赤川次郎のマザコン刑事ってどんな話?そのあらすじと見どころについて解説!

日本人のミステリー作家に赤川次郎という人がいます。

幼少期から物語を作るのが好きで会社に勤務しながらも
小説を書き続け小説家として生活していくまで有名になった努力家であり、
趣味を仕事にして成功しておられる珍しい人だと思います。

とても創作意欲が高い作家で多い時には年に20冊の小説を発表し面白く、
分かりやすい内容の物が多いので
若い世代から年配の世代まで幅広い人達を楽しませています。

そんな赤川次郎の作品に『マザコン刑事の事件簿』という小説があります。

この記事では『マザコン刑事の事件簿』のあらすじと
ここが面白いという見どころについて解説します。

今まで『マザコン刑事の事件簿』を読んだ事がないという人や
すでに読んだ事があるという人が「読みたい」「もう一度読みたい」と
思っていただけると幸いですので最後までお付き合いください。

●赤川次郎『マザコン刑事の事件簿』のあらすじです。

物語は警視庁捜査一課に所属する格好良くて女性にモテるけれど
マザコンの主人公と同僚の美人刑事が事件解決のために奮闘するというものです。

ここまでが『マザコン刑事の事件簿』のあらすじです。

ただの美男美女が事件を解決するというよくあるストーリーではなく
その2人の間に主人公の母親が大きく割り込んでくる要素が
斬新で独特な世界観を生み出しています。

全編を通して会話文が多いのでドラマの脚本を読んでいるような感覚で
サクサクと読み進める事ができるし、ストーリーの展開が早いので
この先はどうなるのだろう?と最後までハラハラさせられながら楽しめます。

●赤川次郎『マザコン刑事の事件簿』のここが面白い①

*とてもハイスペックなのに欠点を抱えている主人公が面白いです。

この小説の主人公は恰好良く、女性にモテて警視庁捜査一課の刑事という
まさにハイスペックなエリートを絵に描いたような人物です。

しかも美人の同僚と事件捜査するというシチュエーションは
うらやましい事このうえない状況といえます。

しかし一方で彼はマザコンという欠点を抱えています。

どれだけ優れている人間でも欠点があると小説というフィクションの世界でも
安心感親近感が感じられます。

この主人公のうらやましい状況に憧れを感じながらも
マザコンという欠点も同時に読み取る事で

「この人は凄いけれど精神的な面では自分の方が優れている」
という気持ちで読み進められるので面白いです。

●赤川次郎『マザコン刑事の事件簿』のここが面白い②

*主人公と母親と同僚の会話が独特の世界を作り出していて面白いです。

この小説では主人公とその母親と同僚による会話が多く
この3人が事件を解決していく内容になっています。

ミステリー小説なので事件について推理して犯人を割り出していくという
楽しみ方ができます。

その一方で母親と同僚という2人の女性に挟まれて揺れ動く
主人公やその主人公に対する女性2人の感情を楽しむコメディの要素もあります。

刑事という危険な職業についていながら母親に対して常に柔らかく
接する主人公ともの凄く面倒見のいい母親、その2人の関係を認めつつも
少し冷めた目で見つめる同僚の会話がとても面白く独特の世界を作り出しています。

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●まとめ

ここまで赤川次郎『マザコン刑事の事件簿』のあらすじと
ここが面白いという見どころについて書きました。

ハイスペックな2人の刑事の中にお母さんという異物が入り込むことによって
斬新で面白く、独特な世界観を作り出している小説ですので
ぜひ読んでみてください。

最後に私個人の意見なのですが今は両親と友達のように仲良く過ごす若者が増えているのである意味時代を先取りしていた小説だったのではないかと感じています。

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