漫画『NANA』の登場人物、ブラストのベーシスト岡崎真一(シン)の名セリフ!
漫画『NANA』は、2005年から連載されていた矢沢あい先生の大ヒット漫画です。
アニメや実写映画化もされ、多くのファンを魅了してきました。
原作は2009年に作者療養のため休載となり、現在は21巻までが発行されています。
そんな人気漫画ですが、主役を取り巻くキャラクター達も
それぞれに魅力がありますよね。
その中の一人、大崎ナナがボーカルを務めるバンド、
ブラストのベーシスト岡崎真一(シン)。
彼が漫画の中で放つセリフに注目し、魅力に迫ってみましょう!
ぜひ記事の最後までお付き合いください。
●「そーゆーのって愛を感じるじゃない」
岡崎真一(シン)が、主人公の小松奈々について寺島伸夫(ノブ)に語るセリフです。
シンは、複雑な家庭環境で育ち、家族の愛情に満たされずに育ってきました。
シン自身は少年らしい無邪気さがあり、バンドの仲間を大事に思っている一面もありますが、
心に抱えたさみしさを埋めるように非行に走ったりもしています。
「ハチは何も求めずにただ優しくしてくれるから」
「そーゆーのって愛を感じるじゃない」
シンはさみしさを埋めるように、
凌子という年上の女性に体を売ったりしています。
自分に優しくしてくれる人は、自分の美しさや心を欲しがっているのだ、
とどこか冷めた感覚を持っているシン。
シンに見返りを求めるわけではなく、ただ優しく接している奈々(ハチ)からは、
純粋な愛情を感じ取っています。
幼い頃に母親を亡くしているシンにとって、
自分よりも年上の女性は母親のイメージを重ねてしまう存在なのかもしれません。
優しくされる、ということに対して色々と感じ取ってしまうシンの境遇を思うと、
切ない気持ちになりますね。
●「僕そんなのしてもらったことないよ」
トラネスのボーカルであるレイラと、
合同で誕生日パーティをやることになったとヤスから聞いたときのシンの台詞です。
名言というわけではありませんが、初めての誕生日パーティだと無邪気に喜ぶシンと、
それを聞いて固まるナナとノブの対比が印象的なシーンです。
これまで一度も誕生日を祝ってもらったことがない、
という事実をあっけらかんと告白するシン。
それを聞いてナナもノブも絶対にパーティを開催しようという気になります。
シンは最初ブラストのメンバーに年齢を偽っていましたが、本当は15歳の少年でした。
15歳といえばまだ中学生か高校生になりたての年齢で、
まだまだあどけなさの残る年齢ですよね。周囲に大人たちにも甘えや反抗を見せる頃です。
しかし、複雑な家庭環境のなか孤独を感じて生きてきて、
普通の15歳よりも少し大人びて冷めた部分を持ってしまったのかもしれません。
レイラと合同の誕生日会になるけどいいか?と聞かれ、
「ありがとう」と笑顔を浮かべるシン。
穏やかな表情が幸せそうで、見ている読者としても幸せな気持ちになります。
短いシーンですが、シンのこれまでの人生と、
今仲間に囲まれている幸せを感じられる印象的なシーンといえるでしょう。
●「今度こそ本気でがんばって」「きっとレンを超えてみせる」
物語が進み、トラネスのレイラとの破局や、
実兄と遭遇して自分の居場所がどこにもないことを実感したシンは、
精神的に不安定な状況になります。
そしてついに、シンは凌子と一緒にいるときに
大麻所持で警察に逮捕されてしまうのでした…!
上記のセリフは、保護観察処分で出所した際に、
ブラストメンバーがいる中でナナに誓ったセリフです。
シンは元々、トラネスのレンに憧れていました。
ブラストに加入するときも、ナナに「尊敬しているギタリストは?」と聞かれて
レンの名前を挙げています。
そして「レンを越えてね」と言うナナに、もちろんと返すシン。
明るく微笑ましい出会いのシーンです。
出所後のセリフは同じものですが、シンの目に宿った想いの強さ、
込められている決意が違うように感じます。
最初は、バンド活動を通して世界を広げていこうとワクワクした気持ちで進んでいたであろうシン。
心に抱えた孤独を拭おうと無意識に動いていたのかもしれません。
やってしまったことは償わなければなりませんが、
信頼できる仲間を得たシンが明るい未来に向けて
強く成長してほしい…と思わせるセリフです。

まとめ
以上、漫画『NANA』の登場人物、ブラストのベーシスト岡崎真一(シン)の
名セリフについて注目してみました。いかがだったでしょうか?
漫画『NANA』は、ナナと奈々という二人の魅力的な主人公だけでなく、
二人を取り巻くキャラクターたちもそれぞれにたくさんの魅力がある作品です。
中でも、途中からブラストに加入するベーシストのシンは、
天真爛漫さと美しい容姿、ベーシストとしての才能と複雑な過去を持つ謎めいた存在として、
高い人気を誇るキャラクターです。
10代半ばにしてかなり波乱万丈な人生を送っていますよね…現実離れした存在にも思います。
そんなシンの放つセリフは印象的で、物語に深みを持たせるものも多いです。
ぜひ、そんなシンのセリフに改めて注目しながら、作品を楽しんでみてください