【保存版】アメリカ映画で特徴的な日本人の描かれ方を厳選した3作品!!
アメリカ映画の中から特徴的な日本人の描かれ方を
厳選した3作品から紹介していきます。
アメリカ映画に日本人が登場することがありますが、
映画における日本人の描かれ方に対して、実際の姿と違うことを思わず指摘したくなります。
アメリカ人は日本人に対して「生真面目である」、「勤勉である」というイメージがある一方で、
「何を言ってもイエスだけ言う」、「自分の意見を言わない」というイメージを持っているそうです。
アメリカ映画での日本人の描かれ方を知るために厳選した3作品で見る日本人の姿を紹介していきます。
●思わず笑いを誘う日本人が描かれたロマンティックな恋愛映画
アメリカ映画の中から日本人の描かれ方が印象的な1本目は1961年公開の映画『ティファニーで朝食を』です。
映画『ティファニーで朝食を』は、1953年公開の映画『ローマの休日』で王女役を演じてアカデミー主演女優賞を受賞した経歴を持ち、
「映画の妖精」と呼ばれているオードリー・ヘップバーンが主演の務めた作品です。
大都会ニューヨークを舞台に、自由気ままに暮らす女性ホリーとホリーが住むアパートに越してきた作家ポールが互いに惹かれ合っていく姿が描かれていきます。
この映画の中に、オードリー・ヘップバーン演じるホリーと同じアパートに住む日本人ユニヨシが登場します。
描かれ方はメガネを掛けて歯が出ている背が低い日本人で、写真家という設定です。
ことあるごとに同じアパートに住むホリーに抗議をしているのですが、しまいにはホリーに言いくるめられてしまう姿が何とも憎めません。
アメリカ映画『ティファニーで朝食を』における日本人の描かれ方について、映画のプロデューサーが差別的な描写という抗議に対して謝罪をしたそうです。
しかし、映画公開当時はユニヨシのような日本人の描かれ方が受け入れられていたそうです。
歯が出ていてメガネを掛け、背が低いという描かれ方はアメリカ映画の中でのこととして鑑賞することが良いかと思います。
●武士道精神を貫く誇り高きサムライ
日本人の描かれ方が印象的なアメリカ映画の中から紹介する2本目は『ラスト サムライ』です。
2003年に公開されたアメリカ映画で、監督を務めたのは『恋に落ちたシェイクスピア』でアカデミー作品賞を受賞したエドワード・ズウィックです。
黒澤明監督の『七人の侍』を想わせる雨のシーンがあります。
エドワード・ズウィック監督自身は『七人の侍』を観たことをきっかけに黒澤監督の映画を全て研究しようと決意したそうで、映画監督への道につながった作品へのオマージュといえます。
アメリカ映画『ラスト サムライ』は、近代国家へと生まれ変わろうとする日本へ渡った南北戦争の英雄オールグレンがサムライの生き方を理解していく姿が描かれています。
登場する日本人の描かれ方は偏見なく描こうとしている監督の思いが感じられます。
特にサムライたちは武士道精神を貫く誇り高き日本人として描かれていて、日々の鍛錬を欠かさない姿に日本人としての勤勉さや生真面目さを感じます。
トム・クルーズ演じる南北戦争の英雄オールグレンが日本語を学び、話す姿もあり、日本人に同化しようとする気持ちに胸を打たれます。
異なる文化や考え方に対して勝手なイメージを持つのではなく、自ら理解して受け入れていくことの大切さを感じるアメリカ映画です。
●日本人の描かれ方に対してアメリカと日本両国で賛否両論
アメリカ映画の中から日本人の描かれ方が印象的な作品3本目は『ライジングサン』です。
原作は『ジュラシック・パーク』で知られるベストセラー作家マイケル・クライトンによる映画と同名の小説で、映画『アンタッチャブル』でアカデミー助演男優賞を受賞したショーン・コネリーが務めています。
1993年に公開されたアメリカ映画で、アメリカの宇宙開発計画を基にした映画『ライトスタッフ』で知られるフィリップ・カウフマンが監督を務めました。
アメリカ映画『ライジングサン』は、ショーン・コネリー演じる刑事がある殺人事の謎に挑む姿を描いていきます。
日本人の描かれ方に対して、アメリカの日系人団体から抗議が出たと言われています。
アメリカ映画『ライジングサン』は、日本人は殺人事件が起きたアメリカに進出した日本企業がカネの力で犯罪を隠そうとすることやゴルフによる接待、
危険な団体とのつながりがあるという描かれ方をされています。
空前の好景気と円高を背景にしてアメリカに日本企業が進出し、ニューヨークの一等地にあるビルや美術品を買い占めるなど、アメリカと日本の間にある経済摩擦を引き起こしたことを教えられます。
アメリカ映画『ライジングサン』における日本人の描かれ方は反日感情をかき立てるようだとして、アメリカ人さえも不快感を示したそうです。
まとめ
アメリカ映画における日本人の描かれ方を厳選した3作品から紹介してきました。
アメリカ映画『ティファニーで朝食を』でミッキー・ルーニーが演じた日本人ユニヨシの描かれ方は、思わず笑いを誘ってしまいます。
映画公開当時のアメリカ人が抱いていた日本人の姿であると理解できますが、差別的な描写という声に対して、映画のプロデューサーが謝罪したことは初めて知りました。
トム・クルーズ主演のアメリカ映画『ラスト サムライ』では、誇り高き武士道精神を貫く誇り高き日本人という描かれ方に、エドワード・ズウィック監督の日本に対する深い理解を感じました。
映画『ライジングサン』は未鑑賞ですが、日本人の描かれ方があまりにもひどいということでアメリカ人でさえも反感を持ったことを初めて知りました。
アメリカ映画における日本人の描かれ方の変化を深く知りたいと思います。