さくらももこのエッセイでおすすめは?全巻の中から1冊を紹介!

さくらももこさんと言えばアニメ『ちびまる子ちゃん』が有名で
漫画家として有名ですがエッセイストとしても有名で

全巻30冊程のエッセイを残されています。
今回はその全巻から『さくら日和』というエッセイを紹介します。

17のエピソードがこの『さくら日和』に収録されています。
私がさくらももこさんのエッセイ全巻を読んできて

特に面白いし感動したエピソードが3つあるのでその3編について書きます。

これからさくらももこさんのエッセイを全巻読もうとか
全巻は読まなくても読んでみたいと思っている人の参考になれば
と思いますので最後までお付き合いいただけると幸いです。

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●『さくら日和』からおすすめのエピソード①

*「くいしんぼう同盟の結成」の一文にとても感動し気づかされました。

このエピソードは食べる事が好きな4人で「くいしんぼう同盟」を結成して
楽しくクラブ活動する様子が描かれています。

クラブ内で会員証やバッジを作ったり食べた物のレポートを読みあったりして
大人が本気で楽しく遊んでいる印象を受けました。

その会員の1人に祖父江さんという方がいらっしゃるのですが
その方に対するさくらももこさんの人物評価している1文が
とても素晴しく感動しました。

その1文は「祖父江さんは性別、年齢、どこの国の出身かを越えていて
祖父江さんというジャンルで存在している
」というものでした。

私は世の中においてそれぞれ1人1人が
オンリーワンの存在であるのは当たり前なのですが
自分も他者もそれを忘れがちだと思っています。

「あの会社の人」「あの人の妻、夫」など個人として
より役割に目がいく事が多いからだと考えています。

この「祖父江さんというジャンルとして存在している」という言葉は
そんな私の心にとても響きました。

「誰もがかけがえのない存在であるはずなのにそれを忘れてしまっていた。
自分を大切にし、周りの人も大切にしなければいけないんだ」と

感じて目が覚める思いがしました。

さくらももこさんのように個人をかけがえのない存在として
尊重できてそれを言葉で相手に伝えられるそんな人間になりたいと感じられる
素晴しいエピソードだったのでおすすめです。

●『さくら日和』からおすすめのエピソード②

*「ヒロシの調子」にて父であるヒロシの個性や
さくらももこさんの人物評価が面白いです。

このエピソードでは来客があったときの父ヒロシの抜けている行動が書かれていて
とても面白いです。ここでも感動した父ヒロシに対する人物評価があります。

それは「ヒロシは生まれた時からこんな調子だった。

そしてもう変わる事は不可能だろう。ヒロシは60年以上どんな刺激を受けても
経験しても一定の調子を保ち守り続けてきた。

それは実は貴重な事であるのかもしれない」

人は良くも悪くも生きていく中で変わっていくものだと思っています。

そう思っていたのでこの一文を読んだ時に
「これって本当に凄い事だなぁ」と感じました。

父ヒロシはいつもへらへらとしている印象だったのですが
その調子をずっと保つ事は大変で珍しいんだなと思いました。

60年以上何も変わらなくても最初から面白い状態で存在して維持している父ヒロシが
すごいと同時にとてもうらやましく感じました。

そんな父ヒロシの面白い言動が満載のエピソードなのでおすすめです。

●『さくら日和』からおすすめのエピソード③

*「浄水器のフィルター」にて大人になってからも
子どものような姉妹のやり取りが面白いです。

このエピソードは姉妹で浄水器の中身がどれだけ汚れているのかが
気になって夜中に大人2人が浄水器を切断するために奮闘するというものです。

いい大人が思わず疑問を抱いてしまった事に真剣に打ち込んでいる様子が面白いです。

2人で共同作業している様子が伝わってきて可愛らしい感じを受けるし
「気になって他の事が手に付かなくなるのはよくわかるなぁ」
と共感できておすすめのエピソードです。

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●まとめ

ここまでさくらももこさんのエッセイで全巻の中から『さくら日和』に入っている
おすすめエピソード3つについて書きました。

どのエピソードも短くコミカルにまとめられているので
読みやすくそれでいて深い意味が読み取れる話ばかりなのでぜひ読んでみてください。

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