スキーはFF車で行ってもいいの?注意点を解説します
スキーはFF車で行ってもいいの?注意点を解説します
段々と気温が下がり、冬が近づいてきました。
コロナ禍も落ち着きが見えてきた今年、スキーやスノーボードに
挑戦しようと考えている方も多いのではないでしょうか。
バスや電車など、公共交通機関を使えるとはいえ、
やはりアクセスやスケジュールの自由度から車の利用が便利です。
車を利用する時、どんな車がいいのか、
またその時の注意点は?といった内容について、FF車にポイントを絞ってご説明します。
Contents
●FF車とは?
現在利用されている自動車は、タイヤの駆動方式によって大きく3つの形式に分類されます。
まず4WD。こちらは聞いたことがある方も多いと思いますが、
4つのタイヤ全てがエンジンによって駆動する形式となっています。
最近流行のSUV車の多くは4WDに属しています。
次にFF車と呼ばれる形式です。FF車は前方の2輪だけが駆動する形式で、
現在私たちの利用する車のほとんどがこの形式に分類されています。
最後にFR車です。FR車はFF車とは対照的に、
後方の2輪が駆動する形式です。
コーナリングなど高スピードでのハンドリングを重視する
スポーツカーなどはこの型式に属します。
近年SUVなどの4WDも増えてきていますが、
依然としてFF車が一般的なのが現状です。
●FF車のメリット、デメリット
4WDと比較した際のFF車のメリット、
デメリットをご説明します。(今回はあまり一般的ではないFR車は省きます)
*メリット
FF車の一番のメリットは
燃費性能
です。
上記の通りFF車は前方2輪だけを駆動すれば走ることができるので、
より少ない燃料で運転することができます。
また広く流通しているため、
自家用車を持っていない方にとってはレンタカーが容易なことも大きなメリットです。
*デメリット
雪道・山道運転などの悪路での発進には、
一般的に4WDがベターです。
FF車は4WDに比べると雪道にはまった時(=スタック)に脱出しづらい、
加速した状態だと小回りが利きにくいなどのデメリットがあることも確かです。
次の章では、そういったデメリットを加味した上で、
FF車でスキー場へ向かう際の注意点とポイントをご説明します。
●FF車でスキー場に行く時の注意点とポイント
*注意点1:整備された道を選ぶ
FF車でもある程度の雪道を運転は問題なく可能です。
ただし、除雪していない雪道には注意が必要です。
また、舗装されていない道や、細い道などスタックが発生しやすい道は避け、
できるだけ広く除雪がしっかりと行われている道路を選んで運転することをおすすめします。
また、FF車での急スピードでのカーブや急発進時には
車の後方が大きく左右に振られる恐れがあるので、
カーブ時にはスピードを落とす、急発進はしないなど、より一層の注意が必要です。
*注意点2:スタッドレスタイヤ、タイヤチェーンは必ず装着する
よほど悪天候でなければスタッドレスタイヤでも問題なく
雪道を昇り降りすることはできます。
スタッドレスタイヤは全てのタイヤに装着し、
タイヤチェーンを駆動輪(前方の2輪)に装着してください。
タイヤチェーンは装着するのに多少の慣れが必要なので、
事前に慣れておくことをおすすめします。
スタッドレスタイヤやタイヤチェーンを装着していても、
カーブ時にはスピードを落とす、急発進はしないなどの
基本的な雪道運転の注意点は怠らないようにしてください。
*注意点3:スタックした時の対処法
雪道でのスタックの備えとして、シャベルやタオル類を用意しておくと安心です。
スタックした際は焦ってアクセスを踏み込むなどはせず、
シャベルを利用してスタックしたタイヤの周囲の雪を取り除きます。
その後、タオル(バスタオルなどの大きめのものが良い)を駆動輪の下に敷き、
タイヤの引っ掛かりを作ります。
そのほか、「後ろから人力で押す」「前方から車で引っ張ってもらう」などの
対応も有効ですが、脱出した後は再びスタックしないよう、
停止せずにそのまま走ることに注意してください。