マクドナルドの4ステップメソッドで学ぶ人材教育!職場の新人を即戦力にできる?!
バイトや仕事で働きだして数年、
新人や後輩ができてこんな悩みが出ることはないでしょうか?
・バイト先や職場で新人の教育担当になったが教え方や接し方が分からない…
・新人がなかなか育たず必要以上のフォローで負担が増えている…
しかも社員や上司からは新人にもっと教えてやれ、
仕事を振ってあげろと言われる始末…私もこんな板挟みになった経験があります。
こちらの記事では、このような悩みを解決する方法を紹介しています!
実はこの問題、教育の意識を変えるだけですぐに改善できてしまうのです!
解決策はマクドナルドが実践している「トレーニングの4ステップ」と呼ばれる
トレーニングメソッドから学ぶことができます。
「トレーニングの4ステップ」とは、教育を行う際に「準備・提示・実行・評価」を
徹底することです。
とはいえ、これだけでは全く分からないと思いますので、
早速ですが詳細をお伝えしていきます!
Contents
●なぜマクドナルドなのか?実はすごいマクドナルドの教育システム!
皆さんご存じのマクドナルドですが、実はどの企業よりも教育システムが徹底されており、
知れば知るほど参考にするならマクドナルドしかないと思えるくらいなのです!
まずはマクドナルドの業務体制について知ってもらいましょう。
マクドナルドといえば、ファストフード店なのでお客さんの出入りが
特に激しいイメージですよね。
そんなイメージ通り飲食店の中でもかなり忙しい方だと思います。
そのため従業員の数もそれなりに多いのですが、
なんとその従業員のほとんどがアルバイトです。
24時間営業のお店だと社員は3名、アルバイトは40人~50人くらいの人数のようです。
比率でいうと社員の人数の10倍以上がアルバイトということになります。
私も飲食店でのアルバイト経験がありますが、こんな現場はめったにないと思いますね。
この事実を知った時にどうやってお店を回しているのか不思議で仕方ありませんでした!
特に忙しいはずの現場をほとんどアルバイトしかいない状態でお店を回していると考えると、
マクドナルドが人材育成の参考になるということにも納得してしまいますよね。
それにマクドナルドのアルバイトの時給は決して高給というわけではないので、
お金でモチベーションが上がっているわけでもないのですよ。
マクドナルドのアルバイトの平均時給は1,012円、激務なことを考えると数多くのアルバイトスタッフを抱えているのはすごいことだと思います。
私も学生時代のアルバイトのモチベーションはお金だったので、
お金以外の魅力を感じられる現場というのはとても貴重ですよね。
●実践されている4ステップメソッドとは?意識の違いで育成の効率大幅アップ!
先ほどまでの情報でマクドナルドのスゴさが分かったと思いますが、
実際にどのような人材教育を行うことでほぼアルバイトだけでお店を回しているのか、
ご紹介します。
マクドナルドではある4ステップメソッドをトレーニングメソッドとして導入しています。
それが「トレーニング4ステップ」というものです。
これはマクドナルドに限らず、ほかの業界でも人材育成の基礎としてよく使われている
4ステップのトレーニングメソッドです。
トレーナーが順番どおりに仕事を教えることで相手は格段に手順を習得しやすくなるので、
順番にご紹介していきます。
*(1)準備
まずはこれから教えるトレーニングの内容を相手に伝えます。
この際に作業の目的や重要度合なども併せて伝えておくことが良いと思います。
そして1ステップ目の準備で大事なことは相手と打ち解けることです。
緊張や不安を感じている状況では教えられてもなかなか身につかないものなので、
以下のことに気を付けて実施してください。
・柔らかい受け答えを行う
・一方的にならないように会話を行う
*(2)提示
次にトレーニングする作業を実際に見てもらいます。
この時に一気に説明を続けるのではなく、
少しずつ区切りを設けてあげると覚えやすくなります。
2ステップ目で特に意識することは相手に作業完了の基準を伝えることです。
基準を理解することで作業中の重要な点を認識しやすくなります。
*(3)実行
3ステップ目の実行ではその場で実践して見せた手順をやってもらいます。
ペースが遅くとも正しい手順で実践できているか、基準がしっかり理解ができているかを
確認するようにしましょう。
大きなミスがない限り、最後まで一人でやり遂げてもらうのも良いと思います。
*(4)評価
最後のステップ4では仕事の完成度や作業の出来栄えを評価します。
良かった点と修正が必要な点の双方を伝えるようにしましょう。
悪いところがあっても強く指摘はせず、「こうするともっと上手くいくよ」と
明るく伝えることを心掛けましょう。
ここでは相手に自信を持ってもらい不安をなるべく取り除いてあげることが肝心です。
ダメ出しや強い言葉遣いで委縮させてしまうと
再度実践する際に大きな足かせとなってしまうでしょう。
と、ここまで「トレーニングの4ステップ」をご紹介しましたが、
どのステップでも重要なことは否定をしないことです。
これまでの新人教育で意識ができていない点があれば改善していきましょう!
●マクドナルドで徹底されるトレーニングメソッド
トレーニングの4ステップは人材育成の基本となる考え方だったので、
ここからはマクドナルドが独自に研修で徹底しているトレーニングメソッドを紹介します。
マクドナルドの研修では、研修生に考える力を養わせます。
具体的にどういうことかというと、マニュアルで手順だけを教えるのではなく、
その手順を行う意味を教えるのです。
・どうしてその手順が大事になるのか
研修を通してこのようなことを理解してもらうことが研修生に考える力をつけ、
成長させているのです。
ハンバーガーのケチャップの量が違ったら、プレートの盛り付けが雑ならお客さんにどう思われるのか、理由を知れば研修生も納得して徹底するようになります。
教育が徹底されたメンバーが増えれば一人の負担は少なくなり、
現場には余裕が生まれます。
こうすることでマクドナルドは多数のアルバイトを集め、
忙しくとも不満のない現場を作り上げています。
不満が生まれなければメンバー間の友好関係や仕事のやりがいなど、
賃金以外のモチベーションが生まれて働く人材が不足することもないのです。
こんな現場だったら、確かにアルバイトも長続きしてしまいそうですよね。
私は給料ばかりに目がいっていたアルバイト生活だったので、
別のモチベーションがあるというのはとても羨ましく感じましたね。
●まとめ
これまでマクドナルドの教育システムについてご紹介しましたが、
いかがだったでしょうか。
こんなに身近に新人や後輩への教育について学べる機会があったなんて驚きでしたよね。
私たちが普段なにげなく受けているサービスの中にはこんなに
しっかりと考えられた教育システムが成り立っていたました。
改めてこれまでの要点をまとめます・
・マクドナルドの人材は大部分がアルバイトによって成り立っている
・トレーニングの4ステップの順番どおりに教育することで成長ペースが一気に上がる
・手順ではなく意味を教えることで考える力をつけさせる
以上のことから、マクドナルドは人材育成の手本としてピッタリだということになります。
そして、マクドナルドが実践しているトレーニングメソッドを理解することで
人材育成に悩んでいる状況を改善できるはずです!