ザベストミステリーズに載っている推理小説のおすすめは?2023年版から3作品を紹介!

はじめに

2023年もザベストミステリーズが発売されました。
有名で実力のある推理小説の作家達が去年、発表した短編作品を掲載しています。

短編の推理小説であるため少ないページ数で内容が分かりやすいけれど上手に作り込まれていてとても面白いです。
これから推理小説を読み始めたいという人にもとてもおすすめです。

この記事では2023年版のザベストミステリーに載っている中からおすすめ3作品のあらすじと読んでみた感想を書きます。
購入を迷っている人の参考になればと思いますので最後まで読んでいただけると幸いです。


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●2023年版のザベストミステリーズに載っているおすすめ作品 『異分子の彼女』著者:西澤 保彦

あらすじは30年前に事件に巻き込まれた男性がその真相を知るために、何でも相談すれば解決してくれるオンライン出張相談所に行くというものです。
彼は過去の状況を説明して真相を教えてもらうのですが、その真相は彼にとってかなり驚かされるものでした。

この短編を読んで登場人物の設定が細かく、どういう人なのか想像しやすかったです。
私も誰が犯人でどういう動機なのか読みながら考えて自分なりの答えを思いついたのですが、真相はかなり意外なもので驚きました。

そしてその真相に驚きつつも解決編までにちりばめられた何でもないシーンが伏線である事に気づいて思わず読み返して「こういう事か!」と納得しました。
とてもうまく作りこまれた作品だと感じ著者の文章を書く力の強さを見せつけられました。

読んだ後に事件の真相がはっきりしてスッキリとした気分になりますし、

途中の会話はテンポが良く、
それにユーモアがたっぷり盛り込まれているので何も推理せずただ読むだけでも充分に楽しめる推理小説でした。

●2023年版のザベストミステリーズに載っているおすすめ作品『ベッドの下でタップダンスを』 鵜林 信也

あらすじは浮気の真っ最中だった主人公が夫に部屋へ押し入られたのでベッドの下に隠れるはめになります。
その後疲労が溜まっていた主人公はその場で寝てしまうのですが、気が付くと夫は頭を殴られてベッドの上に倒れていました。

この状態で警察に通報しては自分か奥さんが犯人になるので他に容疑者はいないか?2人の推理が始まります。

この話を読んでいて最初は主人公か奥さんのどちらかが犯人だろうと思っていたのですが、
話が進む中で何人か別の容疑者が出てきます。

しかしいずれの容疑者も犯人ではないという方向で推理は進みもうどうしようもないぞというところで
主人公のひらめきによって意外な犯人が明らかになります。

どの人物が犯人なのか検証するシーンは分かりやすくちゃんと理解しながら読み進められました。

そして「もう犯人になりうる人はいないじゃないか!」とモヤモヤしているところへ丁度スッキリさせてくれる解決編が始まります。

話の内容が良く組み立てられているのはもちろん、推理と検証をするシーンと解決編の割合が短すぎず、
長すぎないので気持ち良く読めるバランスの良い作品でとてもおすすめです。

●2023年版のザベストミステリーズに載っているおすすめ作品『倫敦スコーンの謎』 米澤 穂信

あらすじは調理実習でスコーンを手順通りに作っていたはずなのに
生焼けのものができてしまいその原因を男女2人が推理するという話です。

この短編は米澤穂信の人気作品「小市民シリーズ」の新作です。
お菓子に関連した日常の謎を男女2人が解決していくシリーズなのですが、この2人の性格と会話がとても独特でしかもテンポが良く面白いので私はこのシリーズがとても好きです。

場所の移動がなく2人の会話で話が進んでいくため読者が謎の内容や会話だけに集中して推理できるのが良かったです。調理実習を現場に生徒同士の細かい心の動きが描かれていて「自分もこういう気持ちになるなぁ」と共感できるところも良かったです。

小市民シリーズ」のファンはもちろんの事、今まで読んだ事がないという人も楽しめる短編でおすすめです。

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●まとめ

ここまで2023年版のザベストミステリーズに載っている推理小説からおすすめの3作品を紹介しました。

この3作品の他にもとても面白く驚かされる推理小説が載っていますのでぜひ自分のお気に入りの作品を見つけていただきたいです。

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