【歴史トリビア】平安時代の人々の話し言葉とは??現代との違いとは??

現在、大河ドラマでも描かれている平安時代

ドラマの中では、様々な俳優さん達が平安時代の世界観を
しっかり視聴者に伝えようと毎週心に響く演技を見せてくれています。

しかし、実は当時の平安時代の人達はドラマで描かれているような
話し言葉を使用していなかった事を知っていましたか?

同じ日本でも時代が違うと微妙に話し方や言葉も違ってきます。

今回は、平安時代における人々の話し言葉が現在の話し言葉と
どれくらい違うのか?平安時代から現在に残る言葉をご紹介します。

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●平安時代と現代の話し言葉の違いとは?

昔の言葉は古語と言われ、現在の日本語と比べると文法などいくつかの違いがあり、
もし、現代の人が平安時代にタイムスリップしたら
会話は通じないほどだと言われています。

*平安時代と現代の話し言葉の違い4項目

その1.文法の違い

平安時代は様々な文法の違いで、動詞助動詞の活用の仕方を例にしてみます。

例えば、「廊下を走ってしまった」という現代の言葉は、
「走って」が動詞で「しまった」が助動詞になります。

これを平安時代の言葉に変えると「廊下を走りにけり」となります。

「走り」が動詞で「にけり」が助動詞です。

また、「ご飯を食べた」では、「食べた」が動詞になります。

平安時代の言葉に返ると「ご飯を食べきりけり」となります。
「食べきり」が動詞で「けり」が助動詞です。

どうでしょうか?頭の中に?が出てきているのではないでしょうか。
タイムスリップした時に会話が通じない事が少し分かりますよね。

その2.敬語の使い方

平安時代の敬語は、主に身分社会的地位によって用いられる事が一般的でした。
現代の敬語は、上下関係だけでなく、相手との関係や状況に応じて使い分けされており、
より細かく使い分けられています。

例えば、身分の高い天皇や貴族に対する言葉では、
天皇を「陛下(へいか)」と読んだり、貴族の住まいを「御居所(おいどころ)」と
呼んだりと敬意や尊厳を示す為に使っていたようです。

現代で言えば「陛下」は今でも使う言葉ですね。

「住まい」は「お住まい」もしくは「ご自宅」といったところでしょうか。
当時は政治や権力の中心であった事からも今よりももっと相手の事を持ち上げて、
自分の事は下げて言葉を伝えていたのではないかと思います。

その3.詩的な独特の表現があった

平安時代の言葉の特徴は、詩的な表現があった事です。

時代は、雅楽や舞踏、和歌、文芸と文化が栄えた時代で、
言葉においてもかな文字の流行で清少納言や紫式部といった
女性の作家の活躍も目覚ましい時期でした。

話し言葉ではありませんが、「いとおかし」という言葉は
現代の人も割と耳にした事がある言葉だと思います。

「いと」が「非常に」や「とても」といった意味で、
「おかし」が「優れている」や「可愛い」「面白い」と幅広い意味があったようです。

現代の話し言葉にあえて置き換えると「ガチでヤバい」「ガチでエモい」
「ヤバすぎて草こえて森」などになるでしょうか。。。分けわかりませんね。

ある意味平安時代の話し言葉ではないにしろ分かる人分からない人に分かれます。

その4.発音の違い

平安時代と現代の話し言葉の一番の違いではないかと思われます。
例えば、「は行」は「ふぁ、ふぃ、ふ、ふぇ、ふぉ」。

「さ行」は「つぁ、つぃ、つ、つぇ、つぉ」。など様々な説はありますが、
独特の発音であった事が分かります。

同じ日本語でも時代が変わると全く別の言語のようにも感じますね。

現代で言えば各地域ごとの方言もそれに当たる気がします。

テレビなどで田舎の方に取材に行った際、
現地の方へのインタビューで言葉がなまりすぎて分かりずらい事があると思います。

画面の下のテロップが出るから万人に伝わる映像になる。
当たり前ですが割と前からあるテレビ局側の工夫ですよね。

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●まとめ

平安時代と現代の話し言葉の違いとして、

・文法の違い
・敬語の違い
・詩的な表現があった事
・発音の違い

などがありました。

時代や人が変われば言葉も変わります。

大河ドラマがいかに見やすくしてくれているかより分かったと思います。
関係者の皆さんありがとうと言いたいですね。

現代においても若い世代で流行する言葉は年上の世代には分からない表現が
たくさんあります。そして、これは繰り返されていく事です。

「流行語大賞」の表彰など、その年に流行した言葉や物が毎年違うように
人々の興味の移り変わりも激しいからです。

去年や一昨年の流行語を急に聞かれても出てきませんよね。

しかし、変わらないものや原型を留めながら形を変えて残るものもあります。

「ムカつく」「ビビる」などは平安時代の出来事などがきっかけで出来た言葉
微妙に意味を変えながら現代に残る言葉です。

尊敬する人の好きな言葉で「温故知新」という言葉があります。

本当に大事なものは残し、新しいものも少しずつでも理解し
取り入れる事の出来る人になっていきたいですね。

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