アベンジャーズから紐解くlgbtqと多様性

「最近女性ヒーロー多くない?」
「子どもやゲイのヒーローも出てきたよね?」
「え?あのキャラクターってバイセクシャルの設定なんだよね?」

世界は多様性を受容する時代に移り変わっています。

ダイバーシティという言葉をどこかで聞いたことがありますか。

性別や国籍、人権、宗教、年齢、lgbtq、障害の有無などの違いを問わず、
多様性を認め合い共存している状態
を指します。

WEF(世界経済フォーラム)の発表によると、
2020年の調査【世界男女平等ランキング】では、
日本は153カ国中121位とかなり低い指数となりました。

今回はMCUに散りばめられている多様性について解説します。

美人女スパイやイケメン白人ヒーロー、金持ちイケメンプレイボーイなどが登場する、
わかりやすくて親しみのあるヒーロー像を描いたアベンジャーズに対して、

人権や年齢、lgbtq、障害など様々な【違い】が共存するヒーローを
描いたエターナルズ。

アベンジャーズに比べるとあまり人気のない作品なのですが、
ダイバーシティをテーマにした今回の記事を最後まで読んでいただくことで、
観てみたくなるはずです。

また、エターナルズだけでなく今まで観てきたMCU作品の隠されたメッセージに気づき、
ダイバーシティへの理解を深め、より一層作品を楽しむことができるようになります。

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・エターナルズとダイバーシティ

映画エターナルズは、アベンジャーズエンドゲームのその後を描く作品です。

最恐のヴィランサノスを超える脅威が迫った時、
地球にスーパーパワーをもった10人のエターナルズが姿を現す・・・
というストーリーです。

エンターテインメント界は多様性受容がメインストリームです。

映画エターナルズは白人の主人公が活躍するヒーロー映画からの脱却へ向けた
流れの一つの到達点となる作品です。

アベンジャーズと比較してもメンバーが多種多様です。

10代〜50代のアフリカンアメリカンや白人、ヒスパニック系、アジア系などで構成され、
聴覚障害をもつメンバーやlgbtqのメンバーもいます。

人種的な多様性や男女平等が強調されているように思えます。

原作では、メンバーのほとんどが男性だったので、
監督のクロエの大胆なキャスティングについては、賛否がありました。

彼は、強制されたものではなく自身で考えたものであると話しており、
地球という壮大なスケールで家族を描いたときに、
偏りがあると不自然になるため自然とこのようなメンバーになったとのことでした。

世界の人々は、国籍、人権、性別、宗教などの違いにより異なる背景をもっています。

エターナルズは誰もが【スーパーヒーロー】になれるということをテーマに
これまでとは違った視点で制作された映画です。

内容が気になったらぜひチェックしてみてください!!

・あのキャラも?lgbtqを抱えるヒーローたち

アベンジャーズや他のマーベル作品の中にも、lgbtqのキャラクターがいます。

世界が求めるダイバーシティに応えるためにも、
MCUにもさらに色々なキャラクターを登場させて、
インクルージョン性の高い作品群になっていってほしいと思うファンも
いるのではないでしょうか。

少しづつではありますが、ここ数年でlgbtqを意識したキャラクターが登場し
MCU作品でも多様性が強化されてきています。

(1)ロキ・・・ドラマ版でロキについて深掘りする中で
バイセクシャルであることがわかりました。
原作のコミックスでもバイセクシャルであることが明かされています。

(2)ヴァルキリー・・・マイティーソーラグナロクで登場した彼女も
バイセクシャルであることを匂わせるシーンがありました。

(3)ファストス・・・エターナルズで登場した彼もゲイです。
MCU公認のゲイのキャラクターで、夫も子どももいます。

この他にも、デッドプールに登場するネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド
ブラックパンサーのアヨなど、ここで紹介したキャラクター以外にも
lgbtqのキャラクターたちがいます。

このようにマーベルは以前からも lgbtqを意識したキャラクターが多数作られています。

世界的な背景からも今後MCUの世界にどんどんlgbtqのキャラクターが
登場していくと考えられます。

・ブラックパンサーと多様性

ワカンダを舞台にする本作品は、今までにないヒーロー映画として大ヒットしました。

MCUには、アベンジャーズを含めたくさんのヒーロー映画が作られていますが、
どうしても他作品とのつながりや伏線を知らないと楽しめない場面が出てきます。

ブラックパンサーに関しては、他のMCU作品との繋がりは深く描かれていません。

初めてMCU作品に触れる新規のファンにとっては、
予習なくして素直に一本のヒーロー映画として楽しめる作品になっています。

MCUで初めての黒人ヒーローとして、当時世界的に大きな話題になりました。

アメリカだけでなく世界中が抱える社会問題と関わり、
従来のMCUファンだけでなく、今まで興味が無かった人も
巻き込むムーブメントとなりました。

多様性をテーマに、人種はもちろんのこと性別や国籍、
lgbtqなど多くの面で【自分が何者か思い出して、他者との違いを受け入れ、受容しよう
という力強いメッセージが届けられました。

ワカンダは外の世界を隔絶し何世代もの歴史を重ねてきました。

世界はワカンダを発展途上国の一つと認識してきましたが、
実は地球最強の金属ヴィブラニウ原産国でオーバーテクノロジー満載の
超ハイテク国家でした。

新たな国王となった主人公のティ・チャラは他者を受け入れ
技術を共有し世界と歩幅を合わせていくか、

技術の共有により自身の国の危険を招かないためにこのまま世界とは隔絶しつづけるか
国際社会とどのように関わるかで葛藤することになります。

黒人ヒーローがその苦しみに葛藤するということや
主要キャストが女性で占められていることは、当時のMCUでは新しい作風でした。

結果としてアフリカ系アメリカ人だけでなく、
その他のマイノリティな人々の共感を誘うことになりました。

MCUの【ブラックウィドウ】や【キャプテンマーベル】などの作品も、
女性が主人公のヒーロー映画という多様性の一つになりました。

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・まとめ

エターナルズやブラックパンサーを通して、MCUは世界に
【多様性を受容することのすばらしさ】を伝えてきました。

MCUファンとしても、アクション映画としての作品群にとらわれず、
今後もどんどん新しい方向性にチャレンジしていって、
マーベルの世界を広く深く描いていってほしいと願っております。

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