【雑学トリビア】オートバイの「メグロ」とはいったい何なの???実は、、、

オートバイのメグロと言われてもわからない人が多いかもわかりません。

オートバイのメグロは、かつて日本に存在したオートバイメーカーの
目黒製作所のことで通称メグロと親しまれていたようです。

今は、オートバイのカワサキに吸収されて目黒製作所は存在しませんが、
2020年にそのメグロブランドの復活が発表されています。

メグロブランドを復活させるほどのメグロとはいったい何者なのかを
歴史をたどりながら解説していきます。

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●オートバイのメグロの歴史

今から100年前の1924年に東急目黒線不動前駅周辺で創業し、
1925年に鈴木高次が鈴木鉄工所を設立し、
1926年から目黒製作所と名乗っていましたが、
1939年に株式会社目黒製作所となりました。

当初は、オートバイ(英国のトライアンフ)の部品の製作や
自動車修理をしていましたが、
1932年についにメグロのオートバイエンジンの製作をスタートさせました。

そして、1937年にメグロZ97 (500cc単気筒OHV)のオートバイを発売し
評判も良く順調にスタートしました。

戦争の被災を避けるため1944年に栃木県那須郡烏山町に工場を移転しました。

戦後、1959年にメグロZ7(500cc単気筒)、
メグロS3(250cc単気筒)など年間15,000台ものオートバイを生産し
業績も順調だと思っていました。

第2回全日本オートバイ耐久ロードレース(浅間火山レース)セニアクラスに
メグロRZで参戦し優勝するなど好成績を残してモータースポーツの世界でも
活躍していました。

しかし、大型車を得意としたメグロにとって、
戦後小型車の需要が多くなりホンダなどの戦後に出来たメーカーに押されて
業績が急速に悪化してしまいました。

1960年に川崎航空機工業と提携しましたが、
その効果もなく1963年にはその傘下でカワサキメグロ製作所となって
業績改善に取り組みました。

しかし、ついに1964年に経営破綻をして川崎航空機工業に吸収されて
オートバイのメグロの歴史に幕を下ろしました。

●オートバイのメグロの伝統

残念ながら、オートバイのメグロは川崎航空機工業に吸収されてしまいましたが、
オートバイのメグロの伝統は、カワサキ車に受け継がれています。

それは、カワサキ650W1(ダブワン)の並列2気筒(バーチカルツイン)の原型となり、

最新のカワサキWシリーズ(W800、W650、W400)にまで影響を及ぼした
メグロの伝統的なモデルを紹介したいと思います。

①メグロセニアT1(1955年~1960年)650cc並列2気筒OHV(バーチカルツイン)


メグロの最大排気量のエンジンを搭載し、
カワサキ650W1に最も強い影響を与えたと言われているモデルなのです。

②メグロKスタミナ(1960年~1965年)500cc並列2気筒OHV


メグロZ7とセニアT1をひとつに作り上げて、
後のカワサキWシリーズの原型になったと言われているモデルなのです。

③カワサキ650、メグロX(1966年試作車)650cc並列2気筒OHV


1966年の第12回東京モーターショーに出展された試作車なのですが、
カワサキWシリーズの直接の原型と言われているモデルなのです。

●オートバイのメグロへのリスペクトを発表したカワサキも素晴らしい!

カワサキはオートバイのメグロを吸収してメグロブランドをなくしてしまいました。

しかし、メグロの伝統を受け継ぎ
カワサキWシリーズとして発売を続けています。

そして、2020年11月にカワサキはオートバイのメグロへの
リスペクトの第一弾として2021年2月にメグロK3を発売することを発表しました。

このことは、カワサキの販売戦略かもわかりませんが、
オートバイのメグロに対しての感謝や敬意を表したカワサキは素晴らしいと思います。

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●まとめ

オートバイのメグロとは何者なのかを歴史をたどりながら解説してきました。

オートバイのメグロは、
今からおよそ100年前に設立されていたのに驚きました。

私は、カワサキW1(通称ダブワン)の並列2気筒(バーチカルツイン)の
元祖のトライアンフにあこがれてトライアンフスラクストン、
トライアンフボンネビルに乗っていました。

今回、カワサキW1(通称ダブワン)の並列2気筒(バーチカルツイン)の元祖は、
メグロであり、その元祖がトライアンフであることが分かりました。

カワサキからメグロK3が発売されていますが、乗ってみたいですが、
年齢的に周りから反対されるので、
YouTubeなどでインプレッションなどを見たいと思います。

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