スター・ウォーズには幻の9部作構想があった!その内容は?
大人気SF映画シリーズ、スター・ウォーズ。
今回はそんなスター・ウォーズの原作者であったジョージ・ルーカスが考えていた
幻のスター・ウォーズ9部作構想についてお話ししていきます。
2019年に上映された「スカイウォーカーの夜明け」を持って、
シリーズが一旦終了したスター・ウォーズシリーズですが、
実はこれらとは別にジョージ・ルーカスが構想していた
スター・ウォーズ9部作構想というものがありました。
今回は、ジョージ・ルーカスが構想していたスター・ウォーズ9部作構想の詳細、
そしてそれらについてのファンの反応についてお調べしました。
1:ジョージ・ルーカスが考えていた幻の9部作構想
2020年、「The Star Wars Archives 1999-2005」という本が出版されました。
この本は、ジョージ・ルーカスが監督していたエピソード1から
エピソード6までの情報をまとめたアーカイヴ的な本であり、
ジョージ・ルーカスのインタビュー的な文章も掲載されていました。
この本の中で、ジョージ・ルーカスは以下のように語りました。
「私は最初の三部作は父の物語、次の三部作は息子の物語、そしてその次の三部作は娘と孫の物語を考えていたんです。
私が考えていたエピソード7・8・9はちょうどイラク戦争の時に考えられていたストーリーなので、
再建は戦争より難しいというようなテーマを込めるつもりだったんです。」
なんと、ディズニー主導のスター・ウォーズ9部作とは
違うストーリーを考えていたのでした。
さらにこのストーリーの中では主人公はレイア姫であり、
彼女が銀河共和国を再編し、再び立て直していくといった内容が描かれる予定であったことが明かされます。
そして、最終的に「最後に選ばれしもの」となるのは、
レイアであったというテーマ性をこめてストーリーを展開していく内容であったといわれています。
これはこれで、面白そうですね!
ちなみに、レイアの兄であり、旧三部作の主人公であった、
ルーク・スカイウォーカーは絶滅していたはずだったジェダイの生き残りをみつけ、
若い世代のジェダイたちを訓練していくという話になる予定であったそうです。
つまり、兄妹そろって、かつて宇宙を恐怖のどん底に叩き落した父の尻ぬぐいをして、
宇宙をまとめ上げていくという壮大なスケールの話が展開される予定であったといわれています。
ファンの多くはこの情報をみて「なんでこっちを映画化しなかったんだ」
というような意見を多くしていました。
やはり、ディズニー主導で作られた新三部作に拒絶感を覚えるファンは多くいるみたいですね。
2:メインの悪役はダース・モールだった
そんなジョージ・ルーカスが構想していたスター・ウォーズ9部作ですが、
本作の悪役は銀河皇帝ではなく、エピソード1に登場した悪役のダース・モールの予定でした。
エピソード1で死んだはずのダース・モールでしたが、
実は生存しており、宇宙の暗黒街に君臨する大物のギャングとして、
暗躍を張り巡らせているという設定がありました。
ルーカスが構想していたスター・ウォーズ9部作では、
かつて帝国の兵士であったストームトルーパーたちが、
投降を拒絶し、自分たちの国を生み出したりするなど、
混成とした状況でダース・モール率いる宇宙のマフィアが勢力図を広げていく中で、
レイアとダース・モールが銀河共和国の実権を巡って、争いあうという内容になる予定であったといわれています。
これは、現在のメキシコをはじめとした南米諸国で
全く似たような状況になっています。
力を持ちすぎたマフィアやギャングといった犯罪組織が増長し、
国内の政府や軍よりもある意味力をもってしまうことで、国内が乱れてしまう、
この危険さをルーカスは描こうとしていたのかもしれません。
どうやらジョージ・ルーカスは現実社会の様々な問題を、
9部作構想にはめ込もうと模索していたみたいです。
このダース・モールが銀河の暗黒街を牛耳るマフィアの大ボスであったというアイデアは、
「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」などにもその骨組みは受け継がれていっています。
しかし、ルーカスが構想していた作品の中では、ダース・モールはダース・タロンという少女を教育するようになり、
彼女が新しいダース・ベイダーとして、レイア姫の前に立ちふさがるという内容になっていくことが考えられていたといわれています。
まさに女性ヴィランvs女性ヒーローという現在でいうところの
「ポリコレ」を先取りしたような内容にする予定だったのでしょう。
3:スター・ウォーズ9部作構想はなぜ実現しなかったのか
聞いてみるだけでも面白そうな、ジョージ・ルーカス原案のスター・ウォーズ9部作なのですが、
なぜ実現しなかったのか、というと純粋にスケジュールのズレからくるものでした。
実はスター・ウォーズのファンの間では有名な話なのですが、
ジョージ・ルーカスはスター・ウォーズについてあまり興味がなく、
本当にやりたいのはSFとは無縁のシリーズではないかといわれています。
ディズニーが計画しているスケジュールと、ルーカスのスケジュールにあわなかったことから、
ルーカスとしては、今更「スター・ウォーズ」に時間のペースをかけることもない、
と考えたことから、ルーカスがディズニー側にシリーズのストーリーを任せたことで、
この9部作構想は実現することはなかったのだとの事です。
つまり、あまり時間をかけてこだわることがルーカスにとっては
あまり価値があるとは見いだせなかったからこそ
ディズニー主導でシリーズが作られていったということになりますね。
まとめ
今回は、ジョージ・ルーカスが模索していた幻のスター・ウォーズ9部作構想について、
その情報の様々なをご紹介しました。
まとめると、以下のようになります。
ルーカスが考えていたスター・ウォーズ9部作構想は共和国を再編しようとするレイアが主人公だった
スター・ウォーズ9部作構想の悪役は銀河のマフィアの顔役となったダース・モールをルーカスは企画していた
ディズニーとルーカスのタイムスケジュールがあわなかったので、スター・ウォーズ9部作構想は没となった
いつかどこかで、ジョージ・ルーカスの没アイデアを映像化してほしいですね!