犬があくびをしているのはどんな時?あくびで体調チェック!
犬が大きな口を開けてあくびをする姿。
なんだかこちらまで眠くなってしまう・・・ということがありますよね?
そもそも犬のあくびは人間と同じ理由からするものなのでしょうか?
人間は眠い時、なんだか体調が悪い時、
人になぜだかつられてしまったという場合が多いのではないでしょうか?
ここでは、犬のあくびはどんな意味があるの?
という疑問にお答えします。
Contents
●眠いだけではない「カーミング・シグナル」と言われる行動
*眠い
私たち人間も、なんだか眠くなると自然にあくびが出ます。
犬も同様に眠い時には、頭の血行を良くしようとして、
酸素を取り込むためにあくびをすることがあります。
ごはんを食べた後、運動をした後に落ち着いた状態にいるときによく見られるようです。
一部の研究では、人間のあくびが伝染して
一緒にあくびをしてしまうという結果も出ているようです。面白いですね。
*緊張やストレスを感じている
犬には「カーミング・シグナル」と言われる行動があります。
「カーム」は「落ち着いた」、「シグナル」は「合図」の意味です。
例えば、飼い主さんに叱られてしまった時、
相手の犬がなぜか怒っている時、相手にも「そんなに興奮しないで!」という意味も込めて、
更に興奮状態にある自分自身を落ち着かせるためにも
「落ち着くんだ、自分!」
となだめるためにあくびをすることがあるようです。
このような相手と自分の興奮や緊張状態を落ち着かせるあくびは、
カーミング・シグナルの一つのようです。
●病気からくるあくび
上記のように、眠気と緊張状態にあることからなど、
その時の犬の精神状態で自然に出るあくびもある一方で、
気を付けなくてはいけないあくびもあります。
ご紹介する3つの病気には要注意です。
*【注意】低血糖
低血糖から来るあくびは、血液の中の糖分濃度が非常に低い状態にある病気です。
血糖値が低くなると脳の機能が低下し、あくびが多くなるようです。
幼少期に発症することが多い病気と言われています。
愛犬があまりにもあくびばかりしているようでしたら、
すぐに獣医で診てもらうのが良いでしょう。
*【注意】貧血
貧血状態にある時もあくびの回数が多くなります。
脳が酸欠状態となり、息切れなどの症状もみられます。
貧血には非常に難しい種類もあり、
一刻も早く獣医に診てもらう必要があります。
多くみられるのが「自己免疫介在性溶血性貧血」「非再生性免疫介在性貧血」などの
免疫が絡んでくる病気です。
時間との勝負ですので、毎日犬の様子を観察すること、
定期的な健康診断が大切です。
*【注意】口腔内の違和感
口腔内の違和感からあくびをすることもあるようです。
犬の歯は虫歯ができにくいと言われていますが、
歯周病にはなりやすいので要注意です。歯周病、歯肉炎、口腔内の痛みで声が出ることもあり、
口の開け方がいつも違うなど、様子がおかしいと思ったら
獣医ですぐに診てもらうようにしてください。
歯周病は人間も同様ですが、生命に関わる病気でもあります。
日々の歯のお手入れは愛犬にもきちんとしてあげるようにしてください。
●まとめ
いかがでしたでしょうか?愛犬のあくびをする姿はのんびりとしていて可愛いと、
ついついカメラを向けたり、微笑ましく見てしまうかもしれません。
実のところは、愛犬が何かを解決するために行っていたり、
身体の不調や違和感をあなたに伝えていることもあるのです。
なんだかいつもより元気がない、食欲がない、運動もあまりしない、
そしてあくびが多いと思ったら、早めに獣医に連れていくようにしましょう。
また、年に1回ではなく、数回の定期的な健康診断を行うことで、
病気の早期発見にもつながります。犬は人間の言葉を話せません。
愛犬のシグナルにきちんと気づいてあげられるのは、飼い主ですので、
日頃から愛犬のことをよく見て触ってコミュニケーションをとり、対処できるようにしましょう。