『マディソン郡の橋』とは? 名優が織り成す味わい演技と内容を解説!

マディソン郡の橋』は1995年に公開されたアメリカ映画です。

クリント・イーストウッドが製作、監督、主演を務め、
メリル・ストリープと共演しています。

アメリカ・アイオワ州マディソン郡を舞台に、
平凡な主婦フランチェスカと中年写真家ロバートとの永遠に続く
4日間の恋を描いています。

ロバート・ジェームズ・ウォーラーによる映画と同名のベストセラー小説が原作で、
2人の名優クリント・イーストウッドとメリル・ストリープが
織り成す味わい深い演技が心に残ります。

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●1:『マディソン郡の橋』の気になるストーリーは?

1965年の秋、アイオワ州マディソン郡。

農家の平凡な主婦フランチェスカは夫リチャード、
長男マイケル、長女キャロラインの4人で暮らしていました。

ある日、リチャードとマイケル、キャロラインの3人が子牛の品評会で
家を4日間留守にすることになります。

4日間だけ1人で過ごすことになったフランチェスカはある日、
写真家ロバートと道案内をきっかけに知り合います。

「ローズマンブリッジ」という名の「屋根付き橋」の写真を撮りに来た
ロバートに夫リチャードとは違う魅力を感じたフランチェスカは彼を夕食に招き、
許されない恋と知りながらもお互いに惹かれ合っていくのでした。

●2:役で英語の訛りを使い分ける「訛りの女王」メリル・ストリープ

クリント・イーストウッドが製作、監督、主演を務めた恋愛映画
『マディソン郡の橋』で写真家と4日間の恋に身を焦がす平凡な主婦を
演じた女優メリル・ストリープは「訛りの女王」と呼ばれています。

役柄に応じて英語の訛りを使い分けることができる女優で、
ハリウッド映画業界の中で高い評価を得ています。

映画『マディソン郡の橋』ではイタリアからアメリカ・アイオワ州マディソン郡へ
渡ったフランチェスカを演じていて、イタリア訛りの英語を披露しています。

『ソフィーの選択』ではアメリカ・ニューヨークに住むユダヤ人女性ソフィーを
演じ、アカデミー主演女優賞を受賞しています。

『ソフィーの選択』では役作りのためにロシア語訛りのポーランド語、
ドイツ語とポーランド訛りの英語を自在に操る訓練を受けました。

メリル・ストリープは女優を志す前はオペラ歌手を志していたことがあり、
オペラ歌手になるための訓練によって絶対音感がつちかわれていたとのことです。

訛りのある英語を使い分けるだけではなく、
英語以外の言語も自在に操る能力を持っていることには脱帽です。

メリル・ストリープは役柄に応じて英語の訛りを使い分けるだけではなく、
卓越した演技力も持ち合わせています。

平凡な農家の主婦を演じた映画『マディソン郡の橋』では、
クリント・イーストウッド演じる写真家ロバートに惹かれていく姿を繊細に
表現していました。

許されない恋と知りながらも夫とは違う魅力を持つロバートに惹かれていく
フランチェスカの揺れ動く心を見事に表現し、流れる涙は演技ではないと
思うほどでした。

夫を捨ててロバートと一緒に生きるのか、それともロバートと過ごした4日間だけの
恋を胸の奥底へ秘めたまま平凡な主婦として生きるのか。

目の動きと表情、そして体の奥底から絞り出される感情が観る者の心を打ちます。

●3:クリント・イーストウッドの静かで重厚な演技に魅せられる

クリント・イーストウッドは俳優としてだけではなく、
製作者としても監督としても活躍しています。

メリル・ストリープと共演した恋愛映画『マディソン郡の橋』では
製作と監督だけではなく俳優も務めています。

クリント・イーストウッドは映画『マディソン郡の橋』では
写真家ロバートを演じ、

道案内をきっかけにメリル・ストリープ演じる農家の主婦フランチェスカと
知り合います。

物静かでありながらもどこか野性的な雰囲気がある写真家ロバートは
まさにクリント・イーストウッドが演じるための役です。

クリント・イーストウッドは顔の表情や感情表現が乏しい印象がありますが、
その場所にいるだけで存在感があり、セリフのひとつひとつに無駄がなく、
重みさえ感じられます。

メリル・ストリープ演じるフランチェスカに対するさりげない気遣い、
優しい眼差しの中に見せるさみしさが感じられます。

『マディソン郡の橋』は美しいアイオワ州マディソン郡の景色を映した映像が
いつまでも心に残ります。

クリント・イーストウッドは『マディソン郡の橋』で登場人物を程よい距離感で
見つめ、美しい映像と音楽と共にいつまでも心に残る作品に仕上げて、
いつまでも映画が続いているような感覚になりました。

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まとめ

クリント・イーストウッドが製作、監督、主演を務め、
メリル・ストリープが共演した映画『マディソン郡の橋』について
解説をしてきました。

写真家と農家の平凡な主婦が道案内をきっかけに知り合い、
永遠に続く4日間の恋に身を焦がす姿を味わい深い演技で見せています。

美しい映像と音楽、無駄のないセリフ、クリント・イーストウッドと
メリル・ストリープという名優による円熟味のある大人の恋愛映画に
涙した記憶があります。

映画『マディソン郡の橋』の原作となった小説を読んだことがあります。
難しい英語は使われていないのですが、単語ひとつひとつがとても美しく、目を閉じただけで映画のシーンが浮かんでくるようでした。

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