オートバイ乗りの憧れ!ゼファーの魅力とは?長所も短所も忖度無しに語ります

オートバイ業界は年々進化しており、各オートバイメーカーも、
その技術力を駆使して一昔前には考えられなかったオートバイを開発しています。

一方で、近年の環境対策における排ガス規制により、
名車であるにもかかわらず生産終了になっていく車重も存在します。

みなさんは、ゼファーというオートバイをご存知でしょうか。

ゼファーは今となっては生産終了となっていますが、
特性や歴史からも特別な存在です。

この記事では、オートバイの中でも多くのファンを持つゼファーの魅力について書いていきます。


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⚫︎ゼファーの歴史

初代のゼファー400は、1989年に誕生しました。

当時のオートバイ界隈はレーサーレプリカが流行していたので、
クラシックなスタイルであるゼファーの登場は、

まさに当時の流行に新風を巻き起こした異色の存在です。

ゼファーは、ネイキッドバイクのアジテーターとして
川崎重工の経営不振を立て直したのです。

そんなエピソードを聞いていると、ヒーローっぽくてカッコいいですよね!

⚫︎ゼファーの種類

ゼファーの排気量には、400cc750cc1100ccがあります。

1990年、小柄で軽く小回りが利くゼファー750が登場し、
1992年にはトルクの高いゼファー1100が登場しています。

これら3つの排気量がありますが、
オートバイ業界に衝撃を与えた歴史のことを考えると、ゼファーといえばゼファー400といえるでしょう。

ゼファー400は空冷4気筒のオートバイで、既に生産終了しているので中古でしか手に入りません
値段もびっくりするくらい高くなっています。

現在は400 ccのオートバイ自体がラインナップから少なくなっていますが、
その中でも空冷4気筒400ccのオートバイはもう生産されていないため、より貴重な存在と言えます。

ゼファー400は2バルブなので、あまりパワーがありません。

そんな中、1992年には4バルブのゼファー400X(カイ)が登場しました。
パワーがある方がいい人は、ゼファー400X(カイ)をおすすめします。

⚫︎ゼファーのいいところ!

*とにかく音がいい!まさに漢のオートバイ!

空冷4気筒の乾いたサウンドが心地よいです。

*扱いやすい

車重は198kgと重たいですが、シート高は770mmと足付きは良くて扱いやすいです。
クラシックな見た目も、昔ながらのオートバイという感じで美しいです。

*カスタムパーツが豊富に出ている

カスタムが好きな人、自分好みにいじりたい人にはたまらないオートバイといえます。

*乗っていて楽しい!

スピードが遅いゼファーですが、その分回して乗れる面白さがあります。

⚫︎ゼファーの気になるところ

*燃費が悪い

走り方にもよりますが、16Lタンク満タンにしても150kmくらいしか走りません。
頻繁に給油が必要ですので、長距離ツーリングには向きません

*エンジン音がうるさい

アイドリング時にガチャガチャ音がしてうるさいので、静かなエンジン音が良い人には向いていません。
これが好きだという人もいますので、好みが分かれるところですね。

*スピードがあまり出ない

昔の空冷4気筒は遅いです。スピードがあまり出ないので、
仲間と走ろうとするとみんなに抜かされるなんてことも…。速いオートバイとのツーリングには不向きですね。

*キャブレターのトラブルが多い

バタフライ部分とキャブのボディー部分が削れることにより、
隙間ができてエアーを吸い込んでしまいます。

*オイル漏れが多い

暴走族がよく乗っているのでエンジンへのダメージが大きく、買った時から壊れていることもあるので注意が必要です。
コール車・族車が多いですが、これらはエンジンを痛めている可能性が高いので、買うならノーコール車がおすすめです。

⚫︎コールってなに?

コールとは、暴走族がブンブンブンブンってやってるアレのことです。

つまり、エンジンを高回転でリズミカルに空ぶかしさせる行為のことですね。

ちなみに筆者は静かにひっそりと過ごすのが好きなタイプなので、
夜中に自宅の外でブンブンブンと聞こえるのはあまりいい気持ちがしません。

彼らは、どんな気持ちでコールをしているのだろう?とよく疑問に思っていたものです。

しかし、筆者自身もオートバイに乗るようになってからは、
その気持ちが少しわかるようになりました。

あれはサウンドを楽しんでいるのだなー、と。

コールを聞いていると、1人でやっていることは少ないように思います。
たいてい複数の音がしますので、
仲間でやるから一体感が出て、余計に楽しいのだと思います。

彼らは仲間をとても大切にします。仲間たちとつるんでいる時間が何より楽しい。
そしてその仲間のピンチには、なりふり構わず助けに行きます。

そんなかけがえのない仲間と、
夜の街をゼファーのようなサウンドのオートバイで駆け巡るのはさぞかし楽しいことでしょう。

コールができるようになるには、アクセルワーク、
クラッチワークを練習しなければなりませんので、結構努力家なのでしょうね。

筆者はかなり人目を気にするタイプなので、近隣住民に迷惑がかかる事はできず、
ルールに従うことを優先に考えます。

しかし、彼らはルールや規則に縛られることなく自由に生きています。

それが良いか悪いかは別として、少し羨ましくもあります。

彼らはあまり深く考えず、目の前の好きなことに正直なんです。

オートバイが好き、仲間が好き。
警察のお世話になったり、世間に迷惑をかけなければ、
いろんな価値観や考え方、生き方があって良いのではないでしょうか。

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⚫︎まとめ

この記事では、ゼファーの歴史や魅力について語ってきました。
いいところもあれば気になるところもあるゼファーですが、
オートバイというのは長所は短所、短所は長所にもなる乗り物です。

軽量なのを扱いやすくてメリットと感じる人もいれば、
横風に振られやすくてデメリットと感じる人もいます。

つまり、乗り手の価値判断や趣きによって長所にも短所にもなり得るのです。

ゼファーは生産終了してもなお、根強い人気のあるオートバイです。価格は高騰していますが、ゼファーが気になっている人は、ぜひお店で実車を見てみてくださいね。

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