「海外ドラマ」懐かしの1970年代と現在のドラマ
日本ドラマでも海外ドラマでも、国によってドラマを作るセオリーが
異なってくると思います。
お決まりの「流れ」があるように思います。
犯人を崖っぷちに追いやって説得したり、
返り討ちにあって犯人に殺されかける寸前で警察がやって来るというように。
やはり良い作品はリバイバルされるなどして
後世にもその感動は語り継がれます。
今回は1970年代に絞って海外ドラマの人気を追ってみたいと思います。
Contents
●「海外ドラマ」1970年代の人気ジャンルは?
「海外ドラマ」とくにアメリカでは、
今のようにファンタジーものというよりは刑事もの、
探偵ものが多いように思います。
そこで1970年代に絞ってそれぞれのジャンルの人気の作品を
みていきたいと思います。
・「白バイ野郎ジョン&パンチ」
1977年米放送。ラリー・ウィルコックス演じる
真面目な癒し系のジョン・ベイカーとエリック・エストラーダ演じる
気が短くて奔放な性格のフランク・パンチェレロ(パンチ)の
白バイ警官の2人が南カリフォルニアを舞台に
当時実際にカリフォルニア・ハイウェイ・パトロールで採用されていた
カワサキZ1000POLICEのバイクでカーチェイスを繰り広げながら活躍します。
製作当時のアメリカは暴力的な印象が強かったが、
暴力シーンや銃撃戦を排したドラマに作り上げました。
・「探偵ハート&ハート」
1979年米放送。
ロバート・ワグナー演じる大富豪のジョナサン・ハートと
ステファニー・パワーズ演じるジャーナリストのジェニファー・ハート夫妻の
素人探偵のドラマ。
原案にシドニー・シェルダン、
製作総指揮にスペリング/ゴールドバーグ・プロダクションの
アーロン・スペリングが携わっています。
(「ビバリーヒルズ高校/青春白書」のトリ・スペリングの父親です。)
日本版ではジョナサン・ハート役の吹き替えに、
ラジオ番組「ジェット・ストリーム」の城 達也さんが演じられています。
オンタイムで「探偵ハート&ハート」を観ていない世代にとっては、
「ジェット・ストリーム」の活躍でギリギリ思い出に残っているのでは
ないでしょうか。
私も中学生の頃?夜な夜な聴いていました。
ナレーターやラジオのイメージが強かったので、
吹き替えもしていたというのは私にとっては新鮮な情報でした。
これを機に吹き替え版にも注目したいと思います。
・「ロックフォードの事件メモ」
1974年米放送。ジェームズ・ガーナー演じるジム・ロックフォードは、
無実の罪で5年間もカリフォルニア州の刑務所で服役させられていた。
出所後その体験を活かし私立探偵に変身。
マリブビーチに停めたトレーラーハウスが彼の事務所兼自宅。
愛車はゴールドのポンティアック・ファイヤーバード。
一部の警察関係者に目の敵にされながらも、
仲間の協力を得ながら難しい事件を次々に解決していきます。
ジェームズ・ガーナー役の日本版では、
俳優の名古屋 章さんが吹き替えをされています。
・「600万ドルの男」
1973年米放送。リー・メジヤース演じる
元宇宙飛行士スティーブ・オースティンが不慮の事故で
命は助かったが、重傷を負いNASAのメディカルスタッフに
よって施された手術でバイオニック・マンとして蘇った。
スティーブは政府の秘密情報機関OSIのエージェントとして活躍します。
(ちなみに当時リー・メジャースの奥さんでもある
「チャーリーズ・エンジェル」のファラ・フォーセットがゲスト出演しています。)
84歳になるリー・メジャースは、
「私立探偵マグナム」「CSI:NY」「フラーハウス」
「死霊のはらわたリターンズ」「コールドケース迷宮事件簿」
「グレイズ・アナトミー恋の解剖学」など2000年になっても
精力的に人気のドラマや映画に出演しています。
●「海外ドラマ」1970年代に活躍した女性の作品は?
