ダイビングマスクの曇り止めは何がいいの?最強の対策を紹介
ダイビングマスクの「曇り止め」は、ショップが用意してくれるものを使うので問題ありません。
ただ、洗剤を薄めてスプレーボトルに入れただけの場合が多いので、
肌が弱い人は、ダイビング用品店で売っている
「曇り止め専用品」の方がいいでしょう。
しかし、
「水中でいつも曇ってストレスなんだけど」
「曇らないコツを知りたい」
と、困っている人もいると思います。
そこで今回は、ダイビングマスクの「曇り止め」について。
ダイビング歴20年以上の私がやっている最強の対策を紹介します。
Contents
●ダイビングマスクの曇り止めはなにがいいの?
ダイビングで潜る前にやる大事な動作が、マスクの「曇り止め」です。
「曇り止め」は、レンズの内側を洗う→水ですすぐ、という手順でやります。
「曇り止め」用に使うものには、
・食器用洗剤を薄めたもの
・曇り止め専用品
:歯磨き粉
これらがあります。
多くのダイバーは、ダイビングショップが用意してくれる「曇り止め」を使っています。
ショップが用意する「曇り止め」は、「専用品」ではなく、
食器用洗剤を薄めたものが一般的です。
私も「曇り止め専用品」は使ったことがなく、いつもこの薄めた洗剤を使います。
なぜなら、ダイビングの荷物をなるべく少なくしたいのと、
潜る直前はバタバタしがちなので小さな「曇り止め専用品」はなくしてしまうのが心配だからです。
ショップが用意してくれる薄めた洗剤でも、
特に問題なく「曇り止め」できています。
このため、ダイビングの「曇り止め」のために、
必ずしも「専用品」を用意する必要はありません。
ただ、肌が弱い人は、薄めた洗剤で顔が荒れるかもしれないので、
負担が少ない「専用品」を使ったほうがいいと思います。
ちなみに、昔はショップでも洗剤を用意せず、
唾で「曇り止め」をすることがよくありました。
しかしコロナ禍で、新型コロナウイルスが唾液から伝染るリスクが分かり、
今では唾での「曇り止め」を禁止しているショップがほとんどになっています。
●そもそもどうしてマスクは曇るの?
そもそもどうしてマスクは曇るのでしょうか。
それは、マスク内の「息や汗などの湿気」が、
レンズ越しに冷たい水温で冷やされて、「結露」になるからです。
寒い日に部屋の窓ガラスが曇るのと同じ原理です。
ダイビングでは、マスクの内側のレンズに「油分」が付いていると、
結露した水分が「細かい水滴」になり、さらに曇りやすくなります。
分かりやすく例えるなら、水と油を使ったドレッシングみたいなものです。
そっと置いておけば水も油も透明で中がよく見えますが、
振ると小さな粒になって混ざり合い濁ります。
ダイビングマスクの曇りは、
この濁ったドレッシングと同じ状態なのです。
●マスクの曇り止め最強の対策とは
ダイビングショップでは、
「何をやってもいつもマスクが曇ってしまう」
という他のダイバーに出会うことがあります。
せっかくのダイビングなのに、真っ白で魚などもよく見えないと、
本当に悲しくなります。
しかも、視界が悪いと事故にもつながりやすく危ないです。
先ほど、ダイビングマスク曇りの原因は、
「レンズの油」と「マスク内の湿気」だと解説しました。
この原因を踏まえた、曇らないようにする最強の対策とは、
・マスク内の湿気をなくす
この2つを徹底することです。
*とにかくレンズの油をとる
ダイビングマスクは、油が付いているほど曇りやすくなります。
そのため、曇らないようにするには、とにかく「レンズの油」を取るようにしましょう。
具体的には、
・普段は洗剤+メラミンスポンジ(激落ちくん)で油を落とす
これらが効果的です。
まず、新しくマスクを買ったら、「歯磨き粉」を塗って「メラミンスポンジ」で磨いてください。
新品のマスクには、「シリコンオイル」がついているので、そのまま潜るとかなり曇ってしまいます。
「磨く」「水ですすぐ」を繰り返し、
息を吹きかけても曇らないようになればOKです。
一方、潜る前の「曇り止め」では、適当に洗剤をつけてすすいで、
という人も多いと思います。
そのとき、ヌルヌルを感じるようですと、水中で曇りやすいです。
水中でマスクがよく曇る場合は、
「洗剤+メラミンスポンジ」で時間をかけて磨くと、驚くほどレンズがキュキュっとします。
ここまで油を落とせば、水中で曇ることはほとんどないと思います。
*レンズに油をつけない
また、レンズに油がつかないようにするのも対策として重要です。
「油なんてつかないんじゃない?」と、思うかもしれませんが、
ダイビングでは「日焼け止め」にふくまれている油が、マスクの曇りの原因になります。
「日焼け止め」がレンズにつかないように、
・マスクの範囲に日焼け止めを塗らない
これらに気を付けると曇りの防止につながります。
特に、マスクの範囲に「日焼け止め」を塗らないのは、効果的です。
最近のマスクは、「UVカットのレンズ」を使っているものも多いので、
「日焼け止め」を塗らなくてもマスク内の肌を守ってくれます。
水から出ているときの「日焼け」を防ぐために、
どうしても「日焼け止め」を塗る場合は、「ウォータープルーフタイプ」を使いましょう。
特に「スティックタイプ」は、指にも付かず、水で落ちにくいのでおすすめです。
*マスク内の湿度を下げる
ダイバーでも気をつけている人が少ないのですが、
曇らないためには、「マスク内の湿度」が上がらないようにするのも大切になります。
要するに、マスクをした状態で汗をかかないようにするのです。
そのためには、
・マスクは水に入る直前までつけない
この2つが大事です。
水に入るかなり前からマスクをつけている人がいますが、
水中でマスクが曇っているのをよく見かけます。
暑い日ほど、マスクの中で汗をかいてしまうので、
「湿度」が上がって曇りやすくなってしまいます。
すぐに潜れるようにしっかり準備するのは良い心がけですが、
マスクだけは内側に汗をかかないように、ギリギリにつけましょう。
●油と湿気をなくしてマスクを快適に
ここまで、ダイビングマスクの「曇り止め」について説明してきました。
私も、この記事に書いた最強の対策をやる前は、マスクが曇りやすかった時期もありました。
水中で何度「マスククリア」をしても曇ってしまうときの「ストレス」と「残念感」は、
ダイビングの楽しさをかなり奪います。
「レンズの油をとること」と、「マスク内の湿気をなくすこと」。
この2つの最強対策で、しっかりマスクの「曇り止め」をしてください。
クリアな視界で潜れば、ダイビングをより快適に楽しめると思います。