テレビのエラー【0020 受信できません】の対策
* 体験談
わたしは以前、大手の総合家電メーカーのカラーテレビ生産工場で勤務していました。
商品の拡販のため、小売店応援で受注があったテレビを、お客様の住居に据付・設置し、
受信できるように調整するのが業務でした。
また当時、同僚達の結婚式前の新居引っ越しに、度々呼ばれ設置と調整もしました。
小売店応援共にアンテナの据付もあり、テレビの受信を最良にするのが、主たる仕事で、
今となれば、現場でいい体験をしたのを、良く覚えています。
その後テレビ画面に「現在受信出来ません0020」の文字が現れ、
映らなくなって困っていると親戚から突然連絡があって、過去の会社での経験を懐かしく思い出しました。
* 症状と原因
親戚の説明では、症状としてはテレビの電源を入れた時や、
番組を見ているとき突然真っ黒になったり、縞々のノイズが発生する中、
あるタイミングでは映ることもあり不安定な状態を繰り返すなかで
「現在受信出来ません0020」の文字が現れたということで、
電源を切って再度ONにしても、何回も再現したとの事です。
早速、私はネットで調べると「現在受信できません0020」のエラーコードの意味は、
受信レベルが低く、映像を映すだけの電波を受信出来ていないときに表示される。
また類似コードとしては、
a.「信号家ベルが低下していますE201」
b.「放送休止中のチャンネルですE203」
c.「アンテナ接続が受信環境に不具合があるため、ご覧になれませんE202」で、
エラー表示される場合もあり、0020やE201のエラーコードまでは画面に映る可能性はあるが、
E202とE203の場合は基本的に映らなくなってしまう。と学びました。
「テレビ 0020 受信 できません」となる原因は
外部からの影響と室内からの影響の2種類あります。
まず外部からの影響としては、
② 木や建築物などの障害物によって電波が遮られている。
③ 台風の影響で、電波が乱れている。アンテナが強風によって歪んでしまっている。
次に、室内からの影響としては、
②ケーブルの接触不良。
③アンテナの不具合。
④B-CASカードの不具合。
等が原因として挙げられます。
* 対 策
「0020」や「E202}は、アンテナが電波を受信していないときに出るエラーコードで、
自力でできる対処方法は4つ有ります。
いずれも室内からの影響が原因の対策です。
②建屋の壁面に設けられている「TV同軸端子」から分波器、チューナー、
テレビ本体迄の同軸ケーブルの配線に抜け・緩みなくシッカリ差し込まれているか確認する。
③地デジ・BSCSアンテナの向きを直す。
④ B-CASカードをいれなおす。(*ケーブルテレビ加入者のみ)
一方、外部からの影響が原因となる、これらは、自分で修復は出来ません。
・地域の電波障害
・チャンネルの放送休止
・台風などの天候の影響 等で、
基本的には「おとなしく復旧を待つしかない」のですが、
但し強風でアンテナが折れたり倒れたりした場合は、
電波が復旧しても受信できない場合があります。
出来ればアンテナの取替えが必要ですが大きくて重く、
屋根の上の設置等、危険です。
また、地デジ、BS/CSアンテナの向きも需要で、
多くのチャンネルで最良の画像を受信できる角度を合わせるのも重要となります。
*まとめ
冒頭の体験談は新品テレビの設置時の話ですが、
チャンネル数も少なく画像の鮮明さも、
テレビの娯楽的要素も、今と比べればはるかにシンプルな時代の話です。
想い返せばアンテナ設置、室内配線、
チャンネル調整も含め「適当」だったなと思います。
楽しい番組のテレビの中継に、突然の「テレビ 0020 受信 できません」の嫌なトラブル
発生を予防対策するためにも、テレビを購入するタイミングに、
専門業者に委ねる必要が有ります。大きなメリットとしては、
1. アンテナ本体の設置強度と、工事の安全性が保証されている。
2. 受信感度を測定する特殊計器を持ち、アンテナを適正な角度に調整する技術がある。
3. 同軸ケーブルや中継器具の選定と、アンテナからテレビまでの配線確認が確実。
結果として、受信精度の信頼性と長期の渡りトラブル発生を対策する最良の選択肢である
と確信します。