シュワルツェネッガー主演刑事映画ベスト3

80‐90年代のハリウッドを代表するアクションスター、アーノルド・シュワルツェネッガー

日本では「シュワちゃん」というあだ名と玄田哲章さんの名吹き替えにより
高い評価と人気を得ることができました。

そんなシュワルツェネッガーですが、
実は複数の刑事映画で主演を務めていることがありました。

今回は、そんなシュワルツェネッガーの主演する刑事映画の中でも
特に面白い作品ベスト3をご紹介します。

米ソ刑事の友情を描いた映画から、コメディ映画、最後は少し寂しい終わり方をする
ファンタジー映画までその数々をご紹介しますので最後までお楽しみください。

第一位 米ソ刑事の友情を描いた痛快活劇「レッドブル」


1988年公開のアクション映画「レッドブル」は、当時冷戦末期に陥っていた
アメリカ・ソ連の刑事同士の友情と共闘を描いたアクション映画となっています。

アメリカを代表するヒーローのシュワルツェネッガーでしたが、
実はシュワルツェネッガー自身は、オーストリア系のアメリカ人であったりします。

そんなシュワルツェネッガーが演じるのはソビエトの刑事であり軍人のイワン。

イワンは、ソビエトの麻薬市場を牛耳っているグルジア人マフィアビクトルを
追いかけておりましたが、仲間の刑事たちをビクトルによって殺されてしまいます。

ビクトルはアメリカに逃亡、イワンは彼を捕まえるために渡米します。

そこで、アメリカ人の刑事であるシカゴ市警のアートと共闘をしますが、
お調子者でプレイボーイのアートに堅物でマッチョなイワンは若干辟易し始めます。

アートもアートで冗談をいわずに、アメリカに馴れようとしないイワンに少し苛立ちを覚えます。

二人はケンカをしながらも、ビクトルの情婦であるキャットと接触、彼女に協力を求めます。

キャットは狂暴無比で残酷で、人を殺すことに躊躇がない悪人であるビクトルに内心怯えていため、
イワンたちに協力をすることを約束してくれました。

しかし、後日キャットは惨殺されていました。

イワンたちは、自分たちのせいでキャットが死んだことを後悔しながら
ビクトルを追い詰めようとします。

果たして彼らはビクトルを追い詰めることができるのでしょうか。

本作は、シュワルツェネッガー扮する堅物タフガイの刑事と、
ジェームズ・ベルーシ演じる軽薄なアメリカの刑事の凸凹コンビの友情を描いたアクション映画で、
セリフをしゃべるのが苦手なシュワをうまくベルーシが補佐しています。

また、本作のヒロインポジションにあたるジーナ・ガーション扮するキャットが
まさか途中で殺されるという事態も起きてからは、
次第に本作は徐々にシリアスなトーンになっていきます。

さらに本作の悪役であるビクトルは狂ったサイコパスでありながら、
恐ろしく冷静で慎重な性格で中々捕まえることができません。

そんな凶悪無比なサイコパスを追い詰める米ソ刑事の友情を本作はこれでもかと楽しめます。

ちなみにチョイ役でシュワルツネッガーになぎ倒されるアジア系のロシア人役を
日本人プロレスラーのタイガー戸口が演じていました。

どうせならシュワルツェネッガーと取っ組み合いを長い時間かけてやってほしかったのですが…
そこはみせずにあっさりとやられました。

第二位 空想世界の英雄の悲哀「ラストアクションヒーロー」

1993年に公開されたアクション映画「ラストアクションヒーロー」は公開当時は
「世紀の失敗作」「シュワルツェネッガーのキャリアを終わらせた」といったような
評価がされていましたが、次第に評価が変わり現在では「シュワちゃん最盛期最後の傑作」として
評価されています。

本作はなんと、シュワルツェネッガーの大ファンである少年ダニーが、シュワルツェネッガーの
作品である「ジャック・スレイター」シリーズの作品世界に迷い込んでしまうという
まさかの異世界転生物。

