ダイビングの3点セットとは?最初に買うべきかも丁寧に解説します
ダイビングの「3点セット」とは、「マスク」「シュノーケル」「フィン」の3つの器材のことです。
「3点セット」はダイビングを始めるときに、揃えるように言われがちです。
しかし、私は最初に買うならマスクだけでも十分だと考えています。
しかし、
「3点セットって何?」
「やっぱり買った方がいいの?」
とよく分からない人もいるかと思います。
そこで今回は、ダイビングの「3点セット」について。
3つの器材の説明と、最初に買うならマスクをすすめる理由を、
分かりやすく説明していきます。
●ダイビングの「3点セット」とは
ダイビングの「3点セット」とは、「マスク」「シュノーケル」「フィン」の3つを指します。
ダイビングには、潜るための道具が必要です。
ダイビングの道具は「器材」と呼ばれ、
大きく分けると、「重器材」と「軽器材」があります。
「重器材」とは、「BC」「レギュレーター」など、人が水中で活動するために欠かせない道具です。
「重器材」の呼び名は、器材の中でも重さがあること、
重要な道具であること、などから来ているそうです。
一方、「3点セット」は、水中での活動において、補助的な道具となります。
そのため、「重器材」に対して「軽器材」とも呼ばれています。
●3点セットは買った方がいいの?
ダイビングの「3点セット」は、最初に買うようにすすめられがちです。なぜなら、
・ダイビング以外でも使える
これらの理由があるからです。
まず値段ですが、3点揃って5,000円くらいから買えます。
「重器材」はセットで数万くらいするものも多いので、
値段的にも最初に買うには「3点セット」からと言われやすいのです。
また、「3点セット」があれば、ダイビングの合間や、潜らない日など、自分の好きなときにシュノーケルができます。
「3点セット」はダイビング以外でも使える、と聞くと買ってみたくなる人も多いかもしれません。
「3点セット」はこのような理由で、
ほかの器材と比べると買うハードルが低く、最初に揃えやすいのです。
しかし私は、ダイビングのためだけなら、「3点セット」も、
初めは買わずにレンタルでもいいと考えます。
なぜなら、色々な種類があるので、レンタルで自分に合う種類が分かってから買っても遅くないからです。
それでも、「そろそろ器材を買い始めたいけど3点まとめては買えない」と考えている人は、
「マスク」→「フィン」→「シュノーケル」の順で買うといいと思います。
●3点セットを買うならまずはマスクから
「3点セット」の中で最初に買うなら、「マスク」をおすすめします。
なぜなら、自分の顔に合わない「マスク」を使っていると、
潜っていて水が入ってきたり、視界が悪かったりして、快適に潜れないからです。
「マスク」とは、ダイビングの時に顔に当てる道具になります。
水泳用のゴーグルとは形が全く違い、レンズが大きくて鼻を覆う部分があるのが特徴です。
鼻の部分はやわらかい素材でできていて、鼻をつまんで耳抜きができるように作られています。
目が悪い人向けには、「度付きマスク」もあります。
ただ、「度付きマスク」のレンタルを用意しているショップは少ないです。
ダイビングはコンタクトをしても潜れますし、
万が一流されてもいいように、ワンデータイプを使って潜れば問題ないです。
目が悪くてコンタクトレンズも使えない人は、
自分の視力に合わせた「度付きマスク」を最初に買うといいでしょう。
●フィンは持ち運びや保存が大変
「マスク」の次に買うなら、「フィン」がおすすめです。
「フィン」とは潜るときに使う「足ひれ」のことです。
私は、「フィン」はレンタルで十分だと考えます。
なぜなら、「マスク」ほどフィット感が大事なわけではないので、
借り物でも不便を感じにくいからです。
しかも「フィン」はサイズが大きく重さもあるので、持ち運びや保管が大変です。
ダイビングの旅行に行くときには荷物が増える理由の一つになります。
身軽に潜りに行きたいダイバーなら、
まずはレンタルから始めて、潜る回数が増えてきたり、好みの「フィン」に出会えたりしたら、買うのでも遅くありません。
●ダイビングにシュノーケルは要らない?
「3点セット」の中で、買うなら最後でいいのが、
「シュノーケル」です。なぜなら、「シュノーケル」はダイビング中には、出番がないからです。
「シュノーケル」とは、水面に顔を付けたまま息ができる、
アルファベット「J」の形をした筒状の道具になります。
竹筒を使った、忍者の水遁の術をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。
ダイビングにおいて「シュノーケル」が必要になるのは、
遭難などして、長時間を水面で待つ場合です。
高波の影響で呼吸がしにくいことも予想できるので、
「シュノーケル」を使うと楽になります。
しかしダイビングをする上では、そもそも遭難する事態にならないことが大切です。
まずは、「シュノーケル」の出番がないように潜るようにすることが大前提なのです。
また、ダイビングショップによっては、
「マスク」に「シュノーケル」を付けずに潜るのをすすめるところもあります。
というのも、「シュノーケル」が「マスク」についていると、「マスク」に水が入りやすくなるからです。
海の中では潮の流れや自分が顔を動かしたときなどのタイミングで、
「マスク」に隙間ができて水が入ってしまうことがあります。
「マスク」に「シュノーケル」がついていると、
潮の流れに「シュノーケル」が動かされて「マスク」の隙間から水が入りやすくなってしまうのです。
そのため「シュノーケル」は、ダイビング中には付けずに潜る人も多く、
「3点セット」の中では、一番出番が少ない道具でもあります。
●3点セットだってレンタルから始めてOK
ダイビングを始めると、「3点セットくらいは自分の器材を」と言われがちです。
自分の器材が手元にあると「ダイビング愛」が育ちやすいので、早く上達するとも聞きます。
しかし、お金をかけずにダイビングを始めたい場合は、最初はレンタルで始めても大丈夫です。
「3点セット」でも、好みや相性があるので、
ある程度潜って自分にどれが合うのか分かってから買うと失敗が少ないです。
また、レンタルの「マスク」が顔に合わなかった、
など、不便を感じたら一つずつ揃えてもいいでしょう。
どんな器材でも自分のペースで買う時期を決めるのが、
長くダイビングを続けるコツだと思います。