トム クルーズが演じたレスタトとは? 登場する映画と共に詳しく紹介
トム クルーズが映画『インタビューウィズヴァンパイア』で
演じていた役がレスタトです。
レスタトは生き血を吸って永遠の時を生きている吸血鬼であり、
フランス系移民の農場主ルイの首筋に牙を立て、吸血鬼にしてしまいます。
病気の蔓延によって父親と母親を失った少女クローディアも
吸血鬼として蘇生させました。
トム クルーズは映画『インタビューウィズヴァンパイア』で
吸血鬼レスタト役を演じ、
ブラッド・ピットも愛する妻と娘を亡くした農場主を演じています。
●1:レスタトとはどのような人物か?
トム クルーズが映画『インタビューウィズヴァンパイア』で
演じていたレスタトは吸血鬼で、
レスタト・デ・リオンコートがフルネームです。
金髪で美しい貴族です。
フランス系移民の農場主で、愛する妻と娘を亡くした
黒髪のルイを生涯の伴侶と決め、
彼を吸血鬼にします。
ルイからは愛憎入り混じる複雑な表情を向けられて
嫌われているようですが、
レスタトはルイを依存している傾向があります。
ルイの心から自身から離れてしまわないように、
病気の蔓延で両親を亡くした少女クローディアを吸血鬼にします。
当のクローディアは、心は大人で体は子供という食い違いから、
レスタトに復讐心を抱きます。
●2:原作者アン・ライスはトム クルーズの起用に猛反対
トム クルーズは映画『インタビューウィズヴァンパイア』で
吸血鬼レスタトを演じていますが、
原作者アン・ライスは彼の起用を強く反対していました。
『夜明けのヴァンパイア』が映画『インタビューウィズヴァンパイア』の
原作で、ライス自身は、レスタト役を演じるなら
フランス人俳優アラン・ドロン、と希望していました。
トム クルーズがレスタト役を演じることに対して
原作のファンから強い反対の声が上がり、
原作者アン・ライスも反対の声を上げました。
アラン・ドロンの名前がレスタト役の候補に挙がった後、
イギリスの名優でアカデミー賞に輝いているジェレミー・アイアンズ、
同じくイギリスの名優でアカデミー主演男優賞を3度手にしている
ダニエル・デイ=ルイスの名前もレスタト役の候補として
挙がったと言われています。
原作者アン・ライスは公開された映画を観た後、
その仕上がりに満足したそうです。
トム クルーズの起用に猛反対していたことに対して謝罪しました。
トム クルーズがレスタト役を演じきることは
原作者アン・ライス自身には予想もできないことでした。
彼女は雑誌『デイリー・バラエティ』に自費で見開きの広告を掲載し、
トム クルーズがレスタト役を演じることに対して反対した発言を
撤回しました。
●3:原作者アン・ライスとは?
映画『インタビューウィズヴァンパイア』の原作
『夜明けのヴァンパイア』を執筆した作家がアン・ライスです。
原作が映画化された際には脚本を務めています。
アメリカ・ルイジアナ州ニューオーリンズ生まれです。
本名はハワード・アレン・フランシス・オブライエンです。
男性的なファーストネーム「ハワード」を気にしていたため、
後に「アン」と名乗って以来、そのまま名乗り続けました。
高校在学中に夫となるスタン・ライスと出会います。
スタンと共にサンフランシスコ州立大学に移り、
学士号と修士号を取得しました。
1972年に長女を白血病で亡くし、
このことをきっかけに『夜明けのヴァンパイア』を執筆し、
1976年に出版されます。
ベストセラーとなり、1994年にトム クルーズとブラッド・ピット共演で
『インタビューウィズヴァンパイア』として公開されました。
『ヴァンパイア・レスタト』、『呪われし者の女王』、
『肉体泥棒の罠』など吸血鬼、ミイラ、魔女を題材にした
多くの著作を手掛けています。
2021年12月11日、脳卒中の合併症によって80歳で亡くなりました。
まとめ
トム クルーズが映画『インタビューウィズヴァンパイア』
で演じていたレスタトについて解説してきましたが、
原作者アン・ライスから演じることに強く反対を受けていました。
映画が公開され、実際に作品を鑑賞した原作者アン・ライスは、
トム クルーズがレスタト役を演じることに反対した発言を撤回し、
自費で雑誌に見開きの広告を掲載して謝罪しました。
原作者の反対の声を覆して満足させたことは、
トム クルーズがレスタト役を真剣に演じていたことを意味します。
美しさの中に妖艶でカリスマ性に満ちあふれるレスタトの姿に
原作者も魅せられてしまったのでしょう。