ダイビングって1日何本潜れるの?量より質が大事な理由とは
ダイビングは、1日でだいたい1-5本潜ります。
日本では昼に2-3本が基本で、1日に最大、何回まで潜れるかは、
ダイビングショップによって違います。
そのため、お店のやり方に合わせて、
その日の本数を自分で決めるのです。
ここで、
「ダイビングって実際に1日に回、潜るの?」
「たくさん潜れた方がお得なの?」
と疑問を持つ人もいるかもしれません。
そこで今回は、ダイビングで1日に潜れる本数と、
20年続けている私が量より質をおすすめする理由について、詳しく説明していきます。
●ダイビングって1日何本潜れるの?
ダイビングは、1日に1-5本潜ります。
1回海に入ることを「1本」と数えるのは、ダイビングの専門用語です。
ダイビングでは、潜るごとに空気の入ったタンクを1人1本使うので、
タンクの数え方である「本」がダイビング1回の数え方になったと言われています。
今まで何回潜ったかを「経験本数」と言い、本数が多いほどベテランとみられがちです。
上級者向けの海では、「経験本数」が少ないと潜れない場合もあります。
ダイビングで1日に何本潜れるかは、ダイビングショップによって違います。
一般的には、昼に2-3本が基本です。夜に潜る「ナイトダイビング」に行けば、もう1本追加できます。
私が今まで潜ったことがあるダイビングショップの例を挙げると、
・「ナイトダイビング」を含めて4本まで自由に潜れる
・オーナーがお酒好きなので「ナイトダイビング」はやらない
このように、1日の本数に対するダイビングショップの考えは様々です。
ダイビングは、何本潜るかによって、1日にかかる料金が変わります。
だいたい前の日までに、希望の本数をダイビングショップに伝えます。
もしも当日、体調不良などで希望通りの本数を潜れなくても、
予定していた本数分のお金を支払う場合も多いです。
よくあるボートダイビングの潜り方としては、午前中に2本、午後1本。
2本だけ希望する人は、お昼休憩のときに船から降ろしてもらうか、
ほかのダイバーが3本目を潜っている間、船の上で待ちます。
私はいつもだいたい1日3本潜っています。
なぜなら、沖縄で潜ることが多いので、旅費を考えると、
1回のダイビング旅でなるべくたくさん潜りたいからです。
しかし、20年以上潜っていても、1日3本で疲れを感じるときもあります。
そんなときは早めに寝るなど対策をして、
次の日のダイビングに備えます。
●海外なら1日5本も潜れる「ダイブクルーズ」
国内では昼間3本+ナイト1本と、1日4本までが多いですが、
海外なら1日5本も潜れる場合があります。
以前に私が行った「ダイブクルーズ」がそうでした。
「ダイブクルーズ」とは、大きなクルーズ船で海を移動しながら潜るスタイルで、
海外で人気のダイビングツアーです。
「ダイブクルーズ」の場合、ダイビングは潜り放題が多いので、
1日に何本潜っても金額が変わりません。
私が行ったツアーは、「早朝、午前、午後、夕方、夜」と1日に5本潜ることができ、
すべて潜ったり、好きなときだけ潜ったり、人それぞれ自由に決められました。
不思議なことに、日本で潜ると1日3本でも疲れるのに、
「ダイブクルーズ」だとそれほど疲れずに5本でも潜れてしまいます。
なぜなら、「ダイブクルーズ」は潜っていない時間をクルーズ船で過ごすので、
日本のように小型船で潜るよりもかなり楽ちんだからです。
例えるなら、「ダイブクルーズ」は、
自宅で移動しながら好きな時に潜れるイメージです。
潜る少し前までベッドに横になったり、
移動中に美味しい食事を食べたりできるので、疲れにくく感じました。
ただ、海外の「ダイブクルーズ」は特別で、
日本で1日に5本も潜れるダイビングショップは、私は見かけたことがないです。
●ダイビングは量より質を大切に
せっかくダイビングに行くなら、1日に何本も潜った方がお得だと考える人もいると思います。
しかし、ダイビングは本数稼ぎをする趣味ではありません。
本数を増やすことばかりを目標にすると、
せっかくのダイビングを消化するだけになってしまいます。
ダイビングを始めたばかりの頃は、1本潜るだけでも疲れやすいです。
無理して3・4本も潜って体調を崩してしまっては、逆にダイビング代がもったいないです。
また、疲れると船酔いなどにもなりやすく、
悪い思い出につながってしまいます。
ダイビングは、経験本数が多いとベテランと言われますが、
私は量よりも質を大事にするのをおすすめします。
なぜなら、本数だけ多くても技術が置き去りで、
サンゴなどの海の生き物を傷つけているダイバーを見かけるからです。
本数を増やそうと焦らずに、1本ずつ質を大事に潜り続けていれば、
経験も技術も自然についてくると思います。
●1本ずつしっかり楽しんで増やしていこう
今の経験本数・この海・この日時、この1本は一生にたった一つの貴重なダイビングです。
経験が浅いときだからこそ、楽しめる海もあります。
1本1本、ダイビングが上達したり、新しい発見があったりするからです。
私はもう20年以上ダイビングをしていますが、
始めたばかりの人を見ていると、自分ではもう味わえないキラキラした1本を感じ、うらやましくなることがあります。
1日に何本も潜ろうとするより、今しかできないダイビングを1本ずつ大事にする方が、
上達しながら長く続けられると思います。
今日出会えた海を楽しんでいれば、気づけば本数は増えていくものなのですから。