読書家厳選!2023年版!おすすめ本3選
2023年ももうすぐ終わろうとしています。
こんな時期だからこそもう一度振り返って、
2023年について読書を通じて想いを馳せてはいかがでしょうか?
今回は2023年版のおすすめ本を3つ紹介します。
この記事では
・2023年の小説のヒット作
・2023年を現す一冊
・来年以降の世の中に影響を与える本
これらについて解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
Contents
・2023年の大ヒットした小説
「汝、星のごとく」 著者 凪良ゆう
この本は一年を通して書店で見かけました。
凪良ゆうさんの普通じゃない2人が普通に過ごした恋愛を描く傑作です。
環境は違えど、共感はできるような、私自身との体験と重なるような、
そんな繊細な感情変化を丁寧に表現しています。
凪良ゆうさんといえば、流浪の月が映画化されたことで有名になりました。
こちらも普通じゃない2人の話ですが、
本作品と合わせてみても、普通とは何か。
正解とは何か。何を選んでいくか。
この問いについて立ち止まって考えたくなるような作品を多く世の中に出しています。
人と違うことでそれを恐れたり、生きづらさを感じたり、正解に当てはまらなかったり。
一度は経験したことあるのではないでしょうか?
本作品はそんな「みんな」の対象となっているような
「みんな」が感じている違和感や「みんな」から外れるような感覚を
恋愛を通じて描いています。
そんななんともいえない感情変化を丁寧に表現しているので、
本屋大賞にも選ばれました。ですので、初心者にもおすすめの作品です。
下半期には、後編の「星を編む」も出版されました。
二冊並べると、絵画のような表紙に魅入ってしまいそうなくらい美しい小説です。
読書初心者の方も、感情移入しやすい作品なのでぜひ一度手に取ってみてください。
・2023年を表す一冊
「14歳のときに教えてほしかった 起業家という冒険」著者 成田修造
2022年はスタートアップ元年とされたので、今年は2年目となります。
たくさんの新規事業やスタートアップが創出された一年になりました。
「起業家」関連本についても多く出版された中で、
特にこの本は、挫折体験もしっかり書かれていることが印象的でした。
何がリスクで何が足りないのか。
20代をクラウドワークスという上場企業の創業期の中で過ごした成田修造さんが
捉えるリスクについて。
また、学生時代の失敗した事業とその理由について。
さらに、どんな10代を過ごして、
今後どうしていきたいか。丁寧に綴られています。
成田悠輔さんについてはご存知でしょうか?
近頃、鋭いコメントで注目を浴びている、イェール大学の教授兼起業家の方です。
そんな方を兄に持つ成田修造さんの思いとは何か。
人間は誰しも、欲しい能力があり、それは現実とのギャップが生じる場合があります。
順風満帆に見える著者の人生も山あり谷ありだったと述べられています。
高さや深さは違ど、誰の人生だって、山あり谷ありです。
大切なのはそこからどのように挽回するか。
どのように精神を保つか。誰にだって当てはまるその部分を丁寧に綴っています。
起業やスタートアップの背負うリスク、大企業の背負うリスク、
それぞれ、自らが負うと選択したリスクであるからこそ、全力で取り組むことができます。
挑戦に年齢、性別、立場は関係ありません。
「誰かにとって」ではなく、自分にとって最良の選択ができること。
それが大切だと教えてくれる本です。
挑戦や起業について記された本はたくさん出版されていますが、
もし、じっくり、読書しながら自分と向き合いたいのであれば、
この一冊をおすすめします。
・世の中の変化を言い表している本
「広告の仕事 広告と社会、希望について」著者 杉山恒太郎
現在、テレビの売上が減少傾向にあります。
それもそのはず、ご存知の通り、ネットの登場によって社会が変化したからです。
では、次はどうなっていくのか。
メタバースや仮想世界の話を聞いたことはありますか?
これからはバーチャルの世界が発展していくと言われています。
この本はまだ、テレビが全盛だった頃、
大活躍した広告ディレクターが今後の広告について綴っています。
私の感じたこの本の魅力は、見えない世界が広がったことにより、
見えない概念の伝え方が曖昧になったことをわかりやすく伝えていることです。
本書では、「公告」としている広告の変化は、昔の言葉遊びが、
共通意識のもとで成り立っていたように、見えないものへの変化としています。
目に見えない、言葉遊びによって成り立っていたワクワクや
楽しいといった気持ちを与えられるのは、言葉遊びに参加していた当事者のみです。
しかし、これからはネットによって全世界と見えないところでつながっていきます。
言葉遊びの当事者が増えるわけです。当然、言語や文化が異なります。
そうすると、同じ広告をみても、受け取る感情が様々になっていきます。
この問題の解決策として、本書では、希望という表現を使っています。
希望は全世界共通です。多くの人が希望を持てる社会を望んでいます。
広告という商業目的のツールであっても希望を求めるように
変化しているということは、想像以上に私たちの共通概念が狭まっているように思えます。
だからこそ、単純な言葉は安易に使ってはいけないし、
誤解は誰かに原因があるのではなく、共通の範囲が狭いことが理由の一つと言えます。
これからの社会ではSNSの普及によって様々な変化が起こるでしょう。
しかし、この本を読んでいることによって、変化とは何か。
共通意識はどうなっていくのか考えることができます。
2023年のうちにぜひ一読して欲しいです。
未来について考えたいあなたにおすすめの一冊です。
・まとめ
いかがだったでしょうか。おすすめの本をジャンルを分けて紹介してみました。
それぞれ素晴らしい本なので、もし良ければ、ぜひ一読ください。