員で
あるジェームズ・ボンドが所属している秘密情報機関です。

MI6本部の所在地はイギリスの首都ロンドン南西部テムズ河沿いにあり、
映画「007シリーズ」にも登場するシーンがあります。

1909年に設立され、「007シリーズ」の生みの親であるイアン・フレミングも
MI6に所属していた
過去があります。

存在自体は秘匿とされていて、ロンドン中心部ケンブリッジ・サーカスにある
という噂から「サーカス」、本部の外観から「レゴランド」、
ロンドンの官庁街から見てテムズ河対岸に本部があることから
「河向こうの友人」という風変わりな名称で呼ばれていました。

MI6の存在が明らかにされたのは1962年に公開された映画
「007シリーズ」ですが、イギリス政府はMI6の存在を公式に認めたのは
1994年でした

採用活動は秘密裡に行われ、イギリスの名門大学であるオックスフォード大
ケンブリッジにMI6と強いつながりを持つ大学教授を仲介者にして
優秀な学生をスカウトするという方法が採られていました。

ただし、毎年決まった学部の学生を採用することで秘密情報部員の知識に
偏りが生じること、MI6が閉じられた組織であることから内部にスパイが
侵入すると組織が浸食されやすいという問題があったことを受け、
2005年10月に初めてMI6は公式ウェブサイトを開設し、
多様な人材を採用するという動きを見せていきます。

応募条件は父親か母親がイギリス国政であること、
応募者の年齢が18歳以上であり、

過去10年間のうちで5年以上イギリスに在住していることで、
初任給は年収に換算して440万円程度とのことです。

MI6の主な任務は映画「007シリーズ」で描かれているような
派手なものではなく、イギリス国外に出向いて国際会議の場や
パーティーで海外の要人に接触して人脈を広げていき、情報を得ることです。

スパイ映画「007シリーズ」で見られるような射撃や破壊工作を行う人材よりも、

外国語に堪能であることや意思疎通の能力が必要とされ、
幅広い教養や社交術を教え込まれます。

過去にMI6の長官を務めたジョン・サワーズ卿は、
「殺しのライセンスはなく、欲しいとも思わない。MI6の任務は指導者への
情報提供であり、軍事工作などしないが、007の大ファンである」、
とあるインタビューで答えています。

秘密情報機関であることからMI6が本当に軍事工作をしていないのか、
本当に殺しのライセンスがないのかどうかは謎です。

●4:出演作品1作で降板した俳優がいる

出演作品わずか1作で降板した俳優は1969年公開の映画『女王陛下の007』で
イギリス人諜報部員ジェームズ・ボンドを演じたジョージ・レーゼンビーです。

2代目ジェームズ・ボンドを演じたジョージ・レーゼンビーはモデルで
演技経験がないこと、初代ジェームズ・ボンドを演じたショーン・コネリーと
何かと比較されていました。

さらにオーストラリア人であることから訛りがひどくてイギリス英語の発音が
悪いことから演技を酷評されました。

興行収入も振るわず、ジョージ・レーゼンビーは「007シリーズ」第6作目である
『女王陛下の007』に出演した後にシリーズから降板となりました。

「007シリーズ」の中で主人公であるジェームズ・ボンドが唯一結婚するという設定で
あること、わずか1作に出演したことで強い印象を残したことが高い評価を得ています。

ジョージ・レーゼンビーはジェームズ・ボンドを演じた俳優たちの中で
ヨーロッパ以外の国の出身者です。

●5:「007シリーズ」番外編が製作されている

人気スパイ映画「007シリーズ」には1983年公開の映画『ネバーセイ・ネバーアゲイン
というタイトルの番外編があります。

1965年公開の映画『007/サンダーボール作戦』をリメイクした作品で、犯罪組織によって
奪われた核ミサイルをイギリス人スパイのジェームズ・ボンドが取り戻す姿を描いています。

タイトルはショーン・コネリーの妻が、「もうボンド役を演じないなんて言わないで」、
と言ったことが由来です。

1997年の映画『L.A.コンフィデンシャル』でアカデミー助演女優賞を受賞した
アメリカ人女優キム・ベイシンガーが出演しています。

監督を務めたのはアメリカ出身のアービン・カーシュナーで、
1980年公開のSF映画『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』で監督を務めたことで
一躍有名になりました。

