【最新版】猫のしつけで、たたくのは正解?正しい猫のしつけについて学ぼう
みなさんは猫のしつけはどうやってますか。
そもそも猫にしつけは必要なのでしょうか。
自由気ままな猫にも
「これはしてほしくない」
「これはしてはいけない」
と教えたいですよね。
その中で「猫のしつけはたたくのがいい」なんて思っていませんか?
昭和の頃はそんな方もたくさんいました。
本当にそれでいいのでしょうか?
動物病院で10年以上勤めた経験のある私が、
猫のしつけについてみなさんと一緒に考えて行こうと思います。
Contents
・猫のしつけでたたくやり方は絶対にダメ!
まず、始めにみなさんにお伝えしたいのは「猫のしつけでたたくのは絶対にダメ」という事です。
「たたく」という行為は、猫に恐怖を与えるだけでしつけとしての効果はありません。
たたくことによって警戒心が強まり逆に攻撃的になったり、
人間不信で人が嫌いになってしまったりもします。
そのほかにも、物を投げつける叱り方もしてはいけません。
これらの叱り方を続けてしまうと
「人間(または人の手)=恐怖」が植え付けられてしまい、人を見るだけで逃げる、
撫でようと手を差し出すだけで反射的に恐怖を感じたり攻撃してくるようになってしまいます。
猫との関係性を良好に保つためにもこのようなしつけ方は絶対にやめましょう。
・恐怖を与えるのではなく、気を反らす
では、猫をしつける場合にはどうすればいいのでしょうか。
一つの方法としては「少し猫が嫌だと思うことをして、気を反らす」です。
具体的な方法を解説していきます。
*猫の嫌がる事とは?
まず「猫の嫌がる事」とはなんでしょうか?
先ほどお伝えしましたが、もちろん「猫のしつけでたたく」という行為は絶対にダメです。
それ以外で猫が嫌がる事としては「少し大きな音を立てる」です。
大きな音を立てることで、
一瞬猫がびっくりして今している行為から気を反らすことができます。
大きな音は何回も出さずに2-3回に止めておき、
大きな音の後に「ダメ!」と言葉を付け加えてください。
これを何回も繰り返すことによって
「これをしたら大きな音が出るから嫌だな」
「これをしたらダメ!って言われるな」
と猫は少しずつ学習していきます。
猫も自分が不快に思うことは起こってほしくないので、
徐々にその行為の回数が減ってくるはずです。
猫が「ダメ!」という言葉の理解ができるようになってくれば、
大きな音を立てなくても「ダメ!」だけでわかるようになるでしょう。
・しつけの上で飼い主が守って欲しいこと
猫をしつける上で飼い主にも守ってほしルールがあります。
しっかりと意識しながら猫のしつけをしてみてください。
*猫がしてはいけない事をしたときは毎回必ず叱る
叱り方で必ず守って欲しいのが、飼い主の前でいけないことをしたときは必ず毎回叱ることです。
その時によって、叱ったり叱らなかったりするのは絶対にいけません。
猫自身も「さっきは叱られなかったのに、なんで今は叱られたの?」と困惑してしまいます。
猫に「これはダメなこと」と教えたかったら
根気強く続けるようにしてください。
*説教するようにダラダラと猫を叱る
人間も同じですが、ダラダラと怒ってもあまり効果がありません。
叱り続けることは飼い主が何か怒っているなというのは分かっても、
自分がしたいけないことを認識する材料にはなりません。
叱り方として効果的なのは「短く一瞬で印象付ける」です。
*印象づけにも注意する
ここでもう一つ注意して欲しいことは「名前を呼びながら叱る」ということです。
何がいけないかというと、猫は自分の名前を認識していますが、
叱る時に名前を呼ぶことによって「名前を呼ぶ=叱られる」と勘違いしてしまいます。
名前を呼ぶたびに叱られてると判断してしまうと猫自身もかわいそうですよね。
それに、名前を呼ぶ飼い主にも懐かなくなってしまいますので十分に気をつけましょう。
・まとめ
猫のしつけについてご理解いただけましたでしょうか。
冒頭でもお伝えしましたが、しつけの上で必ず覚えておいて欲しいことは
「猫のしつけでたたくことは絶対にダメ!」ということです。
あとは猫が理解してくれるまで、しつけを根気強く続けることが大切になってきます。
猫との良好な関係を築きながら、愛情を持ってしっかりとしつけをしてあげてくださいね。