「推理小説のおすすめは?推理を楽しみながら日本の文化も理解できる1冊を紹介!」
推理小説は本当に色々な種類のものが世の中に出回っていますよね。
洋館や豪邸で事件が起きる「館物」。
電車やバスの時刻表から犯人がどうやって犯行を可能にしたのか
明らかにする「トラベルミステリー」など本当に様々です。
色々なジャンルの推理小説があるので何を読もうかと迷う人は
多いのではないかと思います。
そんな中で私がおすすめしたいのが日本の和菓子を題材にした推理小説です。
「館物」や「トラベルミステリー」は読まれる人が多いと思うのですが
日本の和菓子をメインにした推理小説はあまり聞いた事が
ないのではないでしょうか?
その推理小説は『和菓子のアン』というものです。
この推理小説は日本の和菓子や文化にちなんだ謎を
解き明かしていくという内容です。
この記事でこの『和菓子のアン』のあらすじとおすすめのポイントを
書きますので最後までお付き合いいただけると幸いです。
Contents
●『和菓子のアン』のあらすじです。
舞台はデパート地下の食品売り場にある和菓子店です。
食べる事が好きでデパート地下の食品売り場によく通う主人公が
その和菓子店で働く事になりました。
特に何かしたい事があるわけでもないし、分からない事だらけ。
けれど食べる事は好きだから頑張れる。
初めての経験に戸惑いながらも主人公は一生懸命に働き同僚や友人、
家族に支えられ成長していく物語です。
このように聞くと「どこに推理小説の要素があるの?」と疑問に思われますよね。
この物語での謎は和菓子の業界で使われる独特な言葉や
昔からある日本の和菓子に込められた思いやメッセージが人と関わる事で
起こる謎です。
「なぜこのお客様はこの和菓子をこの人に送るのだろう?」
「同じ会社で配るはずなのになぜ和菓子の梱包の方法が毎回違うのだろう?」
といった日本の和菓子売り場ならではの謎が出てきて面白いです。
●おすすめのポイント①
*和菓子を通して色々な人間関係が見えてそれを推理するのが面白いです。
推理小説の面白さの1つとしてなぜこの人は犯行にいたったのかという動機が
あると思います。
その動機に読者が私も同じように感じた事があると共感したり、
そんな理由で犯行にいたったのかと怒ったり読む人によって
色々な受け取り方があると思います。
そうして読む事で心が動くのはしっかりとその本の世界に入り込めている証拠だと
私は思います。
そしてこの『和菓子のアン』で一番面白いのは和菓子を通して
登場人物の思いや伝えたい事が分かってくるところだと思います。
和菓子という甘くて柔らかい印象のものから人間のドロドロとした思いや
それを送る動機が伝わってきて
それがどういう意味を持っているのか分かった時に
ハッと気づかされてそういう事なのかとスッキリする感覚が味わえておすすめです。
●おすすめのポイント②
*推理小説として楽しむだけでなく
日本の文化や思いを感じ取り知る事ができます。
この小説はおすすめのポイント①で書いたような推理を楽しむ他にも
和菓子や日本の文化について知る事ができます。
私は日本に住んでいるのに和菓子や日本の文化は全然知らないし
知ろうともしていませんでした。
しかしこの推理小説を読んで和菓子にはそれぞれ意味や
願いが込められてこの形になっているのだと知りました。
それからは今まで何となく食べていた和菓子をまずしっかりと見て
「この和菓子は川の流れを表現しているのか」
「紅葉や桜といった綺麗な花をモチーフに作ってあるなぁ」
というように味覚だけでなく視覚からも楽しむ事ができるようになりました。
この『和菓子のアン』を読んで日本の文化について
もっと知りたいという気持ちになれたので興味を持つための入口としておすすめです。
●まとめ
ここまで推理小説『和菓子のアン』のあらすじとおすすめのポイントを書きました。
推理小説として楽しみながら日本の文化も知る事ができるので
ぜひ読んでみてください。