【元トリマー監修】猫がトイレ以外で排尿するのはなぜ??実は、、、
猫ちゃんが光の入る窓際で目を細め、
お気に入りの毛布に腰を落ち着けて身だしなみを整える姿と言ったら、
それはそれは神秘的ですよね。
まるで陽だまりから生まれた妖精に見えてしまうこともあるかと思います。
そんな綺麗好きで知られる猫ちゃんですが、
なぜか突然トイレ以外の場所で排尿をしてしまうことがあります。
「うちの猫ちゃん昨日まではちゃんとトイレで排尿してたのに」
「最近トイレ以外の場所がら猫ちゃんのおしっこのにおいがする気がする」
そんな時、猫の体にどんなことが起こっているのでしょうか?
今回は、
猫ちゃんがどうしてトイレ以外で排尿をするのかをご紹介致します!
Contents
●オス猫が自分のテリトリーを主張する場合に行う「マーキング行動」
別名スプレー行動と呼ばれています。
これはマーキングの際に尻尾をピンと立て、
広範囲にシュッとスプレーのように少量の尿を排泄することから
この別名がつきました。
この行動が「マーキング行動(行為)」と呼ばれるものです。
マーキング行動とは、異性の猫に対してアピールをしたり
他のオス猫に対して自分のテリトリーを主張する際によく見られる行動です。
人間は土地を購入すれば書面でテリトリーを証明できますが、
猫の場合は自分のつけたにおい証みたいなものです。
嗅覚の優れた猫ちゃんらしいアピール方法ですね!
●発情期に伴う本能的な行動
上記でも紹介したスプレー行動ですが、発情期のメス猫に見られる求愛行動です。
オス猫の場合、近くにメス猫がいるとそのメス猫の発するフェロモン
(スプレーした場所から発せられるにおい)に反応して発情します。
鳴き声も独特で、よく「赤ちゃんの鳴き声」なんて言われます。
では、ところ構わずスプレー行動をしてしまう猫ちゃんを
落ち着かせるためには何が有効なのでしょうか?
おうちに猫を飼ってらっしゃる方は
すでにされてる方も多い「去勢手術」です。
去勢手術をすると猫のトイレ以外での尿、
いわゆるマーキング行動はかなり減少すると言われています。
ですが、去勢をしたオス猫の約10%、
避妊をしたメス猫のおよそ5%が依然として
スプレー行動を行うという報告もあるので、
手術をしたからといって、100%スプレー行動を辞めます!
とは言い切れないのが生き物との付き合いで難しいところですよね。
●ストレスや不安を抱えている場合、猫ちゃんはトイレ以外で排尿してしまうことも
引っ越しをして住む家自体が変わったり、
家族が進学に伴って家から出ていってしまったり、
地域猫ちゃんが多く気が休まらなかったりと、
自分の置かれている環境に猫ちゃんはとても敏感です。
では、ストレスが溜まると猫ちゃんの粗相が起こるのは何故なのでしょうか?
実は猫も人間と同じように膀胱炎になります。
猫が強いストレスにさらされることにより起こる
「突発性膀胱炎」といわれるものです。
膀胱炎では排尿時に痛みを伴うため、猫がトイレに行くのを我慢してしまいます。
では、猫の膀胱炎の初期症状にはどのようなものが見られるのでしょうか?
・血尿が出る
・お腹に触ると痛がる
・トイレ以外で排尿する
などがあげられます。
常に痛みと残尿感がある為、
トイレに間に合わずにポタポタと垂れてしまうこともありますが、
これが膀胱炎の時に猫がトイレ以外で排尿してると思われる「粗相」にあたります。
一週間程度で自然に治ることもありますが、
なるべく早く治してあげるにはやはり獣医さんに診てもらうのがいいでしょう。
まとめ
猫がトイレ以外で排尿をする原因についてご紹介しました。
本能的な理由や体調不良など猫ちゃんのトイレ事情も様々ですが、
上記でもお話しした通り猫は基本的にはとてもきれい好きな生き物です。
トイレが汚いと膀胱炎の原因になりますので、
トイレはいつも清潔にしておきたいですね。
トイレの神様と言われている烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)は
心の浄化と日常に潜むあらゆる不浄を焼き払い清めてくれるそうです。
家のトイレと一緒に猫のトイレもきれいにして、二倍で日常の不浄を払っていきましょう!