ジェットスキーこそマナーが大切なマリンスポーツNo1
マリンスポーツの中でもエンジンを使う数少ないスポーツであるジェットスキーは、
他マリンスポーツに比べて影響度が大きく、
より一層マナーを守って遊ぶ必要があります。
のんびりゆっくりと楽しみたいという人もいれば、
アクティブに遊びたいという人もいるのがマリンスポーツですが、
その多様性からマナーを守って互いに迷惑をかけないことはとても大事。
今回はそんなジェットスキーで楽しく遊ぶためのマナーを紹介したいと思います。
ジェットスキーとは
ジェットスキーとは、水上バイクの別名で、エンジンを動力として水上を滑走し、
風を切り裂く楽しいマリンスポーツのひとつです。
湖、海、川など、さまざまな地域で楽しむことが可能です。
遊び方も千差万別で個人でスキルを磨いたり、大胆に風を感じるために滑走して楽しんだり、
友達や家族と同時に楽しい時間を共有することもできます。
車同様に操縦するためには専用の免許が必要になり、
免許を取得した人しか運転はできませんが、免許の更新が5年に1度であり、
車のように年中乗っているわけではないので、
ルールやマナーを忘れてしまっている人がいるのも事実です。
マナーを守って安全に遊ぶ重要性
ジェットスキーはマリンスポーツの中でも珍しいエンジンを使う乗り物であり、
その推進力や機動性は水上スポーツでもトップクラスです。
しかし、その分他のマリンスポーツへと影響を与えやすいことを忘れてはいけません。
陸上と違い水上バイクで滑走すると波が発生し、
その波は水面を伝わって広い範囲へと拡散してしまいます。
そのため、場所によってはダイビングやシュノーケルなどを静かな水中を楽しみたい人の邪魔になりますし、
波によって流される可能性もあります。
また走行速度60km/h以上を出すことができる水上バイクがほとんどであり、
人と接触してしまうと重大事故になりかねません。
水の中だから被害が少なそうと思うかもしれませんが、
むしろ海面から浮いている部分は肩より上、つまり接触する部位の大半が頭部となるのです。
そのため事故が起こらないように、航行範囲以外では遊ばない。
岸辺ではゆっくり走行するなどのマナーを守った走行が必要です。
自然環境への配慮
排ガスの問題は車やバイクだけではなくジェットスキーでも同様です。
むしろ排ガスを水中に排出しているのでより悪いとも言われています。
無駄にエンジンを吹かすのは当然マナー違反ですが、
定期的にメンテナンスを行わないジェットスキーでの走行も、
無駄に排ガスが排出されてしまうため気を付けましょう。
走行場所によっては、生態系への配慮も必要です。
特に浅瀬や岸辺に生態系がある場合近づくことによって、
海底をかき回してしまったり、騒音で野生生物が逃げてしまうこともあります。
ジェットスキーのエンジン音は意外と大きく、
海中にもよく響きますので、無用な場所には近づかないようにしましょう。
他にも転倒した際に固定せずに置いていたものが水中に投げ出されてしまい、
そのままごみとなってしまうケースも珍しくありません。
そのため不要なものは持って運転しない。
必要なものもきちんと固定するなど、
不慮の事故が起きても水を汚さないようにしましょう。
他マリンスポーツ愛好家との共存
ジェットスキーが起こす波や騒音は、
ボート等人力でマリンスポーツを楽しんでいるや水中を観察しようとする人たちにとっては邪魔でしかないものです。
滋賀県の琵琶湖では「2ストエンジンが搭載されたジェットスキーは航行禁止」
といった内容の発令が出ていますが、
実際は2ストエンジンが環境に悪影響だからというだけではなく、
他マリンスポーツ等のためジェットスキーを排しようとしたためとも言われています。
そのようなことも起きてしまうため、
きちんと遊ぶ際は航行可能な水域を把握し、岸辺などの人がいる場所では決して速度を出さず、
海中アクティビティを楽しんでいそうな場所には近づかないなどの
マナーを守って他マリンスポーツ愛好家との共存していく必要があります。
まとめ
車に乗ると強気になる人がいますが、
それを「ドレス効果」と言います。無意識に運転している車の力強さを
自身の能力と勘違いしてしまうことです。
ジェットスキーでも同様の事象で気が大きくなってマナーを守らない人もいます。
しかし、実際にはその扱う力の強さと影響力の強さから、
一番謙虚にマナーを守らなくてはいけないのがジェットスキーなのです。
皆さんもジェットスキーに乗る前には、きちんと自分は謙虚だろうか。
マナーを守れているだろうか。と自問してから、乗るようにしてみてはいかがでしょうか。