小説は何を読もうか?湊かなえさんが書かれた『告白』を紹介、おすすめします!
ミステリー作家の湊かなえさんが
デビュー15周年を迎えそのデビュー作である『告白』が文庫本の売上300万部を
突破した記念に今年の3月に特典の付いた限定特別版が発売されています。
パッケージはストーリーを思い起こさせるデザインで作られており『告白』の
映画版キャストのインタビューや小説『告白』の15年の歩みといった冊子など
豪華特典がセットになっています。
昔から『告白』ファンの人や湊かなえさんのファンの人には
とても嬉しいセットだと思います。
私も湊かなえさんの小説は好きで『高校入試』や『リバース』など
楽しく読ませていただいています。
読みやすい文体で書かれているのですが
人間関係をとても丁寧に書かれていて最後に驚きの展開を持ってきてくれるので
毎作楽しませていただいています。
今回この記事では湊かなえさんのデビュー作である『告白』のあらすじと
おすすめの理由を書きます。
まだ読んでいないという方はもちろんもう読んでいる方にも
また読んでみようかと思っていただけると幸いですので
最後までお付き合いいただけるとありがたいです。
Contents
●小説『告白』のあらすじです。
物語はある中学校で終業式前のホームルームにて担任教師が
生徒に対して話始めるシーンから始まります。
この教師の娘はこの中学校によく遊びに来ていたのですが
校内のプールで亡くなっているのが発見され警察は事故として処理していました。
しかし担任教師は娘が亡くなったのは事故ではなく事件で
犯人はこのクラスの少年Aと少年Bであると告発し警察に通報するつもりはないから
安心するように彼らに言います。
そして彼らには自分が既に復讐しているという事を
宣言して辞職します。
この後犯人の少年2人はこの担任の仕掛けた復讐によって
心身を徐々に蝕まれていきます。
この小説では章ごとに語り手が変わるので1つの事件を
色々な人間の視点で見られます。
主要な登場人物は少ないものの1人1人の家族構成などの
設定が細かくしっかりとした世界が作り出されています。
小説というメディアだからこそ設定について細かく説明ができるので
そこが小説『告白』の魅力だと思います。
映画ではそういった設定の説明に時間をかけないので
小説で作者の作り出した世界を楽しんでいただきたいです。
●教師の復讐を受けた犯人の少年2人が追い詰められていく様子
最初の教師の告発から犯人の少年2人は大きな罰を受ける事になります。
犯した罪に対する罰という事で当然だと思うのですが
作者の書き方が上手に細かいところまで表現されているので
状況がありありと想像できて
「罰を受けるのは仕方がないけれどこれはきついなぁ」
という印象を受けました。
作者の表現力が達者であるためにこれ程臨場感を感じられたのだと思うので
小説をまだ読んでいない人にはぜひ読んでいただきこの感覚を味わっていただきたいです。
●映画と小説ではラストシーンが違っているので両方楽しんでいただきたいです。
小説でも衝撃的なラストシーンを迎えていてまさに
どんでん返しが連続するストーリーなのですが
映画ではまた違ったラストシーンを迎えていてこちらも同様に衝撃を受けます。
映画と小説の両方を見たり読んだりする事で自分が好きなのは
どちらのラストシーンか考えたり、
同じように両方見ている人と話して盛り上がる事もできると思うので
ぜひ小説と映画の両方を楽しんでもらいたいと思います。
●まとめ
ここまで小説『告白』のあらすじとおすすめの理由を書きました。
細かく作りこまれたストーリーで映画にもなり15年という長い時間楽しまれ続けている
名作ですので皆様にもぜひ読んでいただきたいです。