アイリッシュセッター 1952年モデルとは?その進化の過程も含め解説

アイリッシュセッターとは、レッドウィング社が代表するワークブーツの1つであり、
1950年に一番初めのモデルが誕生しました。

日本でも1990年代に大ブレイクし、本国アメリカでもメーカーを代表するモデルとして有名です。

今現在でも愛用する人は多く、時代が移り変わっても通用するかっこよさと言って良いでしょう。
レザー独特の使うことにより出てくる色や雰囲気の味と、その形や履き心地の良さは最高級の逸品です。

そんなアイリッシュセッターの中でも、先に発売されたモデルを改良して
1952年に発売されたのが『877』と呼ばれるモデルになります。

今回はアイリッシュセッター モデル877について解説していきます。

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●アイリッシュセッターが紡ぐ歴史 なぜここまで発展したのか?

まず初めに、アイリッシュセッター877の歴史についてです。

877は1952年に生まれました。
そして2年前に生まれた原点であるアイリッシュセッターの『854』が改良されたものになります。

1950年に発売された854は、オレンジがかったブラウンのレザーを使用しています。
その色合いが猟犬のアイリッシュセッターの毛並みのようであったために
アイリッシュセッター』というニックネームが付けられ、知れ渡るようになりました。

2年後の1952年に進化して発売されたのが877です。

877モデルは854をベースにしながら、
靴底にフラットで厚みがあるクッションクレープソール(後のトラクショントレッドソール)を採用して発売をし、見事に本国アメリカで大流行を遂げます。

現在のアイリッシュセッターにもこのソールは流用されており、
当時から変わらないこだわりと人気が感じられます。

877が流行した理由は、当時男性用の靴でも
類を見ない快適性と静穏性に優れたソールを使用したことが挙げられます。

ヒールがないクッションクレープソール(トラクショントレッドソール)を使用したブーツは、
ターゲット層であったハンターだけではなく屋根やはしごなどの安定しない場所にて作業する際にとても有効的であるとワーカーからも評価されました。

このように、アイリッシュセッター877モデルは874があってこその進化と言えます。

その後の1954年には猟犬がデザインされているオリジナルタグも開発されます。
6インチオックスフォードといった更なるバリエーションも展開されていき、現在に続くアイリッシュセッターの形が作られていきました。

●アイリッシュセッターの進化し続ける魅力とは?

当時から現代に至るまで変わらないかっこよさを持っているアイリッシュセッターですが、
変わらないだけではなく時代に合わせた様々な進化も遂げています。

1952年生まれの877の派生モデルとして、2年後に『875』、『895』の2つのモデルが誕生しました。
その2つの違いや魅力を1つずつ見ていきましょう。

*6インチ丈の875

1954年に877の派生として875モデルが誕生しました。

877は8インチ丈ですが、875は6インチ丈となっており、
長すぎず短すぎないちょうどいい丈がよりカジュアルに履きやすくなっています。

*オックスフォードの895

875と同じ1954年に877の派生として895モデルも誕生しました。

短靴(オックスフォード)となっているこのモデルは丈がないものの、
その分可愛らしく何でも合わせやすいとも言えるでしょう。

877の派生の875も895も、オリジナルから大きなデザイン変更はあまりないものの、
時代に合わせた変化を行い、877と同じようにハンターやワーカーに絶大な人気を得ました。
それは現代にも続いており、その魅力は潰えることがありません。

●アイリッシュセッターの現在は?今もまだ流通しているのか

ここまで見てきて、アイリッシュセッターが少しでも欲しいと感じた方も少なくないかもしれません。

ですが当時からも進化し続けていたアイリッシュセッターはなんと
1998年に本国アメリカでの売り上げが減ってしまったために一度その名前が消えています

875は『6インチ クラシックモック』として知られるようになってしまい、
日本でもアイリッシュセッターがなくなってしまったことを惜しむ声が少なくありませんでした。

ですがその日本の悲しむ声と同時にあげられた熱い要望も奇跡的に届き、なんと2012年に復活を遂げます。

875を想起させるゴールドのレザー、そして当時のタグも縫い付けられたモデルが『9875』です。

最大の特徴はそのレザーにあり、当時875に使用されていたオロラセットレザーが変化していく色の1つ、ゴールドを採用しています。
これは9875のために開発されたゴールドラセット・セコイア・レザーというものであり、開発部の気合と熱量が感じられます。

他にも様々なモデルが現代に合わせて復活し、今日まで愛されるアイリッシュセッターの代表として流通しています。

1950年から始まり、1952年に生まれた877から現在までの70年以上の歴史は、まだまだ衰えはしないでしょう。

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●まとめ

アイリッシュセッターは現在でも人気を誇っているワークブーツの一種であり、
中でも特に流行したのが1952年に生まれたモデル877と、その派生モデルである875です。

一度は消えてしまいましたが、本国アメリカだけではなく
日本での当時からの根強い人気により華麗に復活を遂げ、875の復活版として9875が誕生しました。

アイリッシュセッターは人々の憧れや誇りとしてこれからも残り続けることでしょう。

これを機に、あなたもアイリッシュセッターを手に入れてみていかがでしょうか。
日常の1つに花を添えられること間違いなしです。

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