『safehouse』とは? デンゼル ワシントン主演のサスペンス映画を解説!

safehouse』とは2012年2月10日にアメリカで公開された
デンゼル ワシントン主演のサスペンス映画で、
日本では同年9月7日に『デンジャラス・ラン』というタイトルで公開されました。

アメリカ中央情報局(CIA)の新人職員が、正体不明の武装集団に
狙われた元CIA敏腕工作員と共に決死の逃亡を繰り広げる姿が描かれていきます。

2度のアカデミー賞受賞を成し遂げた名優デンゼル ワシントンと
『スモーキン・エース』で知られるカナダ人俳優ライアン・レイノルズが
共演しています。

緊迫感あふれるサスペンスと迫力満点のアクションに引き込まれる映画
『safehouse』について詳しく解説していきます。

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●1:『safehouse』とは何か?

デンゼル ワシントンが主演を務めたサスペンス映画が『safehouse』で、
英語で「隠れ家」を意味しています。

映画の原題である『safehouse』は、CIA工作員が情報提供者や
重要人物との接触、亡命者の保護を目的に設けられている機密性を
確保するために現地政府や第三国に知られていない施設です。

2011年5月2日にアメリカ海軍特殊部隊シールズによって行われた
オサマ・ビンラディン殺害作戦の際、CIAはビンラディンが住んでいる疑いが
持たれた家の付近に『safehouse』、つまり「隠れ家」を設けて
1年近く監視を続けていました。

隠れ家の存在はパキスタン最強の軍事組織ISI(パキスタン統合情報局)に
全く気付かれることがなく、ビンラディン殺害作戦が実行された後に
CIAは隠れ家からすぐさま撤退したため、ISIが発見した時には
既にもぬけの殻でした。

『safehouse』の管理人(ハウスキーパー)は「客室係」と呼ばれ、
退屈な任務と言われています。

映画の中でライアン・レイノルズ演じる新人職員マット・ウェストンが
隠れ家の管理人、つまり客室係を務めていますが、諜報活動から
遠く離れた南アフリカで退屈な毎日を過ごしています。

退屈な毎日を送らざるを得ないことから、マット・ウェストンが1日も
早く工作員として活躍を望むことは自然な心理なのかもしれません。

詳しいことは明らかにされていませんが、隠れ家の管理人を命じられるのは
映画の中で見られるように新人職員であるとのことです。

隠れ家の襲撃は映画の中の出来事と思われますが、現地政府にも第三国にも
存在が知られていないはずの『safehouse』が鞄に仕込んだ爆弾で
吹き飛ばされるという例が過去にありました。

隠れ家は世界各国に存在しているとされていて、日本では在日アメリカ大使館の
向かいにあるビルに存在したいたらしいです。

●2:『safehouse』のストーリーは?

諜報活動の最前線から遙か遠く離れた南アフリカ・ケープタウン。

CIAの新人職員マット・ウェストンは「safehouse」と呼ばれる
「隠れ家」の「ハウスキーパー」、いわゆる「管理人」の任務に就いていました。

隠れ家が使用されることはめったにないため、マットは退屈な毎日を送ることを余儀なくされ、1日も早く工作活動で活躍したいと願っていました。

自分の実力を証明する機会が来るはずなどないと思っていたある日、
隠れ家にトビン・フロストという名の男が護送されてきました。

1984年にCIAに入局したフロストは心理作戦で優れた能力を発揮し、
人の心を操る天才と呼ばれていました。

10年前にCIAと訣別し、敵国に機密情報を漏洩した容疑により
世界36か国で指名手配されている元エリート工作員です。

2011年にドイツ・ハンブルクで目撃されて以降は姿を消していましたが、
ある日突然、南アフリカにあるアメリカ総領事館へ投降してきたのでした。

思いもかけない来客にマットは驚きを隠せませんが、
誰にも存在を知られていないはずの隠れ家が襲撃を受けます。

突然の襲撃を機に、悪に染まった元エリート工作員トビン・フロストと共に
新人職員マットは危険に満ちた逃亡を繰り広げることになるのでした。

●3:デンゼル ワシントンの新たな一面を目にする極限のサスペンス

映画『safehouse』で悪に染まった元エリート工作員トビン・フロストを
演じているのはアメリカ人俳優デンゼル ワシントンです。

デンゼル ワシントンはアメリカ・ニューヨーク州出身で、
大学卒業後に劇団で演技を学びました。

舞台俳優として活動を開始し、1981年に『ハロー・ダディ』で
映画デビューを飾りました。

イギリス人俳優リチャード・アッテンボローが監督を務め、
南アフリカの人種隔離政策に立ち向かった実在の運動家を演じた1987年の
映画『遠い夜明け』でアカデミー助演男優賞にノミネートされました。

南北戦争を題材にした1989年の映画『グローリー』で黒人兵士を演じて
アカデミー助演男優賞を受賞しました。

1992年の映画『マルコムX』では実在の黒人解放運動の指導者、
ジョン・グリシャムによるベストセラー小説を原作としてサスペンス映画
『ペリカン文書』では新聞記者、『フィラデルフィア』では弁護士、
『戦火の勇気』では部下の命を自らの誤射によって奪った過去を持つ軍人を
演じています。

『マーシャル・ロー』ではニューヨークで多発する爆破テロ事件に対応する
FBI捜査官、『アメリカン・ギャングスター』では
実在したギャングを凄みあふれる姿で演じていました。

熱演するのではなく役柄に自然と溶け込んでいくことができる俳優であり、
演じる役柄の全てを理解しているということが伝わってきます。

原子力潜水艦を舞台にした1995年の映画『クリムゾン・タイド』では
『フレンチ・コネクション』でアカデミー主演男優賞、

『許されざる者』でアカデミー助演男優賞を受賞した名優ジーン・ハックマンと
共演し、一歩も引けを取らない演技を披露しています。

2001年の映画『トレーニング デイ』ではためらいもなく法を犯す刑事を演じ、
アカデミー主演男優賞を受賞しました。

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まとめ

映画『safehouse』では悪に染まった元エリート工作員を演じていますが、
演技にはただ圧倒されます。

心理作戦において優れた能力を発揮し、
人の心を操る天才と呼ばれている元エリート工作員を演じていました。

CIA新人職員マット・ウェストンの心を上手に操り、
どこか不敵な笑みを浮かべる姿には背筋が凍るような感覚になりました。

デンゼル ワシントンが演じる役は全てが現実の世界にいる、
つまり自分が住む場所に存在すると感じさせます。

映画というフィクションの世界に登場する人物であったとしても、
デンゼル ワシントンが演じる人物は全員が現実の世界に存在すると感じさせられます。

卓越した演技力と役柄を徹底的に理解しているということが伝わるからこそ、
デンゼル ワシントンの演技は観る者の心をつかむのでしょう。

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