「温泉」と「銭湯」って何が違うの?「スーパー銭湯」って?定義を基に違いを解説!

寒い日が増え、温かいお風呂が恋しい季節になりましたね。

そんな時に思い浮かぶのが「温泉」。

そして温泉に比べてぐっと身近な存在の「銭湯」があったり、
最近は普通の銭湯より多くの種類のお風呂を楽しめる「スーパー銭湯」なんかもあったりしますよね。

さて、皆さんはこの三つの明確な違いをご存知でしょうか?

この記事ではお風呂にまつわるこの三つの違いを、
定義の違いを基に説明します。

最後まで読み進めていただくと、
その時のご自身のご希望にマッチしたお風呂選びに繋がると思いますので、
是非最後までお付き合いください。

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「温泉」とは


温泉は、温泉法という法律で、
地中からゆう出する温水、鉱水及び水蒸気その他ガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く)で、
別表に掲げる温度(摂氏二十五度以上)又は物質を有する者
」と定義されています。

温泉というとアツアツの高温であるイメージがありますが、
指定の物質を有していれば必ずしも高温である必要はないということですね。

温泉は、現存最古の歴史書「古事記」にもその記述が存在するほどに歴史は古く、
例えば風情のある外観で有名な愛媛県の道後温泉は、
なんと約3000年前から湧出している温泉なのです。

日本では古代から今日までにかけて、長きにわたって温泉が愛され、
利用されていることがわかります。

この大切な温泉を守る温泉法は環境省の管轄であり、
温泉を汲み上げるのには都道府県の許可が必要です。

温泉法によって、温泉を保護しながら、
採取等にて発生する可燃性天然ガスによる災害を防止することが求められています。

「銭湯」とは


銭湯は、公衆浴場法という法律で、「一般公衆浴場」として定義されています。

詳細は「地域住民の日常生活において保健衛生上必要なものとして利用される施設」とされています。

公衆浴場法の管轄は厚生労働省で、こちらも営業を行う際には都道府県の許可が必要であり、
地域住民の衛生的な暮らしを守るため機能しています。

銭湯は温泉のように、温度や成分の条件は一切無い一方で、
地域住民が広く利用する公衆衛生の場として、利用料金が定められています。

逆に温泉は、お店によって料金はバラバラですよね。

温泉と異なり衛生目的として必要とされる銭湯ですが、
はじまりは飛鳥時代に伝来した仏教の教えと言えます。

仏教では、汚れを払うことは仏に使える者の重要な仕事と見なされ、
庶民にあたっても入浴を行う文化が形成されました。

そこから鎌倉、江戸と銭湯文化の発展は続き、
大正時代の頃にはほとんど今と変わらない、
タイル張りの銭湯の様式が確立されていました。

「スーパー銭湯」とは


スーパー銭湯は、銭湯と同じく公衆浴場法という法律で、
その他公衆浴場」として定義されています。

保養・休養を目的としたヘルスセンター・健康ランド型のもの」が
いわゆるスーパー銭湯に該当し、

他にも「ゴルフ場やアスレチックジム等スポーツ施設に併設されるもの、
工場等に設けられた福利厚生のための浴場、サウナ、個室付き公衆浴場、移動入浴車、
エステティックサロンの泥風呂等」とも当てはまります。

つまり、指定の成分や温度を有さず(温泉)、
最低限度の公衆衛生機能としての役割を果たすわけでもない(銭湯)、
残りの多種多様な入浴施設が広くその他公衆浴場として定義されているとなりますね。

その中の一つが、お風呂のみでなくマッサージや食事処な、
ゲームセンターなども併設された、スーパー銭湯であることがわかります。

発祥地には諸説ありますが、1980年頃から登場しはじめたとされます。
最近ではサウナブームによって、地方郊外の様々なスーパー銭湯が再注目されていますね。

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まとめ

ここまで「温泉」「銭湯」「スーパー銭湯」3つの違いを比較しました。

微妙にその目的や歴史が異なり、
なんとなく同じ「お風呂」というざっくりとしたイメージだった3つが、
異なるものとして見えてきたのではないでしょうか。

まだまだ寒い日が続きますが、温泉・銭湯・スーパー銭湯、それぞれを上手に活用して、
この冬を乗り越えましょう!

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