【意外と知らない】直木賞と芥川賞の違いは??どっちがすごい?実は、、、
日本の代表的な文学賞には、「直木賞」と「芥川賞」があります。
小説に詳しくない方でも、一度は耳にしたことがあるのではないのでしょうか。
ですが、この二つの賞の違いについては知っていますか?
賞の違いについては知っている方は少ないと思います。
本をよく読む方でも知らない人は多いのではないでしょうか。
そこで今回この記事では、「直木賞」と「芥川賞」の違いや
どっちがすごいのかについて詳しく解説していこうと思います。
興味がある方は是非最後までお付き合いください。
●直木賞について
直木賞は正式には「直木三十五賞」といいます。
「文藝春秋」の創設者である菊池寛によって創設されました。
優秀な新人の作家を発掘するために創設されました。
創設当初受賞できる作家は、新人作家となっていましたが、
現在では中堅作家やベテランの作家も受賞できるようになっています。
*特徴
対象作品 長編小説・短編集
対象ジャンル 大衆文学
掲載先 オール読物
贈呈品 懐中時計 100万円
*過去の受賞作品
朝井リョウ「何者」
池井戸潤「下町ロケット」
佐藤正午「月の満ち欠け」など
●芥川賞について
芥川賞は正式には「芥川龍之介賞」といいます。
芥川龍之介が創設した賞なのかと思われますが、実際は違います。
芥川賞を創設したのは、芥川龍之介の友人である菊池寛です。
優秀な新人の作家を発掘するために創設されました。
受賞できる作家は、新人作家のみとなっており、
新人作家の発表済みの作品が対象となります。
*特徴
対象作品 中編・短編小説
対象ジャンル 純文学
掲載先 文芸春秋
贈呈品 懐中時計 100万円
*過去の受賞作品
高瀬準子「おいしいごはんが食べられますように」
井戸川射子「この世の喜びを」
宇佐見りん「推し、燃ゆ」など
●違いは?
大きな違いは、まず対象ジャンルです。
直木賞は大衆文学なのに対して、芥川賞では純文学となっています。
(大衆文学は、SFやファンタジーなどの「娯楽性」に重点を当てた作品のことです。
純文学は、文学のあり方を追求する文学のことをいい、「芸術性」に重点を当てた作品です。)
次に、受賞できる作家の条件です。
直木賞では新人作家の他にも中堅作家やベテラン作家も受賞することができますが、
芥川賞では新人作家のみの受賞となっています。
この他、対象作品が直木賞では、長編小説・短編集、芥川賞では、中編・短編小説となっている、
受賞作品の掲載先が直木賞ではオール読物、芥川賞では文藝春秋であるという違いがあります。
●共通点は?
まず、創設者が同じというのが大きな共通点です。
次に、受賞者に送られる贈呈品が同じという共通点があります。
●どっちがすごい?
ここまで、直木賞と芥川賞の違いについてみてきました。
では、一般的に考えるとどっちがすごいのでしょうか?
個人的な意見としては対象作家や対象ジャンルが違うので、
どっちがすごいか優劣はつけることが出来ないというのが答えです。
大衆文学が好みなら直木賞、純文学が好みなら芥川賞という風に
人によって変わってくるのではないかと思います。
(ただ、直木賞は、新人作家からベテランの作家までの幅広い条件に対して、
芥川賞は新人作家だけにしか受賞できない賞であるので、
芥川賞のほうがすごいと考える人もいるようです。)
●まとめ
今回の記事は、「直木賞」と「芥川賞」の違いとどっちがすごいのかについてでした。
まとめると、直木賞と芥川賞の大きな違いは、対象ジャンル、受賞できる作家の条件である。
どっちがすごいかの優劣はつけることが出来ないということが分かりました。
この記事で直木賞、芥川賞に興味を持った方は、是非受賞作品を読んでみてください。
そして、自分好みの小説を見つけて読書を楽しんでください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。