大抵の場合、ここ最近の「小説家になろう」に代表される異世界転生物はチート能力を使用して
空気を読まない大暴れをしますが、ここはシュワルツェネッガーの映画。

そんなチート能力などありません。

シュワルツェネッガー、特に「ジャック・スレイター」シリーズのファンであるダニー少年はある日、
友人であり映写技師の老人に「大魔術師フーディーニの魔力がこもったチケット」を手渡します。

それを使い、映画の世界に迷い込んだダニーは、
そこであこがれのヒーローであったジャック・スレイターに遭遇します。

ジャック・スレイターはシュワルツェネッガー主演の刑事映画シリーズに出てくるヒーローで、
正義を守るまさに英雄のような性格をしていました。

しかし、ジャックは過去に子供を失っており、
ダニーをうっとうしくおもいつつも息子を重ね彼に愛おしさを感じ始めます。

ちなみにダニーが迷い込んだ世界は、アニメのキャラがいたり、
T-1000がいたりとしっちゃかめっちゃかな世界で、ダニーは興奮しながらも困惑します。

しかし、次第に映画の悪役であるベネディクトはこのダニー少年が魔法のチケットを使い
現実世界からやって来たと知ると、現実世界を支配しようと模索します。

果たしてジャックとダニーはベネディクトの陰謀を止めることはできるのでしょうか。

本作はまさか映画の世界の主人公が現実の世界に来るということで、
多くの衝撃がジャックを待っていました。

まず、映画の中の世界の住人であるジャックが自身が映画のキャラであることに
衝撃を覚えるシーンがあります。

そして、その中で家族を失ったことも脚本上の存在であると知り、ふさぎ込みます。

考えてみればもしも自分の人生が誰かの描いた脚本でしかないとすれば、
かなりショックでしょう。

また、ジャックが、演者であるシュワルツェネッガーに遭遇するという場面もありました。

このシーンでは、まさかの一人二役なのですが、
どうやらジャックはシュワルツェネッガーが気に入らないようでむすっとした態度で接します。

ここもどこか悲哀がこもっています。

最終的にダニーとジャックはお別れになりますが、
ここで撮るジャックの仕草が何ともいえないカッコよさで満ちています。

確かに本作で一時シュワルツェネッガーのキャリアにひびが入りましたが、
本作の持つ輝きは止めようがないでしょう。

現在では、評価は一転しその切ないエンディングに高評価をされることが多くあります。

第三位 堅物刑事が幼稚園の先生に「キンダーガートンコップ」

1990年に公開されたアクションコメディ映画「キンダーガートンコップ」は、
子供嫌いの堅物刑事が、マフィアの大物を捕まえるために幼稚園に潜入捜査をする作品となっています。

シュワルツェネッガーは本作での出演がきっかけとなり、
コメディ映画の仕事を多く演じるようになり、ハリウッドのスターダムにのしあがっていきました。

刑事のジョン・キンブルは麻薬組織のボスであるクリスプを追いかけていました。

しかし、中々捕まらないクリスプに業を煮やしたキンブルはクリスプの息子がいる
幼稚園の先生に扮し潜入捜査する道を選びます。

ところが、キンブルは大の子供嫌いでした。

本当は相棒のオハラがやる予定でしたが、何と運悪く食中毒にかかり、
その役はキンブルが引き受けることとなったのです。

子供嫌いのキンブルは、悪戦苦闘しながら子供たちを自分なりの方法で指導していきます。

そして、やがてクリスプを捕まえる機会がやってきました。

果たして、キンブルはクリスプを捕まえることができるのか。

本作はキンブルのぎこちないながらも、子供たちの問題を解決しようとする姿がかわいくみえます。

現実世界の日本の無責任な教員と比較すればキンブルはまだ、子供に愛がある方でしょう。

いずれにせよ、本作でのヒットがきっかけでシュワルツェネッガーは
ライバルだったスタローンに演技の差を見せつけ、勝利しました。

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まとめ

今回はシュワルツェネッガーが主演する刑事映画ベスト3を決めました。

●「レッドブル」は米ソ刑事の友情を描いたアクション映画
●「ラストアクションヒーロー」は映画の世界の刑事が現実世界に行ったり来たりする映画
●「キンダーガートンコップ」は子供嫌いの堅物刑事が幼稚園に潜入捜査するコメディ映画

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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