『2001年宇宙の旅』という映画の内容は? ジャンルと内容を詳しく解説!
『2001年宇宙の旅』はスタンリー・キューブリックが監督を務めた1968年に
公開されたSF映画です。
人工知能、地球外生命体、人類の進化、科学技術の可能性を題材にしている
壮大かつメッセージ性に富んだSFのジャンルに入る映画です。
イギリス人作家アーサー・C・クラークによる短編小説を原作にして、
監督を務めたスタンリー・キューブリックと共にアーサー・C・クラークは
脚本を執筆しました。
映画史を代表する不朽の傑作SF映画と評価され、極端に少ないセリフや
長回しのカメラワーク、クラシック音楽を使用した斬新な設定が印象に残ります。
●1:映画『2001年宇宙の旅』のストーリーは?
人類が月に居住するようになった時代、月にあるクレーターの地中から
謎の石碑が発見され、宇宙評議会のフロイド博士が調査に向かいます。
18か月後、最新の人工知能「HAL(ハル)9000型コンピュータ」が搭載された
宇宙船ディスカバリー号はデビッド・ボーマン船長、フランク・プールら5名の
乗組員を乗せて木星探査のために航行していました。
木星探査へ向かう途中、HALは探査計画に対して疑問を抱いていることを
打ち明け、ボーマン船長とプールはHALの不調を疑うのでした。
●2:スタンリー・キューブリックが監督を務めた
SF映画ジャンルとして最高傑作と評価されている『2001年宇宙の旅』で
監督と脚本を務めたのはスタンリー・キューブリックです。
1928年7月26日、アメリカ・ニューヨーク州生まれである
スタンリー・キューブリックは完璧主義者として知られる人物であり、
20世紀を代表する映画監督です。
13歳の誕生日に父親からカメラをプレゼントされたことから写真に熱中し、
雑誌『ルック』に撮影した写真が掲載されたことから
17歳でカメラマン見習いとして働きます。
その後映画界へ転向し、初の短編ドキュメンタリーを完成させ、
その後も短編のドキュメンタリーを製作していきます。
1953年に初めて長編映画を完成させますが、
作品に満足できないことから自ら封印してしまいます。
劇場デビュー作2作目『非情の罠』に続いて『現金に体を張れ』で高く評価され、
『突撃』で成功を収めます。
1960年公開の大作映画『スパルタカス』、イギリスに渡って1962年公開の映画
『ワリータ』を手掛けます。
『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するように
なったか』を監督し、1971年公開の映画『時計じかけのオレンジ』では
非行少年が模範的市民に生まれ変わる姿を衝撃的に描きました。
サイコ・サスペンスの傑作といわれる1980年公開の映画『シャイニング』で
監督を務めた際には、スティーブン・キングによる原作を大幅に改変したころから
原作者キングから反感を買いました。
『バリー・リンドン』、ベトナム戦争を描いた『フルメタル・ジャケット』でも
監督を務め、『アイズ・ワイド・シャット』では当時夫婦であった
トム・クルーズとニコール・キッドマンを起用しました。
1999年3月7日に心臓発作により70歳で亡くなり、『アイズ・ワイド・シャット』が遺作となりました。
●3:『2001年宇宙の旅』の続編が製作されていた
SF映画のジャンルに入る『2001年宇宙の旅』はセリフを極力省いて
視覚表現で映画を見る者に訴えるという作風が斬新であるという一方、
抽象的な内容や非情に難解な映画のエンディングに対する批判もありました。
賛否両論を巻き起こした映画『2001年宇宙の旅』には『2010年』というタイトルで
続編が製作されました。
1984年に公開された『2001年宇宙の旅』の続編である『2010年』は
アーサー・C・クラークによるSF小説『2010年宇宙の旅』が原作となっています。
出演を務めたのは『ジョーズ』で知られるロイ・シャイダー、
『クィーン』でアカデミー主演女優賞を受賞したイギリスの大女優ヘレン・ミレン、『2001年宇宙の旅』でデビッド・ボーマン船長役を演じたキア・デュリアが続編『2010年』でも同じ役で出演しています。
SF映画『2001年宇宙の旅』の続編である『2010年』で監督を務めたのは
アメリカ・ニューヨーク州出身のピーター・ハイアムズです。
1974年公開の映画『破壊!』で監督デビューを飾り、
1978年公開のSF映画『カプリコン・1』のヒットによって注目を集めました。
『カプリコン・1』は人類初の火星着陸が事実と異なっているという衝撃的な内容を
描いたSF映画であり、映画製作に協力的であったアメリカ航空宇宙局
「NASA」が映画の試写で内容を知ってから協力を拒否したことで
知られています。
まとめ
SF映画のジャンルに分類される『2001年宇宙の旅』について
解説してきましたが、セリフを極力省略して視覚で映画を見る者に訴える
という作風が斬新であるという評価を得た一方、
難解なエンディングの解釈をめぐって批判されました。
実は『2001年宇宙の旅』は未鑑賞ですが、
機会があれば鑑賞してみたいと思います。
個人的にはクラシック音楽が好きなので、映画『2001年宇宙の旅』の中で
クラシック音楽がどのように使用されているのか気になっています。
人工知能が映画『2001年宇宙の旅』に登場していますが、
気が付けば身の回りにも人工知能が生活の中に用いられていることを知りました。