『進撃の巨人』 ハンジ・ゾエ 巨人を研究する性別不明の人気キャラクターに迫る!
『進撃の巨人』は諫山創が2009年から2021年まで「別冊少年マガジン」に連載していた、
ダークファンタジーのマンガです。
アニメ化や実写映画化もされた、大人気作品です。
巨人が支配する世界で、巨人と人間たちの戦いを描いています。
『進撃の巨人』の第14代団長のハンジ・ゾエ。
初登場の時は分隊長でした。普段はメガネをかけていますが、任務になるとゴーグルをかけます。
身長が比較的高く、髪を無造作に束ねた中性的な容姿をしています。
男性なのか、女性なのか、判然としないため、読者の間で物議をかもすことがありました。
優しくて気さくな性格ですが、異常なほど巨人の研究を行っています。
周りからは変人扱いをされているほどです。
なぜハンジは、それほどまでに巨人を研究するのでしょうか?
ハンジの魅力とともに、真実に迫って行きましょう!
⚫︎ハンジの異常な愛情
『進撃の巨人』の中で巨人は悪です。
それなのにハンジは巨人に対する異常な愛情と言えるほど、生体研究に励んでいます。
巨人が好きだからでしょうか?いいえ、最初は他の仲間たちと同じように、
巨人への憎しみによって戦いを行っていました。
しかし切断された巨人の首を蹴り飛ばしたとき、
その不自然な軽さに気づいたのです。
自分たちが見ているものと巨人の本質は違うのかもしれない、と思うようになりました。
それから巨人に興味を持つようになり、実験にのめり込むようになっていきました。
行き過ぎた実験で食い殺されそうになるなど、
何度も危険な状況におちいり、部下たちに止められるほどでした。
それだけでなく、巨人に感情移入をすることもありました。
ハンジの巨人実験は、単なる興味だけではありませんし、
マッドサイエンティストでもありません。
巨人によって奪われた人間の自由を取り戻すための探求、実験だったのですね。
⚫︎男性か!?女性か!?ハンジの性別の謎
ハンジは身長が比較的高く、中性的な容姿のせいで、
男性なのか女性なのか読者の間でも物議をかもすことがありました。
作者である諫山創は、自身のブログで読者からハンジの性別を問われています。
それに対して諫山創は
「この質問を受けてそのキャラの性別は明言しない方がよさそうだと確信ましたw 」(原文のまま)と答えています。
つまり、敢えて性別を名言していないのです。
また、性別がわからないように工夫されていたのかもしれません。
ただ、『進撃の巨人』アニメ版のハンジには、
うっすら胸の膨らみが表現されていますし、声優も女性です。
また、実写版の映画では、ハンジを石原さとみが演じています。
女性である可能性がとても高いと言えますね。
⚫︎ハンジとリヴァイの関係は?
調査兵団に属する兵士長、リヴァイ・アッカーマンとハンジは、長年の戦友です。
リヴァイが戦いで傷を負ったときも、ハンジは彼を助け出しました。
ハンジの最期にリヴァイは「心臓を捧げよ」と言葉を贈っています。
そして立体機動装置を使って、
ハンジは巨人の群れに飛び込んで行きます。二人の絆に胸を打つものがありますね。
⚫︎まとめ
ハンジは巨人への憎しみを抱きつつも、
他の仲間たちとは違う目線で巨人を見ています。
ただ忌み嫌い、駆逐するだけではありません。
巨人を研究する姿には、私たちも学ぶことがあるのではないでしょうか。
例えば嫌いな人やモノに対して、研究をしてみると違った見方ができるかもしれません。
身近に起こり得るイジメや、世界で勃発する戦争も、
ハンジのようなアプローチがあれば、もしかしたら少しは平和をもたらすかもしれませんね。
私たちも見習いたいものです。
『進撃の巨人』の中では性別が不明なハンジですが、女性である可能性がとても高いです。かっこいい女性ですね。
性別なんて関係ないキャラクターだからこそ、魅力的で読者の心を捉えて離さなかったのかもしれません。