『それでも夜は明ける』とスティーブ マックイーンについて解説

それでも夜は明ける』は2013年に公開された
アメリカ・イギリス合作映画であり、スティーブ マックイーンが
監督を務めています。

奴隷として売り飛ばされてしまったソロモン・ノーサップの12年間に
及ぶ過酷な奴隷生活を記した伝記の映画化作品です。

愛する家族と引き離されながらも、再開を信じて12年間に及ぶ
過酷な奴隷生活と労働を生き抜く青年の姿を描いた衝撃と感動に満ちた作品です。

ブラッド・ピットと共に製作を務めた映画『それでも夜は明ける』は
第86回アカデミー作品賞を受賞し、助演女優賞と脚色賞も受賞しています。

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●1:監督を務めたスティーブ マックイーンとは?

映画『それでも夜は明ける』で監督を務めたのは
スティーブ マックイーンであり、
映画俳優スティーブ マックイーンではありません。

カリブ系移民の家庭でイギリス・ロンドンに生まれたスティーブ マックイーンは
大学在学中に映像制作を開始します。

2008年にドイツ人俳優マイケル・ファスベンダー主演の映画『HUNGER ハンガー』で
監督デビューを飾り、カンヌ国際映画祭の新人賞カメラドールと
英国アカデミー賞新人賞カール・フォアマン賞を受賞しました。

20011年の映画『SHAME シェイム』では『HUNGER ハンガー』に引き続いて
起用したドイツ人俳優マイケル・ファスベンダーに
ベネチア国際映画祭男優賞をもたらしました。

2013年の映画『それでも 夜 は 明ける』では俳優ブラッド・ピットが
スティーブ マックイーンの才能にほれ込み、製作と出演を務めました。

スティーブ マックイーン監督をブラッド・ピットと共に
映画『それでも夜は明ける』で製作も務めました。

12年間に及ぶ奴隷生活を生き抜いたソロモン・ノーサップの自伝を映画化した
『それでも 夜 は 明ける』で第86回アカデミー作品賞を受賞しました。

●2:映画『それでも夜は明ける』のストーリーは?

1841年、アメリカ・ニューヨーク州。

自由が認められた黒人であるソロモン・ノーサップはバイオリン奏者として活躍し、腕の良い料理人である妻、幼い娘と息子の4人で幸せな生活を送っていました。

ある日、首都ワシントンD.C.での公演を依頼されたソロモンは
公演終了後に興行主と祝杯をあげ、いつになく酔い潰れてしまいます。

目を覚ましたソロモンは手足が重い鎖に繋がれていて、
興行主にだまされていたと気付きますが、既に船の上にいました。

愛する妻子から引き離されたソロモンは奴隷として売り飛ばされてしまいますが、
過酷な労働を生き抜いて家族との再会を強く誓うのでした。

●3:映画『それでも 夜 は 明ける』の主人公ソロモン・ノーサップ

スティーブ マックイーンが製作と監督を務めた映画『それでも夜は明ける』の
主人公はソロモン・ノーサップです。

映画『それでも 夜 は 明ける』ではナイジェリア人の両親を持ち、
イギリスで生まれた俳優キウェテル・イジョフォーが
ソロモン・ノーサップ演じています。

ソロモン・ノーサップは映画『それでも 夜は 明ける』の原作となった自伝
『12年間奴隷として』の著者です。

1807年ないし1808年7月10日、アメリカ・ニューヨーク州で解放奴隷の父親と
自由有色人種の母親との間に生まれました。

ソロモン・ノーサップは自由を保証されていた黒人であり、
バイオリン奏者として活躍するかたわら、農業にも従事していました。

1841年、音楽として公演に誘われてソロモンは奴隷制度が合法であった
ワシントンD.C.へと向かいますが、薬を飲まされて誘拐され、
奴隷として売り飛ばされてしまいます。

船でニューオーリンズへ連れて行かれたソロモンは農園の経営者に買い取られ、
ルイジアナ州アボイルズ郡、レッド川流域で過酷な奴隷生活を強いられました。

ソロモン・ノーサップと同じ農園で働いていたカナダ人が、
誘拐によって奴隷にされた住民を助けると州法に決められているニューヨーク州へ
通報することを手助けしました。

ソロモン・ノーサップの家族や友人がニューヨーク州知事に助けを求め、
1853年1月3日、過酷な労働を強いられていたソロモン・ノーサップは
12年ぶりに晴れて自由の身となりました。

自由の身となったソロモン・ノーサップは自伝を出版し、
奴隷制度廃止のためにアメリカ北東部で自らの体験を講演で語りました。

ソロモン・ノーサップを誘拐したとして奴隷売人の男ジェームズ・バーチは
逮捕され、裁判に掛けられましたが、
当時の法律では黒人が白人に対して裁判を起こすことが禁じられていたことを
理由にバーチは無罪となりました。

1863年頃、ソロモン・ノーサップは55歳から57歳で亡くなったと言われています。

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まとめ

スティーブ マックイーンが製作と監督を務めた映画『それでも夜は明ける』に
ついて解説してきました。

映画館で鑑賞することができましたが、奴隷として過酷な労働を強いられている
主人公ソロモン・ノーサップの姿には胸が痛みました。

生まれながら自由を得ている黒人でありながらも奴隷として売り飛ばされ、
愛する家族から引き離されて12年間に及ぶ過酷な奴隷生活を
強いられていたということを知り、言葉を失いました。

人間が人間を売り飛ばすという奴隷制度がアメリカで
存在していたことを改めて知らされました。

過酷な奴隷生活の中でも家族との再会を信じて生き抜く
ソロモン・ノーサップが持つ強さには圧倒されました。

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