ポール・バーホーベン監督によるヒット作の続編である1990年公開の映画『ロボコップ2』で
監督を務め、巨匠マーティン・スコセッシ監督による1988年公開の映画『最後の誘惑』では
俳優として出演しています。

●6:「007シリーズ」に登場するアカデミー賞受賞者

スパイ映画として今もなお不動の人気を誇る「007シリーズ」にはアカデミー賞受賞者が
出演しています。

1人目は1962年に公開された「007シリーズ」第1作目である『007/ドクター・ノオ』で
初代ジェームズ・ボンドを演じたショーン・コネリーです。

渋さと骨っぽさが魅力であるスコットランド人俳優ショーン・コネリーが演じた
ジェームズ・ボンドの印象は強く、映画公開と同時に秘密のベールに包まれていた
スパイの存在をイギリス国内だけではなく世界中に知らしめました。

ショーン・コネリーは1987年公開の映画『アンタッチャブル』で、
初老のアイルランド系警察官を味わい深く演じ、アカデミー助演男優賞を受賞しました。

ショーン・コネリーは1987年公開の映画『アンタッチャブル』で
初老のアイルランド系警察官を味わい深く演じ、アカデミー助演男優賞を受賞しました。

アメリカの大都市シカゴを牛耳るギャングのアル・カポネに戦いを挑む
財務省特別捜査官を演じたケビン・コスナーと共演しています。

2人目はアメリカ人俳優クリストファー・ウォーケンで、1985年公開のスパイ映画
『007/美しき獲物たち』でマイクロチップの市場独占を狙う実業家を演じています。

1978年公開の映画『ディア・ハンター』でベトナム戦争によって精神を病み、
ロシアンルーレットに傾倒する青年兵士を演じ、鬼気迫る演技でアカデミー助演男優賞を
受賞しました。

3人目はスペイン出身の俳優ハビエル・バルデムで、2012年公開の映画
『007 スカイフォール』でMI6を憎み、復讐を企てる男を演じています。

ハビエル・バルデムは2007年公開の映画『ノーカントリー』で不気味な殺し屋を演じ、
アカデミー助演男優賞を受賞しました。

4人目は2015年公開の映画『007 スペクター』で謎の巨大組織スペクターを束ねる
不気味な首領を演じたクリストフ・バルツです。

オーストリア出身の俳優であるクリストフ・バルツは2009年公開の映画
『イングロリアス・バスターズ』と2012年公開の映画『ジャンゴ 繋がれざる者』で
アカデミー助演男優賞を受賞していて、
2021年公開の映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』にも出演しています。

5人目はイギリス人秘密情報部員ジェームズ・ボンドの上司であるMを演じている
ジュディ・デンチです。

ジュディ・デンチはイギリスの大女優で、
1998年公開の映画『恋に落ちた成句スピア』でアカデミー助演女優賞を受賞しています。

1995年公開のスパイ映画『007 ゴールデンアイ』で最初にMを演じ、
『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』、『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』、
『007 ダイ・アナザー・デイ』、『007 カジノ・ロワイヤル』、『007 慰めの報酬』、
『007 スカイフォール』でもMを演じています。

6人目はハル・ベリーで、2002年公開の映画『007 ダイ・アナザー・デイ』で
ボンドガールを演じています。

アメリカ人女優であるハル・ベリーは2001年公開の映画『チョコレート』で
死刑囚の夫を持つ妻役を演じ、アカデミー主演女優賞を受賞しました。

アフリカ系アメリカ人として初めてアカデミー主演女優賞を受賞したことで知られています。

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まとめ

スパイ映画「007シリーズ」に関するトリビアを紹介してきました。

第1作目公開から60年以上経てもなお人気を誇る「007シリーズ」ですが、
日本が舞台になっている作品があることがわかりました。

出演作わずか1本で降板した俳優がいること、ジェームズ・ボンドが
所属する秘密情報機関MI6が実在することもわかりました。

スパイ映画「007シリーズ」にはアカデミー賞受賞者が6人も出演していることもわかりました。

調べてみれば他にも驚きの発見がありそうなスパイ映画「007シリーズ」を
もう一度見直してみてはいかがでしょうか。

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