昔からの海外ドラマだと、西部劇に出てくるような家庭を守る良き母親。
貧しいながらも旦那さんを支える優しい、
時には厳しい奥さんといったような役柄が表現されることが多いかと思います。
イメージも強いと思います。
最近では、ドラマ「スーパーガール」にも見られるように、
強くて優しい女性の正義の味方の存在が描かれるのも珍しくありません。
今と比べて1970年代の海外ドラマの傾向はどうだったのでしょうか。
・「チャーリーズ・エンジェル」
1976年米放送の探偵ドラマです。このドラマが一味違うのは、
大富豪のチャーリー・タウンセンドの探偵事務所で活躍する
女性3人の探偵の物語。
姿を公にしないチャーリーによってスカウトされた婦人警官のメンバーで
潜入捜査、カーチェイスなどの激しいアクションを交えて事件を解決します。
サブリナ・ダンカン役ケイト・ジャクソン、
ジル・マンロー役ファラ・フォーセット、
ケリー・ギャレット役ジャクリン・スミス
(「CSI:科学捜査班」のラボメンバー、
デビット・ホッジスの母親役として出演。)
シーズン途中で降板したファラ・フォーセットの代わりに
ジル・マンローの妹のクリス・マンロー役で登場したシェリル・ラッド。
ケイト・ジャクソンの代わりにボストン市警のウェルズ警部の娘
ティファニー・ウェルズ役シェリー・ハック。
警察関係者ではなく、被害者の友人というきっかけでティファニーの代わりに
入った、ジュリー・ロジャース役タニア・ロバーツという面々で
引き継がれていました。
後の映画版ではドリュー・バリモア、ルーシー・リュー、
キャメロン・ディアスが演じて「チャーリーズ・エンジェル」の人気が
再熱するほどです。
・「バイオニック・ジェミー」
1976年米放送されたもので、元々はドラマ「600万ドルの男」のエピソードの
一つでしたが、人気が出た為スピンオフとして制作されました。
それが強くて正義の味方のような女性が主人公とあって、
尚更嬉しく思います。
元プロテニスプレイヤーのジェミー・ソマーズは、
スカイダイビングの墜落事故で瀕死の重傷を負います。
彼女の恋人が、ある組織に頼みサイボーグ化に成功して
秘密諜報員になりますが、それと引き換えに恋人を含め全て
記憶を失ってしまったという悲しい誕生秘話もあります。
●1970年代に止まらず、リブートして帰ってきた!懐かしの海外ドラマ。
オリジナル版は1975年米放送、「特別狙撃隊S.W.A.T.」。
製作総指揮に「ビバリーヒルズ高校/青春白書」でお馴染みのプロデューサー、
アーロン・スペリング。
隊長のホンドー役をスティーブ・フォレストが演じています。
2017年米放送リブート版「S.W.A.T」は、
「クリミナルマインドFBI行動分析課」で一躍有名になった
俳優シェマー・ムーアが隊長のホンドー役で出演しています。
家庭のいざこざも抱えながら隊長として体を張る毎日を描く
迫力あるストーリー。
LAで多発する凶悪犯罪に立ち向かうLA市警察所属の特殊武装戦術部隊「S.W.A.T.」。
現在の「S.W.A.T.」のキャスティングでは
女性隊員も加わって、
アクションシーン満載で見事なチームワーク、
個性豊かなメンバーに生まれ変わってると思います。
●まとめ
今回は、1970年代の人気の海外ドラマをご紹介いたしました。
海外ドラマの特徴の一つには、派手なカーチェイスも織り交ぜた刑事、
探偵ものが人気です。
お国柄日本では派手なカーチェイスなどは想像もつかない演出で、
憧れで観てしまいますね。
1970年代にも女性も活躍するようなドラマも含め、
リブート版として現在でも魅力ある作品が放送されています。
これを機に1970年代の作品を見返してみませんか。