【噂の真相】「東京merカー」がすごい!!実在の救命車両??実は、、、
2021年夏にTBS系列で放送されたドラマ
「TOKYO MER~走る緊急救命室~」は
東京都知事の特命により東京海浜病院内に設置された緊急救命チームである
東京merのメンバーが「絶対に誰も死なせない」という信念のもと
治療や手術を行う迫力のドラマです。
彼らが出動の際にはまるで宇宙ステーションのように
精密な装置にオペ室まで搭載したMERカーで事件事故現場に駆け付け、
その中で治療も手術もしてしまうのです!
しかしそんな事が実際に可能なのでしょうか?
1秒でも早くオペができれば、救える命がより多いことは間違いありません。
というわけで、東京merのような移動式の救命車両や
医療チームが実在にいるのか調べてみました。
●東京merの特徴
東京merの「mer」はドラマのサブタイトル「走る緊急救命室」の
名のごとくモバイル・エマージェンシー・ルーム(緊急救命室)の略です。
「モバイル」という単語により救命室を「持ち運べる」という事を
表している事がわかりますね。
救急車や消防車が病院に搬送するまでの救護と応急処置を行うとすれば、
東京merカーでは本格的な開胸・開腹手術までも行う事が可能です。
そのため、社内には麻酔科医の冬木先生(配役:小手信也さん)や
臨床工学技師の徳丸くん(配役:佐野勇斗さん)までもが乗車しており、
あらゆる状態に対応ができるようになっております。
ドラマ内でも徳丸君がこまめに東京merカーの機械のメンテをしたり、
喜多見先生(配役:鈴木亮平さん)たち自ら洗車をしたりと、
merカーを相棒のほうに大事に扱っているのがわかります。
●東京merのような車やチームは実在してる?
今回調べたところ、残念ながら東京merカーはドラマの為に作ったものであり、
実在はしていないとの事です。
とはいえ、東京消防庁や陸上自衛隊の特殊な設備としては
小規模なオペ設備を搭載した車両が実在し、
またドラマ放送と同年の2021年には千葉県で日本初の国産ECMOストレッチャーを
搭載した「エクモカー」が登場し、話題となりました。
ただ、各大学病院に提携配備し、
劇中のような救護活動が日常的に行えるのかというと、
現実的には難しいようです。
MERカーの車両だけでも数千万円以上はかかる上に、
緊急出動のためにドクターやナースはもちろんのこと、
麻酔科や臨床工学技士などの専門医も確保する事はなかなか困難を極めます。
また、 夢のない言い方にはなってしまいますが、
喜多見チーフ達の超人的な救護シーンはあくまでフィクションであり、
危険な災害現場でレスキューや警察が止めるのを押してまで
瓦礫や炎の中人を助けに行く、などの捨て身の行為まではもちろん行えません。
ましてや都内だったら搬送可能な病院は多く、
応急処置以上の本格的なオペを狭い車内でやらざるを得ない状況も
希にはなってしまいます。
●今後への期待
ところで、東京merの企画時からのテーマが
「医療従事者への感謝とリスペクトを伝えたい」との事ですから
医療シーンには本格的な演出が徹底されています。
医療監修には名だたる救命救急医療のエキスパートの方達が参加しており、
当然merカーの設備内装についても、キャストがリアルな動きができるよう、
実際の手術室と比べ違和感がないデザインにされているとの事です。
つまりは現役の医療従事者達が実際の医療行為に必要な設備を想定し、
いわば「こんな緊急救命車両ならオペできる!」と思うものに仕上がっているのです。
東京merのような組織やmerカーは現在は実在はしていません。
ですが、あらゆる専門家の監修に基づき設計されたデザインと
ドラマの人気による認知度向上により、
将来的に実現化に向けての動きがあるかもしれません。
●さいごに
近年、大規模な災害や事故で痛ましい被害が増えています。
必要な場所に必要な医療が届く事の大事さを日々実感しています。
そんな時、東京merのような人たちが助けに来てくれたら
どんなに救われるでしょうか。
いつか、本物のmerカーと走る緊急救命チームの姿を見てみたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。