電子ピアノはBluetoothイヤホンNG!理由と解決策は?

お家で楽器を演奏する時、最も注意するのは周囲への騒音ですよね。
電子ピアノでは有線のイヤホンを接続することで
自分だけに演奏が聞こえるので、演奏時の騒音を心配しなくて済みます。

ただ有線のイヤホンだと、
演奏時にケーブルが邪魔になってしまう経験は誰しも一度体験したことがありますよね。

ワイヤレス化の便利さから「電子ピアノにBluetoothのイヤホンを使いたい!」と考えている人も多いでしょう。

しかし電子ピアノとBluetoothイヤホンの相性はとても悪く
実際に弾いているタップとイヤホンから聴こえる音に遅延が出てしまうのです。

そのため、電子ピアノにBluetoothイヤホンの接続はおすすめできません。

●電子ピアノにBluetoothイヤホンは何故向いていない!?

大手楽器メーカーであるYAMAHAの公式HPの質問応答ページに、

「ヤマハの電子ピアノ、電子キーボードでは、Bluetoothなど無線(ワイヤレス)のヘッドホンを使用すると
、鍵盤を弾いたタイミングから音が遅れて聴こえる場合がございますので、有線のヘッドホンをお使いいただきますようお願いいたします。」

と記載があります。

人は楽器などの音を出すプッシュやタイミングから0.02秒以内に、
耳に音が聞こえなければ音が遅れていると認知してしまいます。

Bluetoothイヤホンは元々の性能上、音の遅延が発生しやすい機器である上に加えて、
電子ピアノなど鍵盤のタップよりも最低でも0.03秒〜0.07秒ほど遅れてしまいます。

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●どうしてもBluetoothイヤホンを使いたい場合は?

電子ピアノを購入する際にも有線のイヤホンが同梱されていたり、
高性能かつ電子ピアノ専用のイヤホンをお店からお勧めされます。

それでも、自分の演奏の幅を広げたり、
環境や周囲の人への配慮といった面からBluetoothイヤホンを諦められない人もいるでしょう。

そもそも、令和の住宅事情で、なんの心配なく、
自宅で楽器の演奏が出来る人の方が少ないですよね。

その場合には、電子ピアノとBluetoothイヤホンの両方に「aptX」という圧縮方式に対応しているかどうかを調べておきましょう。

この圧縮方式であれば音の遅延が発生しにくく、発生したとしても0.02秒〜0.05秒ほどの遅延ですので、演奏のストレスになることも少なくなります。

ただ「aptX」の圧縮方式に対応している電子ピアノは少なく、製造が古い型の電子ピアノは「SBC」という圧縮対応ですので、音の遅延は発生しやすくなります。

電子ピアノを購入する際にあらかじめ自分が無線イヤホンを使う場合に必要となる圧縮方式や型を確認することをおすすめします。

●おすすめができる無線イヤホン

残念ながら電子ピアノに使用できるBluetoothイヤホンのおすすめが無いため、

「音の遅延発生が少ないもの」

「ケーブル問題の解決

に重点を置いた、おすすめを挙げます。

ATH-EP1000IR」というヘッドホンタイプの赤外線通信のイヤホンになります。

付属のACアダプターとトランスミッターと呼ばれる機器を接続したあと、電子ピアノに接続しながらヘッドホンを充電します。
充電が完了したら、トランスミッターからヘッドホンを外して使用可能になります。

Bluetoothよりも低遅延である赤外線通信なので音の遅延は0.001秒以下という優れもの。
音ズレやケーブルのストレス無く、好きなだけ演奏を楽しむことが出来ます。

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●まとめ

どうしても電子ピアノのBluetoothイヤホン接続は音の遅延が出てしまうため、有線のイヤホンなどの使用が推奨となっています。

それでもBluetoothなどの無線イヤホンを使用したい場合には、「自分が感じる音の遅延の許容範囲はどこなのか」、「対応する電子ピアノとBluetoothイヤホンはどんな型や種類があるのか」など、購入前にしっかりと把握することが重要です。

自分や周囲への配慮をしながら楽しく電子ピアノを弾くために、Bluetoothイヤホン以外のイヤホンもぜひ検討してくださいね。

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