キャンプでバトニングとおすすめの万能道具の紹介!自然を楽しむ
バトニングとは、ナイフで木や薪を削ったり割ったりする技術のことを言います。
キャンプ場やホームセンターで販売されている薪をそのままで火を起こすのは大変ですし、
多くの方は、恐らく斧や鉈で薪を割ることをイメージすると思われますが、
大きな薪を火で燃やそうとすると着火が難しいため、
ナイフを使用して薪を割る人も年々増えてきております。
ここでは、キャンプやアウトドア活動において役立つバトニングの仕方やコツ、
それらに適したおすすめのナイフなどの道具を紹介していきます。
Contents
●バトニングについて
バトニングの基本は、ナイフを使用して太い薪を細かく分割する技術です。
これによって、火の点火が容易になり、
調理や暖房に使うのが簡単になります。
ブッシュクラフトや焚き火をする際にも欠かせない動作の一つです。
バトニングを行う際には、薪が2種類あるので注意しましょう。
針葉樹と広葉樹と呼ばれる薪があります。
キャンプ場などで販売されており、
柔らかくて燃えやすい針葉樹を選ぶようにしましょう。
広葉樹は硬いので手斧が必要になってきます。
針葉樹と広葉樹の主な特徴
針葉樹の特徴は、松・杉・檜などの事を指し、
材質は柔らかく燃えやすいが燃え尽きるのが早いです。
広葉樹の特徴は、サクラ・ブナ・ケヤキの事を指し、
材質は硬く燃えにくいですが、燃焼の持久力が高いです。
●バトニングに向いているナイフについて
*ナイフの種類
バトニングをする際のナイフには、向き不向きがあります。
主にフォールディングナイフとシースナイフと呼ばれる2種類に分けられます。
フォールディングナイフは刃と柄が一体型になっており、
折りたたんで収納するのが特徴です。
折りたたみ式のため、叩いた衝撃で連結部分が壊れます。
シースナイフは、刃を折りたたまずにケースにそのまま収納するのが特徴です。
連結部分がないため、耐久性に優れています。
バトニング用のナイフとなれば、頑丈さが求められます。
刃がハンドルの後ろまで貫通しているフルタング構造と呼ばれるシースナイフを選ぶと、
より頑丈で安心して使用できるのでおすすめです。
決してフォールディングナイフで薪を割ろうとしないでください。
壊れた際に怪我をする恐れがありますのでご注意ください。
*刃の素材
ナイフの刃素材には主にステンレスとカーボンの2種類が使用されているのが特徴です。
ステンレスはサビに強く、メンテナンスが容易でアウトドア初心者に最適です。
カーボンはステンレスに比べるとサビやすいですが、耐久性と切れ味に優れております。
メンテナンスが必要不可欠で水分や汚れに注意が必要です。
筆者は、カーボンのメンテナンスを怠った事が一度あり、
サビてしまった事があったので本当にメンテナンスはしっかりとするように意識してください。
特にカーボンナイフは、メンテナンスをしていると愛着が段々とわいてきたりして
相棒のような存在になってくれたりします。
ナイフの素材選びは使用環境や好みに合わせて、
変化していきますので使い勝手と切れ味のバランスを考慮しましょう。
●おすすめの最強万能ナイフの紹介
筆者も愛用している、おすすめの最強ナイフと万能ナイフの2つをご紹介します。
一つ目は、創業130年を誇るスウェーデンのナイフブランドであるモーラナイフ。
価格帯も手ごろで初心者から上級者のキャンパーからも多くの支持を得ており、
幅広く活躍できる万能ナイフになります。
二つ目は、KA-BARというブランドです。
あまり馴染みのないブランドかもしれませんが、
200年以上の歴史がありイギリスにルーツを持つアメリカの老舗ナイフメーカーです。
Morakniv ガーバーグ スタンダード ステンレス
バトニングはもちろんのこと、ブッシュクラフトにも対応できる
鋭い切れ味と高い耐久性を誇っています。
全長229㎜・刃厚3.2mm・重量170gと軽量でありながら耐衝撃性があり頑丈です。
グリップは手に馴染みやすく安定感があります。これから始めるという方にもおすすめの一本です。
Ka-Bar ベッカー BK22 カンパニオン ナイフ
刃長121mm・刃厚6.6mm・重量422gの持ち主。
刃は、カーボンスチールが使用され、切れ味抜群です。
メンテナンスを怠ると錆びやすい。
重さがあるのでブッシュクラフトなどの細かい作業には不向き。
グリップの部分が滑りやすく、
専用の交換用ハンドルセットと一緒に購入し付け替えすることをおすすめします。
適した道具として、斧や鉈、ナイフ、専用のバトニングナイフなどがありますが、
選択肢は多様なので、自分の好みのニーズに合わせて選びましょう。
*バトニングの実践
薪を触るときは、必ずグローブをしましょう。
怪我防止だけでなく薪を割るときに力を入れやすいです。
準備が整ったら早速ですが実践していきましょう。
土の上などの不安定な場所で作業すると怪我する恐れがあるので、
安定している場所を見つけるか、薪台を準備して作業を始めましょう。
(2)薪は垂直に立て、なるべく木目に逆らわないように、
ナイフの背を棒などで叩きましょう。
ナイフが地面と水平になるように刺さり、固定されれば大丈夫です。
(3)垂直にナイフを振り下ろしましょう。
この時、力任せに振り下ろすのではなく、
ナイフを身体と平行になるように棒などで叩いて割っていくと
力がナイフに入りやすくなります。
(4)薪が割れたら完成です。
割れた薪は、焚火に利用するかフェザースティック作りに
挑戦するなどおすすめします。
ブッシュクラフト技術も習得しておくと
キャンプでの楽しみが一つ増えますよ。
筆者も実際にキャンプをする際は、
バトニングからブッシュクラフトまで一貫してやっております。
キャンプって意外と暇だったりしますが、
フェザースティック作りに夢中になって時間が過ぎ去っているときもしばしば。
焚火をする際は、枯葉や小枝、乾いた松ぼっくりがあれば火種にしてみてください。
着火剤の代わりになります。
細かい薪から太い薪へとあまり密集をさせずに空気が抜けるような
通り道を作って組んであげると火が全体的にまわりやすいです。
●キャンプで薪割りを楽しもう
バトニングは、最初のうちは上手くいかないかもしれませんが、
回数を重ねるごとに要領よく割れるようになります。
斧や鉈ではなくても、ナイフがあれば薪を割けますし、
ブッシュクラフトも同時に楽しめるのでぜひ習得しておきたい技術の一つです。
木を削ったりしてブッシュクラフトなどもできるようになると、
さらにキャンプやアウトドアが楽しくなりますよ。
近年、多くのキャンパーが楽しんでいる技術なので、
キャンプをする際にぜひ挑戦してみてください。
それでは、よきキャンパーライフをお過ごしください。