【豆知識】動物園で生活する動物たちにとって、メリットってあるの?

私たちが小さい頃に、一度は訪れたことがある「動物園」。

可愛らしい小動物とのふれあいや、日本では本来見ることのできない大きな動物の習性など、
貴重な経験がたくさんできる場所です。

身近に見られる動物たちの暮らしは、人々に自然界の美しさ、
動物の保護の必要性など教育的な役割を果たしています。

それと同時に、動物は本来の生き方で生きていた方が幸せなのではないか?
檻の中にいて毎日ご飯にも困らない、本能を忘れて生きていくのは、良いことなのだろうか?

様々な疑問が思い浮かんできます。

動物たちの動物園での暮らしは、人による安全な環境と、
食料、体調が悪くなった時の医療ケアが提供されています。

しかし、それと引き換えに本来の動物たちの本能、自然への制約や、ストレスが伴います。
そこでこの記事では動物たちにとって、どれだけのメリットがあるのか調べて見ました!


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●人による安全な環境の工夫

動物にとって生きることは食べること。食べることは生きることへ繋がります。
大自然の中、毎日命をかけて獲物を得る。分け与える。食べられない日もあるでしょう。

常に野生での脅威や飢餓に晒されています。

また、自然災害や気候の変化などで安定した暮らしは保証されません。

しかし動物園で生きている動物たちは、安全で、管理された環境を提供され、
獣医によるケアや観察を通して健康状態を維持しております。

また、個々の動物にとっての飼育環境においても工夫されております。

*自然な環境を模範した居住エリア

種に応じた気温、湿度、植生の提供により、動物たちは快適な生活を送りやすくなります。

*おもちゃ・隠れる場所の提供

エンリッチメントと呼ばれるプログラムです。
動物たちが自然な行動や精神的な刺激を得られるよう工夫される事を言います。

動物にとってのストレス緩和などのメリットにもなります。

おもちゃ、隠れる場所の提供、時には探検などをして身体面でのストレスも解消していきます。

●栄養面での動物の健康の考慮

野生で得られる食物に近い、バランスの取れた食事が提供されます。
その中でも獣医療法や予防医学も導入されており、動物たちへの管理が徹底されております。

また、動物の本能を活かして食事をセッティングしている施設もあり、
どうやって獲物を確保し、食べるのか?と、観察もできますよ。

飼育員さんだけでなく、観覧者が実際に動物園にいる動物に、
本能を活かした餌やり体験を経験できる場所もあり、貴重な体験ができます。

●将来的な種の保存、教育の場としての機能

来園者に対して、生態系や動物の行動に関する知識が動物園では提供されます。
これにより、人の自然に対する環境の重要性を理解し、環境への保護意識が高まります。

動物園で、以下のプログラムにも通じています。

✳︎絶滅危惧種を保護する

絶滅危惧種の保護
将来的に野生への放流や、他の保全活動を行うために、個体が確保されて種の多様性が維持されます。

もう自然では見られない動物を、動物園で保護し、
またその動物が自然界で暮らしていけるような工夫も考えられています。

まとめ

以上が動物園で生活する動物にとってのメリットについてでした。

動物園での暮らしは一見、私たちからすると毎日、動物が同じ場所にいて、
同じように暮らしていて、窮屈そうに思える場面もあるかもしれません。

記事の中でもあったように、動物に対する習性を活かしての工夫や、
環境整備、様々なことを考え、実行されております。
また、人々にとって動物を通じて環境について学べる貴重な場所でもあります。

この記事を通じて、動物園に出向いた時に命の大切さや、動物と共に生きる大切さを認識し、
動物や自然のことを引っくるめて、地球全体のことを考えられるきっかけができたら嬉しいです。

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