ソニーWH-1000XM5 世界最高のノイキャン性能ヘッドホンをレビュー!
ソニーといえば、オーディオ技術において世界的に認められた存在だ。
それは重々知っている。
だが、私と同じように天邪鬼な読者の中には、
ソニーを買えば間違いないという気持ちもある反面、
なぜかソニー以外に目を向けてきた人もいるのではなかろうか。
(ということは、天邪鬼ではない読者は、ここで読むのをやめて、
さっさとソニーを買いに行けばいいのである。)
今日はそんな天邪鬼な自分を見つめ直し、素直な気持ちで
ソニーの完全ワイヤレスヘッドホンWH-1000XM5をレビューしていこうと思う。
Contents
⚫︎まずはソニーWH-1000XM5の基本のスペックだ!
発売日は2022年5月27日、ソニーストアの価格は2024年1月の時点で
59,400円(税込)だ。
カラーはブラックとプラチナシルバーの2色展開。
電池持続時間はノイズキャンセリングをオンにした状態で最大30時間、
オフにした状態で最大40時間。
1日に2〜3時間程度の視聴であれば1週間以上もつことになる。
PD充電にも対応しているので、
3分の充電で3時間再生できるのもありがたいところ。
付属品はキャリングケースと、本体を充電するためのUSB type-Cケーブル、
接続ケーブル、保証書、リファレンスガイドだ。
この付属のキャリングケースがなかなか良くて、
本体を収納していないときには小さく畳んでコンパクトになるケースだ。
WH-1000XM5のビジュの美しさにも注目したい。全体的に高級感のあるマットな
質感、イヤーパッドはソフトフィットレザーで柔らかくて装着感は快適だ。
頭の大きさに合わせて伸縮する部分も、ススーと滑らかに、
何とも高級感のある仕様だ。
⚫︎世界最高のノイズキャンセリング、外音取り込みモードを体感!
ノイズキャンセリングと外音取り込みモード(アンビエントサウンドモード)の
切り替えは左キャビネットにあるボタンでできる。
さらに「Headphones Connect」アプリを使えば、
外音取り込みモードは20段階での調整ができる。
ノイズキャンセリングをオンにすると、それまでの雑踏音が打って変わって
静寂になり、音楽と自分の世界になる。
目から入ってくる情報と耳に入ってくる音の違いによる違和感なのだろう、
ある程度慣れてきた感覚ではあるが、新しく試すヘッドホンの時には
いつもゾワっとした感覚がある。
これも慣れなのだが。
このソニーのWH-1000XM5は、ソフトフィットレザーで包み込まれていることも
あってか耳にフィットし、とても没入感のあるイズキャンセリングだ。
これまで私が試したヘッドホンの中で一番すごい。
ノイズキャンセリングでも音の種類によっては聞こえてくるよな、
という諦めを覆されるようなレベルだ。
続いて、外音取り込みモードを試してみる。
すごい。とても自然に聞こえる。
ヘッドホンをしていないような感覚に近い。
段階調整も試してみたが面白い。
あまりにも外音が聞こえないと不安に感じることもあるかもしれないが、
この段階調整機能で、
その環境にあった自分にとって心地良いレベルが選べてありがたい。
⚫︎ハイレゾ音源で聴く、ソニーWH-1000XM5が奏でる世界観。
冒頭でも述べた、私がソニーを避けてきた理由、
それは単なる天邪鬼な性格によるものだけではない。
私は主に聴く音楽がEDMなのだが、なんとなくEDMを聴くイヤホンや
ヘッドホンにソニーは選択肢として上位には上がりにくいのである。
(私の個人的な見解を含む。)
しかし、すでにノイズキャンセリングと外音取り込みモードの性能の高さに
驚いている私は、EDMとの相性は如何なるものか、ドキドキしていた。
さて、いざ実感!
おお!これがソニーか。WH-1000XM5が奏でるEDMか!うむ、くるしゅうない!
忠実感とその中に感じる音楽への情熱。いい。いいわ!
LDAC対応機器との接続ならワイヤレスでもハイレゾ音源を、
またMP3やCD、ストリーミングでも、アップスケーリングして
ハイレゾ級の音を楽しめるのはすごい。
ロックや演歌も聴いてみたが、すごくクリアで心地良い。楽しい!
⚫︎ソニーWH-1000XM5の使いこなしたい便利な機能3選!
*自動モード切り替え
ぜひ使いこなしたい機能として、スマホのGPSとの連携がある。
よく行く場所を認識し、ヘッドホンが自動でモードを変えてくれる機能だ。
この機能の加速度センサーバージョンもある。
止まっている、走っている、乗り物に乗っているなどを認識してくれるのだ。
私の場合、職場の休憩室ではノイズキャンセリングがONになり
誰も私の邪魔をしないでモードに、電車通勤の時には
うっかり乗り過ごし防止のため、外音取り込みモードに
自動で切り替えてくれるのは非常に便利な機能だ。
*「スピーク・トゥ・チャット」
自分が声を発すると音楽が停止、外音取り込みモードに切り替わり、
会話が始められる機能「スピーク・トゥ・チャット」には驚いた。
私は趣味で友人とインラインスケートをするのだが、音楽を聴きながら滑る。
滑っている者同士、すれ違った時にちょこっと喋ったりするのだが、
そんな時に使ってみたい機能である。
*タッチセンサーコントロールパネル
右ハウジングはタッチセンサーコントロールパネルになっていて、
再生や曲送り、音量調節、受話/終話などの操作ができる。
また、このパネルに触れている間、一時的に音楽の音量を下げて、
周りの音を聞きやすくするクイックアテンションモードもある。
⚫︎まとめ
今まで、なんとなくソニーを避けてきた天邪鬼な私も、
WH-1000XM5のノイズキャンセリングと外音取り込みモードの性能の高さには
脱帽した。
ソニー信者にとっては間違いない逸品、その他の人にとっても
一目置くべき逸品となっている。ぜひ店頭などで体感していただきたい。