仔犬が水を飲まない理由と対処法、飼い主ができることとは?
仔犬が水を飲まないときには、飼い主さんは心配になりますよね。
水分補給は、私たちと一緒で仔犬の健康にとっても
重要な役割を果たしますが、仔犬が水を飲まない原因はさまざまです。
仔犬が水を飲まないと、脱水や体温調節の障害など、
さまざまな健康問題につながる可能性があります。
そのため、飼い主は仔犬の水分摂取量を注意深く観察し、
必要に応じて獣医師に相談することが大切となります。
また、仔犬が水を飲みやすくするために、
水の入れ物や場所、水の種類などを工夫することも効果的です。
今回は、仔犬が水を飲まない理由と対処法について
5つの理由を挙げてみましたので、
飼い主にできることについて見ていきましょう。
Contents
1:仔犬が水を飲まない理由
仔犬は、飼い主にとって非常に愛くるしい存在です。
しかし、仔犬が水を飲まないという悩みを抱えている方も
実は多いのではないでしょうか。
私たちにとって、水は生命の源であり、
もちろん仔犬の成長や健康に欠かせません。
では、なぜ仔犬は水を飲まないのでしょうか。
その理由について次のような要因が考えられるでしょう。
【仔犬が水を飲まない理由】
①喉が渇いていない場合
仔犬が水を飲まない理由は、シンプルに喉が渇いていない場合があります。
喉が渇かない理由としては、仔犬がウエットフードや
手作り食を食べている子であれば、水分を十分に摂取しているので
喉が渇いてこないのです。
こういった場合、仔犬の本能的な行動であり、
水を飲みすぎると腹を下したり、体内の塩分バランスが崩れたりすることを
防ぐため、喉が渇いていなければ水を飲もうとしないということです。
②水が汚れている場合
仔犬は、汚れた水を好みません。
仔犬は嗅覚が優れており、水の汚れや劣化によるニオイに敏感です。
水が新鮮でなければ、飲むのを嫌がり、
脱水症状を起こす可能性があるので気を付けましょう。
③水飲み器や場所が気に入らない
仔犬は、水飲み器の形や大きさ、素材や色などにこだわりを
持つことがあります。
また、場所に至っては水飲み場が遠かったり、
トイレの近くだったりすると嫌がる傾向にあります。
場所は静かで落ち着いたところを選び、
仔犬が自由にアクセスできるように配慮してあげてください。
④ストレスや不安がある場合
仔犬はストレスや不安を感じると、
食欲や水を飲む量が減ることがあります。
仔犬が新しい環境に慣れていない場合や、
人や他の動物との関係に慣れるのに時間がかかったり、
仔犬の社会性に問題が出た場合は注意が必要になります。
また、飼い主が留守にすることや、怒られたり叱られたりすることも、
仔犬にとってストレスになることがあります。
仔犬は、ストレスや不安を感じると、
食欲や水分摂取量が減少することで吐いたり下痢をしたりする症状が
出るので注意しましょう。
⑤体調不良や病気の場合
仔犬は体調不良や病気で吐き気や口内炎などを起こすと、
水を飲むことができなくなることがあります。
そのほかに、夏場は熱中症や脱水症状に注意しなければいけませんし、
水分不足の影響で脱水や血液の循環障害など、
重篤な状態に陥る危険性があります。
飼い主は、仔犬の水分摂取量を常に注意して、
異常が感じられれば動物病院に連れて行き獣医師に適切な
処置をしてもらうことが大切になります。
2:仔犬が水を飲まない時の対処法
仔犬が水を飲まない時の対処法は、原因によって異なります。
仔犬が水を飲まない場合は、単なる気まぐれではなく
深刻な問題のサインかもしれません。
飼い主は、仔犬の健康と安全のためにも早めに原因を特定して
適切な対処法を行うことが大事です。
【仔犬が水を飲まない時の対処法】
①喉が渇いていない場合
このときは、無理に水を飲ませる必要はありません。
ただし、暑さや運動量によっては水分補給が必要になることもあるので、
飼い主は水の入れ物を清潔に保ち、常に新鮮な水を用意しておきましょう。
また、水の入れ物を仔犬の目につく場所に置き、
気づきやすくするのもいいでしょう。
②水が汚れている場合
飼い主は仔犬の水を定期的に交換してあげましょう。
仔犬が水を飲むたびに新鮮な水に入れ替えてあげると、
仔犬は水を飲むことに抵抗感を持たなくなるでしょう。
また、水飲み器も清潔に保つことが大切です。
水飲み器にカビやホコリが付着していると誰だって嫌ですから、
陶器やガラス製のものは、金属製のものよりも手入れが簡単でおすすめです。
③水飲み器や場所が気に入らない場合
飼い主は、仔犬が好む水飲み器や場所を探してみましょう。
水飲み器は、仔犬の大きさに合わせた形など
色々な種類のものを試してみるといいです。
飲む場所は、仔犬がよく過ごす場所や、静かで落ち着ける場所に
設置しておくとよいでしょう。
またトイレとは離しておくことも忘れずに気配りしてあげましょう。
④ストレスや不安がある場合
飼い主は、仔犬のストレスや不安を感じている原因を見つけて
解消してあげましょう。
新しい環境に慣れるためには時間がかかることもあるので、
自分の居場所や隠れ場所を持たせて安心感を与えたり、
仔犬に優しく声をかけたり、適度に遊んだりして、
信頼関係を築いてあげましょう。
また、人や他の動物との関係に問題がある場合は、
仔犬に合わせたペースで散歩やトレーニング、
おもちゃで遊んだりしてあげるとよいですが、
過度な運動や刺激は逆効果になることもあるので注意しましょう。
⑤体調不良や病気の場合
仔犬が水を飲まないだけでなく、食欲がない、元気がない、吐く、
下痢するなどの症状がある場合は、早めに動物病院で診察を受けましょう。
軽度な場合は、水の温度や味を変えてみたり
容器の種類や場所を変えてみたりして、
仔犬が飲みやすい環境を作るとよいでしょう。
しかし、脱水症状がひどい場合は、
点滴や経口補水液などで水分補給を行う必要がありますし、
万が一、内臓の病気などの場合は獣医師に原因を特定してもらい、
適切な食事管理や治療を行って改善しましょう。
まとめ:
以上のことを知っておくことで、
仔犬にとって飼い主ができることが見えてきます。
普段の生活から仔犬の様子
(食事や排泄の量や回数、元気さや体温などをチェックなど)を観察し、
仔犬が水を飲まない理由を探ることが大切になります。
また、仔犬の水飲み器や水の状態も確認し、
仔犬が水分不足にならないように、水分補給を促す工夫をしてあげましょう。
水以外にも、肉や野菜の茹で汁やスープ、
ヨーグルトなどで水分補給することも効果的です。
それでも仔犬が水を飲まなければ、
一度、動物病院に相談すると良いでしょう。
仔犬が水を飲まない理由を獣医師と相談することで、
万が一、体調不良や病気が疑われる場合は、適切な処置をしましょう。