【映画】12モンキーズ ジョーンズ博士って?解説と考察
「12モンキーズ」(1995年)は、
巨匠テリー・ギリアムがメガフォンを取ったSF映画の金字塔となった
SFアドベンチャーサスペンス映画です。
短編映画「ラ・ジュテ」(クリス・マルケル作)にインスパイア―されて制作されました。
しかし、インタビューで「ラ・ジュテ」を鑑賞していないと発言しています。
ブルース・ウイリスとブラッド・ピットが出演し大ヒットしました。
第53回ゴールデングローブ賞(1995年度)で助演男優賞にブラッド・ピットが受賞しました。
映画公開から20年近くたった2015年、
テレビドラマにもなりシーズン1からシーズン4と人気ドラマにもなりました。
ドラマでは、ブラッド・ピットが演じた役をアマンダ・シュルが演じています。
ブルース・ウイリスが演じたコール役はアーロン・スタンフォードが演じています。
今回は、映画でもテレビドラマでも重要な登場人物で
キーパーソンとなったジョーンズ博士について考察します。
【ジョーンズ博士 キャスト ドラマと映画】
・映画のジョーンズ博士 キャスト
ジョーンズ博士-キャロル・フローレンス(声 宮寺智子)
声優の宮寺智子は、1956年10月4日生まれで熊本県出身。ウェンディ・クルーソンや
キャサリン・オハラの吹き替えをしています。
・ドラマのジョーンズ博士 キャスト
ジョーンズ博士 - バルバラ・スコヴァ(声:加良まゆみ)
1950年2月2日、ドイツ ブレーメン出身。
声優の加良まゆみは、1962年8月21日生。広島県広島市出身。X-ファイル シーズン10でコルクウィット医師の声で出演しています。
映画とドラマともに需要なキーパーソンを務めているのがジョーンズ博士です。
2043年にタイムマシンを発明し、タイムマシンを使ってウイルス拡散を未然に防ごうと画策するのが
12モンキーズの映画もドラマも見どころになっています。
コールを過去へ送り込みウイルスの謎を解明させる目的と
ウイルスで死んでしまった自分の娘を取り戻すことが出来ないか画策しています。
・ジョーンズ博士と2035年の科学者たち思惑
コールを未来に送り込みウイルスをばら撒いた犯人が、
12モンキーズであることに至りました。
犯人が分かったのにもかかわらず2035年の科学者たちは
12モンキーズ達を抹殺しようとはしません。
それは一体どうゆう事なのでしょうか。
ラストシーンで、ジョーンズ博士はドクター・ピータースに会い
握手をしてウイルスの元株をもらってきたのでした。
元々12モンキーズは、動物園に隔離された動物たちを開放するのが目的の団体でした。
ウイルスが蔓延した地上世界は、
かって動物園に隔離されていた動物たちが繁殖した楽園になっていたのでした。
ジョーンズ博士がドクター・ピータースにあった時の自己紹介で「私の職業は保険業。」
と科学者であることを隠して接近していることです。
これはどういうことでしょう。
ジョーンズ博士が自身のことを科学者と言えば
ドクター・ピータースに同じ職業の人間として警戒されるかもしれないと考えた結果なのでしょう。
つまり2035年の科学者たちは人類の99%を死滅させたウイルスを完全に阻止するのではなく
激減した少数の人類を生かすために努力したいと考えているのではないでしょうか。
動物の頂点に立っていた人類では、
人口が増えすぎたため地球に対してかなりのストレスになっていたのです。
ウイルスの猛威に触れた人類のほとんどは死に絶えました。
その結果、人類が激減したことで環境破壊や食糧問題
そして戦争など人類が起こす様々な地球へのストレスも激減したのです。
さらに、2035年に生き残った科学者たちは
世界を牛耳る特権階級者になっていました。
せっかく、人類の頂点になったのに
その座を明け渡してまで歴史を変える必然性を感じられなかったのかもしれませんね。