ノンフィクションを題材にした恋愛映画3選まとめ
今回は、世にも珍しいノンフィクションを題材にした恋愛映画
ということで3本ご紹介いたします。
恋愛映画といえば、大多数の場合はレディーズ用の恋愛小説や
恋愛漫画などを題材にしているイメージが強いあり、
実際に言えば大多数の恋愛映画はベストセラー小説であったり、
過去のドラマや映画の性別を変更したものが製作されていたりします。
今回は、そんな恋愛映画の中でも、
特にノンフィクションを題材にした恋愛映画ということで3つご紹介したいと思います。
最後までお楽しみください。
博士と彼女のセオリー
2014年に製作された映画「博士と彼女のセオリー」は、
ホーキング博士とその元妻の馴れ初めと別れるに至るまでを忠実に描いた
ノンフィクション題材の恋愛映画となっています。
ホーキング博士といえば、1942年に生まれ、
2018年にこの世を去った天才物理学者です。
ブラックホールの特異点定理などを発表し、
高い賞賛を集めました。
本作、「博士と彼女のセオリー」はそんなホーキング博士の
青年時代に注目し描かれました。
ケンブリッジ大学で物理学を学んでいた若き頃のホーキング青年は、
同じ大学で文学を学んでいるジェーンと恋に落ちます。
しかしながら、ホーキングは突如、筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断され、
体の自由が利かなくなってしまい、何と余命も2年と宣言されてしまいました。
両親からの反対を押し切る形で結婚した二人は次第に子宝に恵まれていきます。
と、このままいけば順調なのですが、
次第に難しい性格をしていたホーキングを前にジェーンは介護・育児もあり
完全にホーキングへの愛情が冷めていきました。
そんな中、子供たちが通っていた聖歌隊のリーダーの男性と浮気を始めていきます。
ホーキングもホーキングで病状が悪化し、声を失ったことで入院、
若い看護婦の女性に恋をし、ダブル不倫状態になり離婚するのでした。
ここでは、天才に恋をすることの辛さ苦しさを描き、
ホーキング博士の孤独な人生にsポットライトを置いております。
結局離婚したホーキングとジェーンでしたが、
育児についてはお互いに意見が一致して、離婚した後の方が仲良くなっていくという
不思議な関係を続け、ホーキング博士の死後も良好的な関係を
築き上げていったといわれています。
本作でホーキング博士の青年時代を演じたエディ・トレメインは、
2015年のアカデミー主演男優賞を獲得し、一躍スター俳優に昇格しました。
マリリン 7日間の恋
2011年に製作された「マリリン7日間の恋」は、アメリカで爆発的人気を得た
女優マリリン・モンローと雑用係の青年の7日間だけの恋を描いた作品となっています。
本作はノンフィクション作品ということで、
実話をベースに製作された恋愛映画となっております。
1957年に製作された映画「王子と踊子」の撮影時の
舞台裏でのエピソードとなっています。
イギリス上流階級出身の青年であるコリンは、
映画制作会社に入社、そこで雑用係として採用されます。
そこでコリンは、「王子と踊子」の撮影現場に参加することになり、
そこでとある女性と出会います。
それが、マリリン・モンローでした。
あこがれのスター女優であったマリリン・モンローと
遭遇したことで舞い上がるコリン。
やがて、縁がありマリリンと仲良くなりますが、
同時に彼女が精神安定剤を服用している女性であったことが判明。
なんと、あこがれのスターは問題を抱えた女性でもありました。
夫と喧嘩したことで、錯乱状態にあったマリリンをみつけたコリンは
彼女を介抱、するとマリリンは「あなたは誰の味方」と聞きますが、
コリンはすかさず「あなたです。」と断言。
この事で、二人は付き合うこととなりました。
しかし、大スターとの恋長続きするわけもありませんでした。
次第にマリリンはコリンに「自分とはもう会わない方がいい」と進言、
さらに彼女の妊娠を知った事で彼女との恋愛関係は終了することになりました。
その後、マリリン・モンローはこの映画の撮影の数年後である1962年に死去。
その死についてはJ・F・ケネディ大統領も関わっているのではないか
といわれており、現在でも多くの疑問が残っています。
この点で、実は数多くのノンフィクション映画が製作されており、
ウワサによるとイタリアンマフィアが暗殺を自供したこともあったといわれています。
さらに、ケネディ大統領暗殺はこの時暗殺を実行したマフィアとの間での
もめごとではないかといわれ、オリバー・ストーン監督のノンフィクション映画
「JFK」の話の元ネタになっています。
また本作の主人公として登場するコリンもその後、英国を代表する名プロデューサーに成長。
本作は彼が出した同名小説をベースに製作されています。
大スターが経験した報われない恋、これも中々味わい深いものがあります。
フィリップ、きみを愛してる!
実在するIQ169あるといわれる天才詐欺師スティーブ・ラッセルが刑務所内でであった
青年フィリップと獄中で恋に落ちるというかなりキテレツなエピソードを
コミカルに描いた作品「フィリップ、君を愛している!」は
高い人気を博しているカルト的な作品となっています。
また本作は実在する人物を元ネタにしているのでノンフィクションベースの作品となっています。
スティーブは元々義父母に育てられ、
その過程で自分はゲイではないかという気づきを持ちつつも、
表向きは普通の男性として生活していました。
何と、結婚して子供まで持っていたのです。
成長した警官として生きていましたが、警官のコネを生かして
ようやく見つけた実母から拒絶されてしまい、落胆し警察を退職。
その後、ゲイであることを妻に明かし離婚までしてしまいます。
やがて、スティーブは詐欺に手を染めますが、
警察にバレてしまい刑務所行きになります。
そこで、フィリップという名前の気の弱い囚人と出会い、
彼と愛し合うことになります。
真面目な性格をしたフィリップに心ひかれたスティーブと彼は愛し合いますが、
ある日突然スティーブが別の刑務所にうつされたことで関係が終焉。
その後、早期に保釈されたスティーブは持ち前の頭脳を生かし、
弁護士を装い、フィリップの早期保釈を模索し、
これで二人は外の世界で同居することになりました。
しかし、スティーブは実は詐欺の世界から抜け出すことができず、会社のお金を着服。
フィリップはこれに激怒しますが、なぜか彼も詐欺の共犯として捕まってしまいました。
二人はそれぞれ別々の独房にうつされますが、スティーブはフィリップが
エイズにかかっていた事・フィリップは病院に収容されていることを知ります。
フィリップを愛したスティーブは刑務所を脱獄し、
フィリップに心の奥底から愛していた事を告げると、とうとう永遠のお別れとなるのでした。
天才犯罪者のスティーブをジム・キャリーが、相手のフィリップを
ユアン・マクレガーが演じたことで話題となった本作。
本作の主人公スティーブは実在の犯罪者スティーブ・ラッセルで、
彼の刑期は2112年までというもので、100年以上も刑務所にいることが義務化されています。
そんなスティーブは、2023年2月に仮釈放を認められました。
まとめ
今回はノンフィクションを題材にした恋愛映画ということで3つご紹介しました。
今回分かったことをまとめると以下のようになりました。
「博士と彼女のセオリー」は天才科学者ホーキング博士と元妻の関係を描いたほろ苦い作品
「マリリン7日間の恋」は有名女優マリリン・モンローと若い青年の悲恋を描いた作品
「フィリップ、君を愛してる!」は天才詐欺師と刑務所仲間の悲しい愛の歴史を描いた作品
やはり、ノンフィクション・事実にあったことをベースにしているだけにハッピーエンドで終わるというわけにはいかないようですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!