犬の8 歳は人間の50歳。これからの犬生のために今から気を付けられること。
近年では、犬の寿命は室内飼育や感染病予防が普及し
犬の食事が向上したことなどにより、
平均寿命は著しく延びました。
一般的に小型犬・中型犬の8歳は50歳、
大型犬の8歳は60歳ぐらいと換算されます。
ただ、犬も寿命が延びている中、
犬の8歳は高齢化の始まりとも言われています。
人間の50歳を人生はまだまだこれから謳歌する時と考えると、
犬の8歳もまだまだこれから楽しむ時間と私たちは考えています。
それでは、犬達が犬生をエンジョイするためには、
私たちはどのようなことに気をつければよいでしょうか?
長寿化してきたワンちゃん達のために、
私たちが自宅で毎日コツコツできることについて書きたいと思います。
ボディタッチ
まず、ワンちゃん達の体に毎日ふれてあげてください。
調子はどうか、皮膚の状態や傷などはないかなどを確認してあげましょう。
犬は8歳になると人間の50歳と同様に、
被毛や皮膚に変化が起こってくる頃になります。
また、筋肉がだんだん落ちてきて、
内臓機能も衰えが見え始めるワンちゃん達もいます。
うちの犬達は、毎日散歩や運動後に足や腹回りをぬるま湯で洗う際、
体全体を見て触ります。
毛質はどうか、皮膚に赤みやフケはないか、目ヤニはでているか、
何色の目ヤニか、体にしこりはないかどうか、腫れている箇所はないかどうか、
などなど、頭から尻尾まで触って確認します。
毎日ふれていると少しの体の変化も見逃さず気づくことができます。
また、ワンちゃん達の肋骨のあたりを触って、
脂肪がついてきていると感じたら要注意です。
人間と同様に肥満はさまざまな病気にかかりやすくなるため、
ワンちゃん達の年齢を問わず注意してあげてください。
もしも何か異変を感じたら、
状態や様子をメモして獣医さんに相談してください。
歯のケア
人間は毎日歯を磨くように小さいころから教えてもらいますが、
犬も同じです。
もしも犬が8歳の高齢期初期まで歯のケアを何もしていない場合、
人間もそうですが、歯石はすでにだいぶ蓄積しています。
犬にも歯周病があり、歯石がひどい場合は、
獣医さんで全身麻酔をかけて除去してもらう必要があります。
放っておくと、歯がぐらつき始め、一度に何本も抜けたりして、
自分で食事をすることが難しくなる場合も出てきます。
また、歯周病菌が血液に入り込み、
心臓病を引き起こすこともあります。
ただ、歯磨きを苦手とするワンちゃんは多いです。
うちも最初は歯磨きに慣れずに隣の部屋まで逃げていったりしていました。
週に数日優しくやっているうちに数か月もすると
(慣れたのか、それとも諦めたのか!)抵抗はだんだん少なくなっていきました。
ワンちゃんによってどのような歯のケアを好むかは違いますが、
うちは歯ブラシを噛んでしまいすぐダメになってしまうので、
ミルク味の指サック型の歯磨き布で磨いています。
歯磨きをしない日は、デンタルガムをあげて口腔ケアをしています。
犬8歳からでも決して遅くはありません。
毎回完璧に歯磨きができなくても大丈夫です。
ワンちゃん達がずっと自分たちの歯を使って食べられるのを目標に、
毎日少しずつ実行してください。
声掛け
犬の8歳は人間の50歳と同じように、物が見えにくくなったり、
高音域が聞こえづらくなったり、
ホルモン分泌が減少するため体温調節ができなくなったりします。
もしも、呼んでもワンちゃんが振り向かなかったら、
隣でワンちゃんの目をみて名前を呼んであげてください。
それだけで、きっとワンちゃんは嬉しくてもっと呼んでほしいと
催促してくるはずです。
科学的にも人間と同じように犬の体内にも
幸せホルモン(オキシトシン)が分泌されることがわかっています。
呼ぶと犬が尻尾をふるのは当たり前のことと考えている人はいませんか?
これもワンちゃんの愛情表現、
つまり幸せホルモンが分泌させている証拠です。
うちでは毎日1頭ずつにそれぞれ必ず声掛けをするようにしています。
散歩の途中であったり、脚を洗っている最中だったり、
ソファーに一緒に座っている時であったりとそれぞれ場面はまちまちですが、
必ず1日数回はアイコンタクトをとりながら声掛けすることにしています。
そうしているうちに、犬達の嬉しい気持ちや
不満なことについて私たちが敏感になれるようになり、
毎日一緒に一緒にいられることの幸せを感じられるようになりました。
犬は話せないという人もいますが、
ワンちゃん達は言葉以上に視線や動作、
また声を使って気持ちを伝えようとしています。
まとめ
以上、まず今日から家で毎日できることを挙げてみました。
犬が8歳になってからも人間が気をつけてあげられることは
他にもたくさんあります。
犬も老化のスピードには個体差もあり、
すべての犬が同じように老化するわけではありませんが、
一番大切なことは日常生活に見られる変化を一緒に暮らしている人間が
気づいてあげることです。
犬が8歳から健康寿命を延ばせるように、
ぜひ家で実践してみてください。