【意外と知らない】ロカビリーの意味って知ってる??知れば納得!!実は、、、
昔からある音楽ジャンル“ロカビリー“だが、
言葉の由来や意味を知っているだろうか?
アメリカにあった伝統的音楽と最新のビートが合わさって誕生した。
そこから1つの文化として形成されるまでの道のりは複雑で多様だ。
それはアメリカという国が移民によって建国されたため
住む人種が様々であったからだと推測される。
ロカビリーの言葉の由来は“ロックンロール+ヒルビリー“であるが、
意味はそれだけには留まらず定義も複雑である。
本記事ではロカビリーという言葉が誕生するまでと
その周辺ジャンルに目を向けて理解を深めていければと思う。
・アパラチアンミュージック
まず知るべきジャンルは“アパラチアンミュージック“だ。
元々はイギリス諸島からの移民によってもたらされたとされており、
様々な音楽の源とされている。後のロカビリーに通じる伝統音楽だ。
言葉の意味はアメリカ東部にあるアパラチア地方に入植したアイルランドや
スコットランドの人々により形成された。
そのためアパラチアの名前が入っている。
使用楽曲は主にバンジョー、フィドル、ダルシマー、ギターなど。
イギリスのバラードやフィドル音楽、讃美歌、
初期のアフリカ系アメリカ人によるブルース、
ヨーロッパ大陸の音楽など様々な要素を含んでいる。
移民の国アメリカならではの派生の仕方である。
アパラチアンミュージックは後に
カントリーミュージックと呼ばれる音楽の原型であるとされている。
現在アパラチアンミュージックとして演奏される音楽は、
より原始的な表現方法のものがそう呼ばれることが多い。
・カントリーミュージック
日本では“カントリー&ウェスタン“とも呼ばれることが多い。
細かくジャンル分けをするとウェスタン・スウィング、ボッパー、
レッドダート、ブルーグラス、ナッシュビル、ラバック、ヒルビリー、
マウンテンソング、ホンキートンクなど膨大な数がある。
それらはアメリカでは総称として“カントリーミュージック“と呼ばれる。
ロカビリーの意味に密接な関係がある“ヒルビリー“は“カントリー“と同じジャンルに
カテゴライズされ大きな違いは無い。
混同されがちな“ブルーグラス“と“カントリー“は
どちらも山で働く移民たちによるマウンテンソングが発祥。
しかし異なる特徴がある。ブルーグラスにはマンドリンとバンジョーが使用され
ボーカルが複数人いてハモる。
カントリーの場合はスティールギターが必ず使用される。
なおブルーグラスの意味は第一人者のビル・モンローのバンドが
ブルーグラスボーイズであったことから。
酒場で演奏される場合は“ホンキートンク“、赤い土があるテキサスでは“レッドダート“、
スウィングジャズとカントリーを掛け合わせた“ウェスタン・スウィング“など
場所や特性によって意味や呼ばれ方や演奏の特徴も異なる。
全ては元を辿っていくとアパラチアンミュージックに行きつく。
・ロカビリー
本題のロカビリーの意味であるが“ロックンロール+ヒルビリー“が
語源であるとされている。
カントリーと同じ意味であるとされている“ヒルビリー“は
こちらの言葉の方が古くからあり、
カントリーミュージックという総称が使われ始めたのは1958年以降であるとされている。
ロックンロールの台頭により、後年まとめて語られるようになった。
ヒルビリーという言葉は蔑称で“田舎者のやる音楽“という意味だとされている。
地方の山で働く人々により形成されたため、
泥臭く訛りの強い歌い方からそう呼ばれた。
こうした移民による伝統的音楽であるヒルビリーのビートを強調した音楽が
1950年代から演奏され始め“ロカビリー“と呼ばれるようになった。
ロカビリーのもうひとつの語源のロックンロールは元を辿ると
アフリカ系アメリカ人によるリズム&ブルースに行きつくとされている。
迫害されていた人々により演奏され派生していった音楽。
異なる性質を持つ2つの音楽が結びつき新たな文化が誕生した。
その功績はエルヴィス・プレスリーやバディ・ホリーらによるところが大きい。
どちらも田舎で生まれ育ったため、様々な人種が暮らしており
異文化を吸収することができた。
その中から新しい価値を見つけ文化を作り出した。
そうして出来たロカビリーは一般大衆にも広く受け入れられ大ブームを巻き起こした。
まとめ
長い歴史の中で廃れてしまったこともあったが、
他ジャンルから新たな影響を受けて新生ロカビリーを意味する“ネオロカビリー“として
現在でもその文化は残っている。