猫がトイレでうんちをしないのは?神経質な性格と3つの原因
えっ?!猫がトイレ以外でうんちをしてしまった!なんでなの?
その光景を見た飼い主様は、
きっと不安と心配になることでしょう。
猫がトイレでうんちをしない理由には
【病気・環境・ストレス】の3つの原因が隠れています。
我が家の猫も、ソファーにうんちをした経験があり、
私が帰宅したときにはソファーの下に隠れかなり怯えていました。
初めてのお留守番で不安を感じた環境ストレスが原因でした。
それ以降、留守中は夜寝ている部屋に入れるようにしてからは1度も
粗相をすることがありません。
動物看護師として働いていましたが、このように誰で起こりえる事なのです。
この記事では、猫の【神経質】という本能からくる原因や、
それに対する対処法を、猫の行動や感情をより理解しやすくお伝えします。
Contents
●猫がトイレでうんちをしない3つの原因【病気・環境・ストレス】
初めに、動物病院へ行き病気がないことを必ず確認しましょう。
治療しながら問題に対処することをおすすめします。
*病気が隠れている時、トイレでしない
便秘
神経質な猫は【トイレ行ったらお腹やお尻が痛かった】と些細なことで、
トラウマになりトイレに行く事をやめます。
便秘症になると石のように固くなり、
自力で排便ができなくなります。
尿路感染症
何度もトイレに籠り踏ん張っているので、
よく便秘と勘違いされる病気です。
触診ではお腹の中にはうんちはなく、膀胱炎や尿路結石から頻尿となり、
便秘と同じく、トイレは痛いところと覚えてしまいうんちをしなくなります。
高齢猫
年齢とともに足腰に関節炎がおこり、
トイレの段差さえ足が痛くて嫌がるようになり、
トイレ手前でお漏らししてしまうことがあります。
*環境とストレスは、密接な関係にあります。
きれい好きで神経質な猫は、汚れていることがかなりストレスです。
うんちを1週間片付けないという方もいましたが、
それはさすがに猫も嫌がらせをしたくなります。
トイレの数や置き場所が、騒がしかったり寒かったりと、
猫が安心してトイレが出来ない場所は、
うんちやおしっこをトイレでしないで他の場所にしてしまいます。
縄張り意識が強い猫は、引っ越しや他の動物が増えることを嫌がります。
神経質で怖がりな猫は、砂やトイレが変わったただけでも
トイレでうんちをしなくなります。
特に長毛猫は、毛にうんちがつくことがよくあり、
途中で床に落ちたり、毛づくろいした毛がうんちと繋がって出てくることがあります。
神経質な猫はうんちがぶら下がってることに驚き駆け回り、
とんでもないところにうんちを振り落としておきます。
これらの行動がストレスとしてインプットされてしまいます。
猫の性格上、些細な事でも次の日には嫌になってしまい
トイレをしなくなることがあります。
●猫がトイレでうんちをしないときの対処法
*これはどの原因にも言える重要なポイントです。
トイレ(うんち、おしっこ)をしたら、必ず褒める!
トイレに行ったら【褒められる】という【成功体験】をさせてください。
我が家は、見ているときは毎回褒めているので、
褒めて~と猫がわざわざ教えにやってきます。
このコミュニケーションがより良い関係を作り、
神経質な猫ちゃんにはストレス発散にもつながるのです。
*病気が隠れているときの対処法
重度の便秘
(特に高齢猫)1週間うんちが出ていない場合やお腹が張ってきた場合、
獣医師に処置してもらう必要があります。
無理やりうんちを出すので処置は猫にとって苦しいです。
日頃からうんちが出やすくなるよう、
ごはんにオリーブオイルをかけてあげましょう。
尿路結石
おしっこが48時間出ていない場合、尿毒症を引き起こし最悪死に至ります。
よく観察し、排尿や排便回数、食事、元気などをチェックし異常があれば
診察を受けてください。
高齢猫
頑固でプライドが高い傾向があり、おむつは嫌、
何としてでもトイレに行きたがります。
体を支えながら介助してあげると良いでしょう。
*環境とストレスの対処法
トイレ選びの工夫
猫砂やトイレは多種多様な形状がありますので、猫が好む砂やトイレを見つけ、
快適な環境を整えましょう。ただし、おから砂は食べる猫もいるので要注意です。
代替えアイテム
砂が嫌いな猫にはペットシーツがおすすめです。
犬用のフラットなトイレマットもありますが、
網があると爪が引っ掛かかりストレスになります。
長毛猫のケア
お尻周りをうんちがつかないようにカットし、
換毛期や毛が抜けやすい猫には猫草や毛玉ケアのごはんを混ぜてあげてください。
毎日のブラッシングは代謝促進やストレス発散にもなります。
老猫への配慮
若いときにできたことが出来ないことや、環境変化がストレスとなります。
段差が緩やかになるようタオルで段差を作ったり、
猫砂ではなくトイレシートを敷いたりすると良いでしょう。
ドーム型を使用している場合、上蓋だけ残し、
下にトイレシーツを敷き詰めるという方法もあります。
防水用トイレマットや洗えるシートも便利なアイテムです。
●まとめ
猫がトイレでうんちをしない原因は、おもに【病気・環境・ストレス】です。
病気としては便秘や尿路感染症、高齢による関節炎があります。
環境やストレスに敏感な猫はトイレの清潔さや静かな場所にこだわります。
対処法としては、まず動物病院で病気を確認し、
治療と同時に問題に対処することが重要です。
猫に合った砂やトイレを選ぶことがポイントですが、
それでも改善されない場合は代替アイテムを活用し、
あなたの猫に合った生活スタイルを見つけてあげましょう。