椎名林檎の「ここでキスして。」の歌詞の意味とは?
椎名林檎の「ここでキスして。」はとても有名な曲のひとつですよね。
私も学生時代から椎名林檎さんが大好きで沢山好きな曲はありますが、
「ここでキスして。」も好きな曲の一つです。
特に恋をした時に聴きたくなる曲だと自分の中で思っています。
相手の事が大好きだと伝わる歌詞が、等身大の女の子っぽい感じで可愛らしくて、
でも少し大人っぽい背伸びした部分も垣間見える、そんな歌詞が好きです。
官能的で、たまに重みを感じる歌詞が多い椎名林檎さんの曲の中でも
ストレートに「好き」が伝わってくる「ここでキスして。」を
私なりに解釈してみました。
・彼氏に向けている
So never say good bye and kiss me once again
➝サヨナラなんて言わないで、もう一度キスしてと言っているので、
「彼氏」に向けてだと考えました。
この女の子は凄く一途だなという印象を受けました。
・強がりが垣間見える
さめざめ泣いたりしないでしょ
これはつまり常に自分が
アナーキーなあなたに似合う為
現代のシド・ヴィシャスに
手錠かけられるのは只あたしだけ
➝※シド・ヴィシャスはイングランドのミュージシャン「SEX PISTOLS」のメンバーです。
椎名林檎さんはシド・ヴィシャスの大ファンとのことです。
あなたの前じゃ泣かないという歌詞に私は強がりな気持ちと可愛さを感じました。
確かに好きな人のためならできる限りの事はしたいですし、
釣り合うように努力すると思います。
私はロングが好きだったら髪を伸ばしますし、
黒髪が好きだったら黒にします。
泣かないのは「あなた」に似合うためだという健気な女の子らしさが感じられます。
また、手錠がかけられるのは私だけという歌詞を見て
「理解できるのは私だけ」という「特別な存在なんだよ」と言いたいように感じます。
恋人同士になってもやはり女心というのは複雑ですよね。
・凄く好きという気持ち
何処にだってあたしと一緒じゃなきゃ厭よ
あなたしか見て無いのよ
今すぐに此処でキスして
➝このストレートな歌詞が、ただひたすらあなたの事が好きで離れがたいという気持ちが
ヒシヒシと感じられると思います。
私も好きな人とはできる限り離れたくない派です。
そして、この時は「大好きだからずっと一緒にいようね」
という前向きな気持ちが伝わってきます。
・少し嫉妬心が見える
眼で追っているの 知ってるのよ
斜め後ろ頭ら辺に痛い程視線感じないかしら
そりゃ あたしは綺麗とか美人な
タイプではないけれどこっち向いて
→好きな人に似合うためにあまり重い子だと思われたくないけれど、
私だけを見て欲しいという嫉妬心が痛いほど伝わってきます。
それはそうです、他の子を見ていたら面白いはずがありません。
悲しい気持ちでいっぱいです。他の子を好きにならないでねという不安な気持ち、
こっちを向いて欲しいという気持ちが入り混じっているのだと感じました。
・せつなさも感じる
どんな時もあたしの思想を見抜いてよ
あなたの長い睫毛も其の華奢で大きな手も
全部大好きなの
何処にだってあなた程のひとなんて居ないよ
あなたしか見て無いのよ
今すぐに此処でキスして
➝「長い睫毛も大きい手も全部大好き」という部分が個人的に一番好きです。
好きな人のことは短所も含めて「 全部大好きだ」という気持ちは本当に共感しかありません。
同時に私の感情に気づいているのか、というせつなさも感じられます。
私もぎゅっと胸が締め付けられます。
・一緒がいいという気持ち
行かないでね
何処にだってあたしと一緒じゃなきゃ厭よ
あなたしか見て無いのよ
今すぐに此処でキスして ねぇ
→私はあなたしかみてないからあなたも私しか見ないで欲しい、という気持ちが伝わってきます。
また、なんだか「本当に私のこと好きなのか」という不安に思っている気持ちも感じられます。
前半と比べ悲しい気持ちになる歌詞が多いからでしょうか。
・あなたといると幸せ
It is certain Ilove you so much baby
I'll never be able to give up on you
So never say good bye and kiss me once again
➝あなたと居れて幸せ、愛は本物だと言っていることから
やっぱり大好きだという気持ちが強く伝わって来ます。
好きな人と一緒に過ごす時間はとても楽しくて、永遠に続いて欲しいものですよね。
まとめ
ちょっとした独占欲が見えて、それでいて女の子の心情がとても伝わる椎名林檎の
「ここでキスして。」は改めていい曲だと思いました。
この歌は10代の頃に当時の彼氏に向けてつくられたと聴いた時は凄いなと驚きました。
才能もあるかもしれませんが、
いったい何を食べたらこんなにも可愛い歌詞がかけるのかと不思議でした。
それにこの曲は1999年にリリースされましたが全然色褪せないなと感じます。
一番はやっぱり共感できるからなのかなと思いました。