猫が8ヶ月を迎えたら噛むように…!どうすればいい?
仲良くしていた猫がいつまにか噛むようになってきた!
ということはありませんか?
実は、猫を飼育されている方で猫に噛まれることが悩みの方は多く、
また犬や他の動物と比べて、猫は歯がとがっているため、
噛まれるととても痛いですし、傷がつくことが多いです。
実際に、私も飼い猫に足を噛まれて、
痛い思いをしているので、スリッパが手放せません…
実は、猫が噛むようになるのは、
大よそ8ヶ月頃からといわれており、
その対象は猫同士のときもあれば、飼い主であることもあります。
基本的に8ヶ月の猫については、猫を噛むときも
人間を噛むときも同じ気持ちで噛んでいます。
今回は、8ヶ月の猫がなぜ人間を噛むのかということについて、
対策も含めてご紹介します。
●どうして噛むの?
8ヶ月の猫は、攻撃の気持ちで噛むことはしないとされています。
でも、それでは、具体的な理由がわかりませんよね。
猫の気持ちになって、解説していきたいと思います。
実は、猫が噛むという行為は、
成長に必要な本能なのです。
家にいる猫はずっと遊んでいたり、寝ていたりして、
のんびり過ごしているイメージですが、
本来は、獲物を狩って食べる「狩猟動物」であるとされています。
なので、猫同士でとっくみあいをしたり、
噛み合ったりするのは、単純に遊んでいるのではなく、
大人になって、狩りをしたり、縄張り争いをしたり
するための練習です。
そして、その練習が始まるのが、8ヶ月頃であるとされています。
また、こちらも本能に近いのですが、8ヶ月ごろの猫は、
歯の生え変わりを迎えることが多いので、
歯がムズムズしているといったこともあるようです。
人間で言うと、「背中が痒いからかく」と同じレベルですね。
●どうして強く噛むの?
本来、噛みあうのは猫同士です。
ただ、猫にも喜怒哀楽といった気持ちがありますので、
強く噛みすぎると噛まれた猫は怒ります。
特に子猫が母猫を噛んだときがそうです。
8ヶ月の子猫は、まだまだ成長中で、
噛むときの力加減がわかりません。
なので、猫同士でお互いに気持ちを伝え合うことで、
力加減を身につけます。
ご家庭で飼育されている猫の場合、親猫から引き離し、
子猫だけをお迎えすることが多いと思います。
複数の子猫をお迎えすることもありますが、
ほとんどの方が1匹だと思います。
周りに猫がおらず、周りに人間しかいないとなると、
遊ぶ相手が人間しかいないうえに、
猫同士で噛む力加減を学び合うきっかけもありません。
なので、8ヶ月を迎える頃の猫は、力加減を知らずに噛むので、
とても痛いのです。
●噛むのをやめさせるには
先程も書きましたが、猫の噛むという行為は、
成長に必要な本能ですので、なかなかやめさるのは難しいです。
しかし、猫同士であれば、学び合うため、
いずれ噛むことは減るのですが、人間相手ですと、
学び合うことがないため、このまま大きくなっていくと、
「噛み癖」になってしまいます。
これだと、安心して猫と遊ぶことができませんよね。
なので、飼い主さんと猫が安心して遊べるように、
噛み癖をつけない方法をご紹介します。
*痛い気持ちを伝える
猫が噛むのを減らす一番の近道と言えるのは、
猫と同じようにすることです。
痛いときは、「痛い!」と言い、遊ぶのをやめる等して、
言葉と態度で伝えましょう。
これを繰り返していくと、猫は噛むのは良くないことなんだなと
学習していくので、段々と噛むことは減っていきます。
ここで、注意しないといけないのは、叩いたり、
猫に恐怖を与えたりするような過剰な大声をださないことです。
大切なのは、猫に自然に学ばせることであって、
恐怖により抑え込むのは違います。
また、猫が飼い主を怖がり、
信頼しなくなることにも繋がります。
そうなると、猫が飼い主を「敵」と見なし、
さらに噛んでくるようになります。
噛まれた時は、自分のためではなく、猫のために愛情を持って、
「噛むのはだめなんだんだよ」と猫にわかるように
教えてあげてください。
*噛んでもいいものを与える
先程も書きましたが、猫が噛むもう一つの理由は、
「歯がムズムズしている」ことです。
これは、無理に我慢させると、かえって猫にとって、
ストレスですので、何か噛むものを与えましょう。
例えば、専用のボールや棒です。
やわらかいものだと噛みごたえがなく、
ムズムズは治まりませんので、
麻の紐がぐるぐる巻いてあるような、刺激的なものを選びましょう。
●まとめ
いかがでしたでしょうか。猫も人間と同じ生き物なので、
どうしても抑えられない本能や気持ちがあります。
しかしながら、それを無理に我慢させるのではなく、
何か解決策を与えるのが、飼い主ができる猫への愛情表現だ
と思います。
人間である私達だって、「トイレに行くな」とか
「痒いところをかくな」と言われたら、我慢できませんよね。
どうしてもダメなときでも、あらかじめトイレにいっておくとか、薬を塗っておくとかしたら、対策ができるはずです。
なので、猫も人間も同じ生き物だという観点で、猫の本能や気持ちに寄り添って、一緒に解決策を見つけてあげましょう。