【漫画トリビア】鳥山明さんの漫画作品における背景や構図の巧妙さとは??実は、、、

鳥山明さんの手掛けた漫画作品をみたときに、
背景や構図が見やすいと感じた人は多いのではないのでしょうか?

Dr.スランプ」や「ドラゴンボール」など、世界的な人気を誇る漫画を生み出した鳥山明さんですが、
それらの漫画作品の魅力の一つに、迫力があるにもかかわらず
見やすい構図になっているという点が挙げられます。

この特徴には、さまざまな工夫技術が関係しています。

今回の記事では、鳥山明さんの漫画作品の魅力を生む要因の一つである
背景や構図について深ぼっていきたいと思います!

最後までお付き合いいただけると嬉しいです!早速見ていきましょう!

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●特徴①:バトルシーンでの背景や構図について

「ドラゴンボール」といった作品を見たときに、
バトルシーンで見やすいと感じる場面は多いのではないのでしょうか?

私自身も迫力や見やすさに魅了されたことを覚えています。

バトルシーンでの見やすさの秘訣には、
アクションを主軸にした構図が関係しています。

「ドラゴンボール」では、戦闘中にセリフがなく
キャラクター同士のバトルにフォーカスされています。

さらに、1つのコマで多くの動きを描くのではなく、
1つのアクションを描くことが多いです。

そのため、1コマずつ読み進めることで、
読者はどのようなバトルが繰り広げられているのかを理解しやすくなります。

視線誘導する技術も巧みに使用されています。

特にバトルシーンでは、真っ直ぐな線として背景に描かれるスピード線が多用されています。

スピード線によって、視線も誘導しているのです。
スピード線が縦に描かれていたら上から下に読みたくなるといった効果です。

スピード線を活かした背景をバランスよく取り入れることで見やすさにつながっています。

鳥山明さんの漫画作品は計算された構図となっているのですが、
鳥山明さんはネームを描かずに連載していたそうです。

ネームとは、コマの構図やキャラクターのセリフなどを大まかに決めたものになります。

ネームを決めずにいきなり下書きから始めていたそうです。
それにもかかわらず計算された構図になっているのがすごいですよね。

●特徴②:スクリーントーンの使用しないことによる見やすさについて

鳥山明が描く「ドラゴンボール」の作品の中では、
スクリーントーンの使用が少ないということも特徴の一つとなります。

スクリーントーンとは、漫画を描く際に用いられている道具で、
様々な模様が印刷された粘着シートです。

スクリーントーンを使用することで、
印刷された模様を原稿に反映することができます。

しかし、鳥山明さんは、基本的にスクリーントーンを使用していませんでした。

そのため、模様が少なく、白と黒の色がより強調された画風となっており、
黒で塗られたところとそうでないところの差がはっきりと現れます。

さらに、鳥山明さんの作品は、
黒で塗られた箇所とそうでない箇所のバランスが考慮された配色や構成になっているため、
見やすさにつながっています。


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●まとめ

今回の記事では、鳥山明さんの作品の見やすさについて、
背景や構図、描き方に注目しました。

「ドラゴンボール」といった作品の見やすさは、
他の作品に影響を与える程、完成度が高くなっています。

まとめがこちらになります。

・バトルシーンではセリフが少なく、バトルに集中できる
・1コマにアクションを入れすぎないことによって、理解しやすくなっている
・スピード線を活かした背景を取り入れることで視線を誘導している
・スクリーントーンを使用しないことで、白黒の構成のバランスの良さを強調している

改めて分析すると、さまざまな工夫が施されていることに気づくことができました。
本日はここまでにしたいと思います!

最後までお付き合いいただき誠にありがとうございました!

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