グリーン牧場で西部劇の世界を楽しむ? その世界を楽しむ場所がある?!
「グリーン牧場」とは「伊香保グリーン牧場」のことです。
上毛三山のひとつである榛名山の麓にあり、伊香保温泉からほど近い観光牧場です。
牧場内には牧羊犬、やぎ、羊、うさぎ、馬とポニーがいて、
動物たちとふれあうことができます。動物たちへのえさやり体験もでき、
日常生活にない貴重な体験ができます。
春は1500本の桜が咲き誇り、夏は牧草地がどこまでも広がり、
秋には紅葉とハロウィーンの大きなかぼちゃが来場者を迎えてくれます。
群馬県にある伊香保グリーン牧場と西部劇は一見するとつながりのないように思いますが、
グリーン牧場で西部劇の世界を楽しむことができるのか検証していきます。
●ウェスタンショーが行われていた
アメリカ西部の広大な自然を背景に繰り広げられる名誉を賭けた決闘、
迫力満点のガンファイト、西部に生きる人々の生き様を描いた西部劇は人気を集めたジャンルです。
この西部劇の世界を楽しむことができる場所が群馬県渋川市にあるグリーン牧場です。
この牧場でかつてウェスタンショーが行われていました。
西部劇に登場する街に入り込んだかのような感覚になり、目の前で迫力満点のガンファイトが繰り広げられました。
華麗な銃さばきを目にしたとき、思わず真似をしたくなるほどでした。
ショーの後、観覧客から選ばれた1人が頭の上にリンゴを置かれ、
ガンマンが銃で撃ち抜くという場面がありました。
その場面を見ていて息子の頭の上に置かれたリンゴを矢で射落としたという
スイスの伝説の英雄ウィリアム・テルを思い出しました。
日本に居ながらにして西部劇の世界を楽しめるウェスタンショーですが、
残念ながら行われておらず、現在はシープドッグショーが行われているそうです。
羊の群れが山の斜面を駆け下りてくる姿は圧巻です。
牧羊犬に威嚇された羊が障害物を突破するシープドッグトライアルも行われており、
牧羊犬の活躍を目にすることができるそうです。
●グリーン牧場以外に日本に西部劇の世界を楽しめる場所がある?
グリーン牧場では残念ながらウェスタンショーは行われていないです。
日本にいながらにして西部劇の世界を楽しめる場所はあるのでしょうか。
栃木県日光市に「ウェスタン村」という観光施設があります。
1973年に「鬼怒川ファミリー牧場」としてオープンし、
1977年に「ウェスタンショー」が行われました。
1982年に「ウェスタン村」に名称が変更されました。
西部開拓時代のアメリカを再現し、まるでその時代にタイムスリップしたような気分を味わえる場所でした。
2006年12月、施設の修繕を理由に冬期休業となりました。
現在に至るまで営業再開となることはなく、休業状態が続いているそうです。
●西部劇の町を再現したテーマパークがある
日本には残念ながら西部劇の世界を楽しむことができる場所がありません。
アメリカ・カリフォルニア州にゴーストタウンを観光地に再現した場所があります。
カリコ・ゴーストタウン公園です。
カリフォルニア州には300以上のゴーストタウンがあると言われています。
19世紀中頃のゴールドラッシュによって人々が押し寄せて町を作り、
金鉱や銀鉱が寂れていくと同時に人々も町から去って行きました。
カリコはゴールドラッシュが終わった後、
銀を採掘する人々が集まり、1887年に人口1200人に達しました。
銀価格の暴落を理由に数多くあった銀山は閉鎖され、
1907年にゴーストタウンとなりました。
1940年代に南カリフォルニアの農場主がカリコ一帯の土地を購入し、
ゴーストタウンの建物を遊園地へと移設していきます。
鉱山列車に乗って園内を一周することが可能で、食事や買い物、宿泊も可能です。
まとめ
日本にも西部劇の世界を楽しむことができる場所がありましたが、
今ではできなくなっています。
時代の変化と共に衰退したと言われる西部劇と重なるような気がします。
カリフォルニア州にゴーストタウンを遊園地に変えた場所があるので、
西部劇の世界を楽しむことができます。
自分たちの手で独立を勝ち取り、困難な状況の中でも道を切り拓いていくという
開拓者精神を持つアメリカだからこそ、西部劇がすたれることなく製作されているのでしょう。